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負けると地獄を見る。スペインの覇権と信長秀吉

きんもくせい
第二〇六号 国際民族文化研究所

二〇一九年五月三日発行
 


   負けると地獄を見る
      新しい時代に向かって     
 

 

    新しい時代を迎え「昭和」「平成」も昔になった。


    これからは、過去の失敗に囚われず未来に向かって羽ばたこう、
というのが人々の平均的な意識であろう。

 
    非常によい事で、若者を中心として日本の新時代を築く、日本に
生まれてよかったと思う瞬間でもある。

 


    そんな感情を逆なでする訳ではないが、良くも悪くも過去の歴史
を見ないで未来ばかり見ていると、「浮かれた」国になる。

 

 
    こうして面白くもない新聞を二十年も書いているのは、余計なこ
とかも知れないが、そう言った思いがあるからである。


    なぜならば、私は太平洋戦争勃発の前年に生まれ、小学校には敗戦
の翌年入学したという敗戦処理の長い時間を過ごした、現在八十歳近い激動
の時代の経験者だからである。

 

    現在、本紙では信長や秀吉がスペインの脅威にどう対処したか、とい
った根拠資料に薄い歴史小説を書いているが、第一話から第五話までの、日露
戦争、征韓論、明治の苦悩といった小説は誰も褒めてくれないので一応よく書
けたと自画自賛している。

 

    特に、「東條英機とフランクリン・ルーズベルト」は私自身、安全保障
やアメリカとの交渉の仕事をしていたことから、そして、敗戦処理の時代を生き
たことから真剣に書いた積りである。

 

 

    外交や戦争の失敗はともかく、焼け野原となった焼土に残された者の苦
しみは経験した者でなければ分かるまい。

 

    本土ばかりでなく、満州、朝鮮半島、太平洋の島々、アジアの国々で多く
の日本人が断腸の思いをさせられた。

 


    そこから、何を学んだか。
 


    戦いに負けた事でもなく、戦争責任者を追求する事でもない。

 

    単純なことではあるが、強ければ勝つ、弱ければ負ける、負ける
と地獄を見る、ということである。

 

    現在、国のために戦い、復興に尽くした八十歳代や九十歳代の方々は口には
出さないが、多くの方々は地獄を見ている。
そして、現在は癌や成人病で苦しんでいる。

 


    しかし、日本ではイタリアのように反乱は起きなかった。

 

    誰もが天皇陛下の「降参」を受け入れ、多くの人々が腹をかき切った。

 


    今ではいろいろ言われているが、日本の特に陸軍の決断が誰も間違っている
と思っていなかったことや、日本にはキリスト教と並ぶ、神道・仏教や武士道の精神
があったためなのかも知れない。

 

  

    今、社会のいろいろな出来事を見ていると、この苦しい時代を生きたこと
が大きな参考となることが多い。

 

    何が参考になるのか。

 

    前述のとおり、「強いか、弱いか、負けると地獄を見る」、の一言に尽きる。

 

    強いとは何か。

 
    今は、鉄砲や大砲の時代ではない。

 
    サイバーや宇宙といった時代であるが、「強い」とは武力だけではない。

 

    経済や文化、環境、社会保障、民主化度、規制緩和度といった総合的な国家の
生育度を見る時代である。
 


    しかし、その根本は「人の心」である。

 

    では、「人の心」はどうやって育てるのか。

 

    一つの参考はイチロー選手である。彼の父親が記者会見で述べていた「あの、
体格の悪かった少年がこのように注目を浴びるとは」。

  
    そして、イチロー選手自身も数年前インタービューで述べていた「自分は、
体格も悪く野球も上手くなかったから、少年の頃は皆にバカにされた。オリックス
に入団しても二軍に落とされた」と。

 

    「信念」とか「教え」といったものが生きる鍵になるのかも知れない。

 


     私の四歳の頃の最初の記憶は、日本橋一帯が焼け野原になり大勢の人々が
餓死し、上野駅には親を失った数千の孤児がたむろし、母が握り飯を配っていた光景
である。

 

     二度とこういった歴史を繰り返さないよう日本も「強い」国になって欲しい
と、新しい時代を迎え、心から願っている次第である。

 

 

 

**悪戦苦闘の株取引**   
  医療でカネ儲けは不謹慎であるが。
光免疫療法が注目を浴びている。京大出の小林博士がアメリカのガン研で新たな癌治療
として発明し、7年前オバマ大統領が一般教書で発表した。
  楽天の三木谷社長が多額の資金を出しベンチャー企業を立ち上げ治験を成功させ、
日本でも、薬剤が今優先審査されている。
 近赤外線で一瞬にして癌を治療し、副作用もなく、費用もかからないという。
 ストレプトマイシンや脚気の例もあり、成功すれば、世界の癌患者が助かり、国家の
医療費も大幅に削減できる。
 「楽天メデイカル」が上場したら「投資」ではなく、「応援金」として株を買いたい。

 


**国際民族文化研究所**
目的:歴史を研究することによって現在や未来を検証する個人研究所
主宰:三枝篤夫
住所:埼玉県狭山市
メール:atsuosae@gmail.com
実績:本名で過去数冊の出版実績あり
   研究所機関紙「きんもくせい」(本紙)をブログ等で配信
その他:メルマガ、ブログで受信の方は機能上新聞の形でなくベタ打ちになりますので
   ご容赦ください

 

 

 

    歴史推理小説 その時思った

 


    (本短編集は真の歴史研究を目的とし英雄たちが決断をするとき何を思ったか
推測により記述したもので、歴史上の事実関係には極力忠実に従いましたが、主人公
が思ったことや周囲との会話は推測でありその意味で歴史推理小説として位置付けま
した。三枝篤夫著)            

 


     第六話  スペインの覇権と信長秀吉

 


    誰でも信長、秀吉には決まったイメージを持っている。


    この小説は大きく軌道を外れた推理かもしれないが、信長、秀吉のイメージを
若干変えることを目的に書いてみた。
    信ぴょう性に薄いことを前提に読んでいただければ幸いである。

 

 

    その四  「本能寺の変」の変
 
 


    光秀の人となりを纏めると、人間のスケールは毛利元就より大きく、信長と
互角であるということである。

 
    唯一、信長と異なる点は、国内統一後の世界戦略である。

 

    信長はスペインを破り世界を統治し、首都を北京に移すことも考えていた。
光秀はスペインを降した後は世界との平和共存を考えていた。
                        

    この二人の溝はどうしても埋まらず、特に光秀の家臣は大きな不安を抱いていた。

 


    後の春日の局の父である斎藤利三たち、いわゆる「明智五宿老」は光秀の広大な
領地の治め方、すなわち領民の幸せを考え、税の免除や軽減を含む善政を目の当たりにし、
この主君であれば自分たちの命を賭けてもよいと考えていた。

 
    その証拠に、本能寺の変の前後の明智軍の団結は信じられないものがある。

 

    またまた話は本筋からずれるが、この一節は現代の社会にも通ずるところがある。

 


     安倍内閣や議員、役所は善政を行っているが、なんせ税金が高く、貧しい者
が多く、社会に不満が充満している。

 
    固定資産税や市民税、県民税が所得税の十倍も多く生活を苦しめている。また、
国家予算の三十%が地方補助に使われている。

 

    年金収入の平均は夫婦で二十三万となっているが、実際は十六万円で、十万円以下
の人も多い。


    少子高齢化、待機児童、介護といった問題も深刻である。

 

    このような状況では国民は国家のために命を賭けてもよいとは絶対に思わない。

 
    来年の「大河ドラマ」の主人公を明智光秀とした意味が分かる気がする。

 

 

     話を戻すが、歴史上はこの五人の家老はかなり前から光秀から本能寺の話
を聞かされていたという。

 
    そして、二、三の家老は当初信長を討つことには反対したが、最後は光秀に
従ったという。


    ここで、分からない謎が生じる。

 

    光秀はスケールの大きな人物で、如何に戦国の世とはいえ、主君を討って自分
が天下を治めるという器の小さな武将でないことは今まで見て来た通りである。

 

    如何に善政を行おうと、主殺しの汚名は永久に逃れられない。

 

    光秀ほどの器量があれば、信長を討たなくても、自分が総大将になってスペイン
を降したあと、世界の八割を占めるスペインの植民地を日本が肩代わりしようとしても、
キリスト教徒と違って日本人には未だその能力は備わっていないことは自然に判明してくる
、そして結果的に信長は自分の考え、すなわち平和共存に従うことになると考えていたに違
いない。

 


    では、なぜ光秀は本能寺の変を起こしたのか。

 


    京での家康の接待に粗相があったとして信長は罰として光秀を毛利と戦っている
秀吉の応援に行くよう命じた。

 

    光秀は、本来であれば秀吉の要請どおり信長自身が行くべきところ、「毛利は光秀
で十分片づけられる」と信長の命令を善意に解釈した。

 


    しかし、五人の家老は違った。「日本のためには恐れ多くも信長公よりも、わが殿、
明智光秀が天下人になることが最も相応しい。そして、そのチャンスは今しかない」と考えた。

 

    明智軍の団結がその辺の事情を物語っている。

 

    さて、秀吉は明智軍を破ったが、スペインとの対峙はどうするのか。   以下次号

 

*家庭菜園奮闘記*
   急に暖かさが増し、木々の葉が出始めたので、ナス、トマト、キュウリの苗の植え付けと
、葉物野菜、大根等の種まきをした。
 ジャガイモは種を植えてから一月近くたって芽を出したが、ミズ菜は種を蒔いてから三日目に
芽を出した。
 それぞれ野菜にも個性がある。

 

 


                **上級英会話教室**
問: 中国やインドの経済が伸びていますが日本にとって脅威になりますか。
答: 世界の目が中国やインドに向いていることは事実です。一つの現象として日本の株式市場
は活発でないのに中国、インドの市場は活発です。日本の経済がこれらの国に飲み込まれること
はないでしょうが、経済は政治関係にも大きな影響を与えますので両国との協調関係の促進に努
めるべきでしょう。ただし両国には深刻な国内問題がありますので綿密な分析が必要です。 

 英語:  The attention of the world people directs to China and India in the economic
 fields, one of the  cause of which is that the Japanese stock market has been slow or
 stagnant though the market in China and India are astonishingly active. Though the
 Japanese economy is not drastically damaged by these countries, Japan is required to
 have close and friendly economic relationship with these countries, together with the
 careful study of domestic movements of these countries which have serious domestic problems,
 since economy is closely related with politics.  

 

ワシントンでの思い出と「令和」。スペインの覇権と信長、秀吉

きんもくせい
第二〇五号 国際民族文化研究所

二〇一九年四月三日発行
 

  ワシントンでの思い出と「令和」
       岸信介氏とサダト大統領
 


    「元号」は世界広しと言えども日本にしかないもので、日常生活には
余り影響ないと考えていた。


 しかし、一日の「令和」の発表は日本中や世界に大きな感動を与えた。
  

   私など、元号は皇太子殿下と国民が国民投票などして決めればよいと考えて
いた。


    また、日本にも古典はあるのになぜ、中国かとも常々考えていた。

 

    しかし、この考えは見事に覆させられた。
 
 
    「令和」と言われたら、国民が簡単に思いつくような案ではない。最初
「令」の文字が「冷たい」「命令」を連想させ、どうかと思ったが、安倍総理の
説明を聞いて納得した。

 
   出典も「万葉集」と聞いて漸く日本の古典になったかと安堵した。

 

    最近、「埼玉」を題材とした「埼玉県人には草でも食わしておけばよい」
といった映画がヒットしているようであるが、埼玉、特に狭山、所沢、川越とい
った所は、春、秋の自然が物凄く美しい。


    長い辛い冬を越し、梅が咲き、満開の桜を見ながら家庭菜園へ車で向かい
ながら考えた。

 
   「元号」は日本人にとって「魂」であり、天皇陛下、皇太子殿下は勿論、
政府首脳、学者、文化人、有識者が一丸となって決めるべきものであり、今回
の措置は正しいと感動した次第である。

 

    政治に係わることなので、この記事を書くのに大分戸惑いを感じたが
、敢えて言わしてもらうと安倍総理、と菅官房長官の好感度が大きかった。

 

   安倍総理はモリカケ等で世間知らずかと思わせるような発言をしていたが、
今回の説明はその内容といい、力の籠った姿はおじいさんの岸信介氏を彷彿させる
大宰相の一輪を見せていた。

 
   菅官房長官も一部ネット情報のとおり次期首相になるかも知れない雰囲気が
あった。

 


    もう、四十年も前になるが、私はワシントンで勤務していた。

 

   福田赳夫氏が首相になりワシントンに挨拶に来たがったが、カーター大統領は
多忙を極めなかなか日程が取れなかった。


   そうこうしていると、カーター大統領側から岸信介氏と一緒ならば何とか都合
をつけるという話になり、岸氏が一緒に来た。


    岸信介氏は本紙歴史小説「東條英機とフランクリン・ルースベルト」で書いた
とおり、世界恐慌の中、日本の活路を開くため、東條英機氏らとともに満州国を建設した。

 
   アメリカとの開戦時には商工大臣として、軍需を担当し、サイパンが陥落すると本土
が空襲されることになり、東條首相にアメリカとの和平を求めたが、実際には降伏を求めた
のだと思える。結果的に東條内閣を倒した。


    戦後はA級戦犯容疑として処刑される筈であったが釈放され、後、首相となったが、
日米安保条約を平等なものとしようとしたが、安保闘争になり、辞任した。

 
   ワシントンで岸氏と会って以来、これほどの人物が戦争に協力したのだから、負けた
とはいえ日本にも言い分はあると考え歴史を深く見るように心がけている。


   ワシントンでの生活は行事がない時は家でテレビを見ることが多かったが、言葉の問題
もあり、面白くなかった。

 
   仕方なく、ニュースを中心に見ていたが、当時ケネデイ大統領の末の弟、エドワード
ケネデイ氏がそのハンサムな容貌と分かりやすい政策説明でテレビを独占していた。

 
   そんな中、見栄えのしない、下手な英語の田舎爺さんが時々姿を見せていた。

 
   そんな時はいつもチャンネルを回していたが、下手な英語が共通しているのか、次第
に魅かれていった。

 
   その爺さんは中東和平を実現しノーベル賞を受賞したサダト・エジプト大統領であり、
アメリカ人視聴者も次第に魅かれ遂に、世界の英雄になった。

 
   菅官房長官は秋田の田舎の素朴な叔父さんであるが、礼儀正しく、策を用いず、サダト
を彷彿させる雰囲気がある。


   二階派を引き継ぎ最大派閥の首領となるとの情報もあるが、日本ではこのようなタイプの
人が受け入れられるのかも知れない。


    以上「令和」の恩恵である。

 

 


**悪戦苦闘の株取引**   
    株価は相変わらず一進一退であるが、トランプ政権のロシア疑惑が一応白となった
ことから、アメリカの株価は上昇気に入るかも知れない。
    そうなれば、アメリカ人の投資家が多い日本株も当然上がる。

     新しい時代を迎え、ご祝儀相場というわけではないが、時代が替われば経済も活
気つくということは素人でも容易に想像できる。

  株が上がるということは、経済が発展することであるから、期待は大きい。

 

 

**国際民族文化研究所**

目的:歴史を研究することによって現在や未来を検証する個人研究所
主宰:三枝篤夫
住所:埼玉県狭山市
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実績:本名で過去数冊の出版実績あり
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   なりますのでご容赦ください

 

 

     歴史推理小説 その時思った

 

   (本短編集は真の歴史研究を目的とし英雄たちが決断をするとき
何を思ったか推測により記述したもので、歴史上の事実関係には極力忠
実に従いましたが、主人公が思ったことや周囲との会話は推測でありそ
の意味で歴史推理小説として位置付けました。三枝篤夫著)            

 

    第六話  スペインの覇権と信長秀吉

 

    誰でも信長、秀吉には決まったイメージを持っている。
この小説は大きく軌道を外れた推理かもしれないが、信長、秀吉のイメージ
を若干変えることを目的に書いてみた。
    信ぴょう性に薄いことを前提に読んでいただければ幸いである。

 

    その三  光秀の悩み
 


    信長と光秀はスペインは必ず攻めてくる、そして勝てる、との認識
で一致してはいたが、肝心のその後の考え方の溝は埋まることはなかった。

 
    両者はその違いを認識していて事あるごとに会話は持っていた。

 

    会話というよりも、信長流の説得である。

 

    「ハゲ、スペインに行ったら負けることはないだろうな。手土産は
全世界を俺の手に渡すというものだ。分かっているだろうな」。

 
    光秀は、年下の信長が自分を調略しようとしていることが分かっていた
から、的をはずし答えた。

 

    「丹波のわが領民は、領主の私にいつも感謝しています」。
 

     光秀の領土京都丹波等の善政は当時から有名で、それは、光秀が部下に
治めさせるのではなく、領民の中から優れた者を抜擢し治めさせていたことから、
広大な領土を有する光秀の統治は高く評価されていた。

 

    端的に言えば、自分が総大将になってスペインを攻めても負けることは
ないが、信長のようにスペインが持っている全世界を日本の配下に置き治めるこ
とには無理があり、スペインを攻めるのはともかく、世界を日本の配下に置くこ
とは賛成できない、という意味である。                         
                      


    その度に信長は怒り、「このハゲ」と言って扇子で光秀の頭を叩いたり、
時には足蹴りにすることもあった。             

 

   しかし、光秀はこのような信長の振舞いを暴力とは捉えず、自分に対する
愛きょう程度に捉えていた。

 

    そして、光秀は信長を説得できるのは自分しかいない、と考えており
、他方、信長も世界戦略のことは光秀以外相談できる相手はいなかった。

 

   確かに、秀吉や勝家といった優秀な配下は多数いたが、彼らには国内統治
が限界で、世界となると光秀しかいなかったのである。

 
   信長は、使える部下はどんどん取り立て、使えないものは筆頭家老佐久間
信盛のように追放された。


 
   信長は、光秀には二百石を越える広大な領地を与え、秀吉や勝家のように
敵討伐には出さず、常に信長の近くに置いた。

 

   そのため、本能寺の変が起きたのであるが、光秀は一度たりとも信長を討ち、
自分が天下を取るなど考えたことはなかった。

 
   光秀は、信長同様スケールの大きい人物で、 信長もそのことは分かってい
たから、光秀には心を許し、一種のジャレのような行動をとっていた。

 


    話は筋道から逸れるが、光秀を知る上で参考になる逸話がある。

 

    光秀は、山崎の戦で生き残り、名前を天海と変えて百八歳まで生き、家康
から家光まで仕えたという話である。

 

    義経がジンギスカンとなったというレベルの話ではあるが、光秀に対する
評価が分かる話ではある。

 

    家康は北条攻め成功の褒美として、秀吉から三河等の領地から広大な関八州
に領土替えを命じられ、しかも、人が住めない江戸郷に住むことを命じられた。

 

    家康を恐れた秀吉の策略で、家康を始め家臣の八割は受けることを反対し、
秀吉と戦う機運さえ生まれた。

 
    北条攻めにも参加した、川越喜多院の住職天海は陰陽道に造詣が深く、江戸
は将来戦略的に世界の中心の一つとなると、家康や家臣を説得し、江戸の発展に大き
く寄与する切っ掛けを作った人物である。

 
    この実話を詰めていくと、天海和尚はその教養と未来を見る能力が高く、
自分の上司を立てる人物であることが分かる。

 

    多分、光秀と天海の共通点がこの辺にあったのであろう。    
                                
                               以下次号

 


**家庭菜園奮闘記**
   この冬は大根を食べきれず、花が咲いてしまったので、20本以上を処理した。
 小松菜や野沢菜も同様、菜の花が咲き食べられなくなったので、処分した。
 ホウレンソウとネギは残っているが、4月は種まきの時期であるので早く食べない
 と、と焦っている。

 

                **上級英会話教室**
問: 日本では元号の改定がなぜ重要なのですか。
答: 日本は元号を有する唯一の国ではありますが、元号は1300年も続いており、
   国民生活に根付いています。勿論、西暦があれば生活には不自由しませんが、
   元号は日本人の心でもあり、文化なのです。

英語:    Japan is only one country which has own Era.  Japanese Era has nearly
   1300 years history, as a result, deeply accepted by people’s heart.
          Of course, people use Christian Era in daily life, but Japanese Era is
   heart of Japanese and typical expression of Japanese culture.

 

昇太、百合子ー人事の妙。スペインの覇権と信長、秀吉

きんもくせい
第二〇四号 国際民族文化研究所

二〇一九年三月八日発行  

 

昇太、百合子―人事の妙
      日本の安全保障
 < /p>


    今回は思い切り主観的な記事を書いてみた。こんな考えを持っている人
もいるのかと流し読みしていただきたい。

 
    人事の上手、下手がすべてを変える、というか世の中を変えるという
内容です。

 
    私はテレビは余り見ないのですが、「笑点」は時間がある時は長年見
てきました。


    しかし、司会の歌丸さんが体調を崩し、後亡くなりました。

 

    私は歌丸さんが好きでしたので、歌丸さんが体調不良で司会を降りるの
は仕方ないが、替わりはいるのだろうかと不安になりました。


    世間でも同様な不安が広がり、ビート・タケシかなあという声も大
きくなりました。

 

    それほど「笑点」は国民生活に食い込み、歌丸師匠は尊敬されてい
ました。

 

    歌丸師匠は何と亡くなる寸前にメンバーの中で最も若い昇太師匠を
司会に選びました。

 
    もし、テレビ局が司会を選んだらビート・タケシだったかも知れません。

 

    当初、昇太師匠で大丈夫かなと思いましたが、何と、今では歌丸師
匠の時と同様、持ち味は違いますが、面白くなっています。


    殆どが昇太師匠の先輩で、円楽師匠など露骨に自分が司会であるべき
だと事ある毎に言っていますが、これは、番組を面白くするためで、先輩達は
全員が昇太師匠を持ちあげています。

 

    人選といい、メンバーの構成といい、歌丸師匠の功績は大きく、この
一連の流れを見て「人事の妙」を深く感じた次第です。

 

 

    さて、次は日本や世界の安全保障と「人事の妙」を結び付けた私の
強い希望なので、少し具体的に書きます。

 

    今、世界は米中露の覇権争いの戦国時代です。
 

    日本は拉致問題、領土問題を抱えていますが、自力では解決できません。

 

    日本の政治家は総じて立派な方が多いのですが、世界を動かせる人材
はなかなか出ません。

 

    と、誰でも思っているかも知れませんが、いるのです。

 
    小池百合子都知事です。

 

    私は長い間、国際関係の仕事をし、二十年以上外国で生活し立派な
人物にもテレビ等で触れましたが、彼女であれば世界を動かせると確信しています。

 
    日本の歴史の中で世界に通用する女性といえば北条政子くらいかなと思い
ますが、彼女は現代版北条政子かも知れません。

 

     私はロッキード事件の仕事をしたことがありますが、同事件を処理した
東京地検特捜部の元幹部の若狭元衆議院議員も彼女の知恵袋です。

 

    物事にはタイミングがあります。トランプ大統領は自国第一主義者と言
われていますが、年齢と行動を見ていますと、世界平和を真剣に考えています。

 

    そして、娘のイバンカさんに、自分の考えていた人物ではないペンス
副大統領を任命させられました。


    あの年になると誰でも娘には逆らえません。

 

    北朝鮮の金委員長も恐らく妹の強い助言を受けていると思います。
二人でスイスに留学していた頃から「兄さん、もうこんな政治止めましょうよ」と。

 

    北朝鮮の場合取り巻きがすべて、祖父、父の代からの者たちであり、ロシア、
中国にも恩義があるので、時間はかかるでしょうが、結果は成功するとおもいます。

 
    他にも、ドイツのメルケルさん、イギリスのメイさんといった女性指導者が
います。

 

    女性の力が大きな時代が到来しました。

 


    太平洋戦争直前、東條英機首相は何とかして戦争を防ごうとして、第二アメリカ
大使に外務省の星、来栖元ドイツ大使を任命しました。そして、ルーズベルトをして、
天皇陛下に親電を打たせました(軍の管理のため親電は真珠湾攻撃の三十分前にとどき
ましたが)。

 
    「人事の妙」とは、小池百合子さんを国連第二大使に任命し、総会で大演説を
すれば、不評の国連の改革の切っ掛けをつくり、世界平和の礎を作ることは間違いない
と思います。

 

    トランプ政権の間に誰かこういった人事をしないかと期待しているところです。

 

    首相になるのはその後でよいのでは。

 

 


**国際民族文化研究所**
目的:歴史を研究することによって現在や未来を検証する個人研究所
主宰:三枝篤夫
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   研究所機関紙「きんもくせい」(本紙)をブログ等で配信
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   容赦ください

 


**悪戦苦闘の株取引**   
    こn数カ月株価は低迷していたが、若干持ち直してきているようだ。
  日本の株の場合、アメリカの経済状況に左右されるのは仕方ないが、今回は米中の
  覇権争いが焦点になっているかも知れない。
    アメリカは中国がダメでも世界と貿易できるが、中国はアメリカがダメだと貿易
  が縮小する。ということはアメリカの勝と見ていたが、最近の中国の態度はアメリカ
  に気を使っている。予想どうりアメリカの勝ちか。
    勝負はどうでも、こちらとしては株価が上がってくれればそれでよいのだが。

 

 

 


    歴史推理小説 その時思った

 


   (本短編集は真の歴史研究を目的とし英雄たちが決断をするとき何を思ったか
推測により記述したもので、歴史上の事実関係には極力忠実に従いましたが、主人公
が思ったことや周囲との会話は推測でありその意味で歴史推理小説として位置付けま
した。三枝篤夫著)            

 

    第六話  スペインの覇権と信長秀吉

 

   誰でも信長、秀吉には決まったイメージを持っている。
この小説は大きく軌道を外れた推理かもしれないが、信長、秀吉のイメージを若干変
えることを目的に書いてみた。
   信ぴょう性に薄いことを前提に読んでいただければ幸いである。

 


     その三  光秀の悩み
 
 


    信長と光秀はこの時点では意見は一致していた。

 

    武士や庶民が新しい優れた思想に接し日本を豊にし、同時にスペインが
日本を侵略することを考えているとしても防衛を強化すれば侵略は防げるという
構想である。

 

    ある程度世界情勢が分かっている信長や光秀にしてみれば、世界を席巻
しているキリスト教には何かよい教えがあることはザビエルに言われるまでもな
く分かっていた。

 
   しかし、具体的にどのような教えか皆目分からず、結果的にイエズス会の
宣教師を次々に入国させた。

 

   そして、その布教活動は実に効果的で多くの日本人キリシタンを生んだ。

 

   大名でも、京極高次、高山右近、細川興元といった者たちがキリシタン大名
になった。
                
 

   もっとも身近な者の中に信長や秀吉の軍師黒田官兵衛もキリシタンになった。


 
    軍師が竹中半兵衛のころは、戦には死を恐れず多くの犠牲者を出したが、
黒田官兵衛に代わってからは、兵の死者を減らすため、トップ同士が談判する戦術
に代わったという逸話もある。

 

    いづれにしても、キリスト教は日本人の間に大きな影響をもたらした。

 


     また、信長や光秀といった織田は宣教師を送りこんでくることは、
スペインの侵略の前哨戦であることが分かっていたから、それなりの準備をした。

 

    折しも、戦国時代であり、スペインに対する防御は国内統一と同時進行
で行えたのである。

 

    まず、堺の商人を通じ、鉄砲の改良と増産を行った。鉄砲は当時最先端
の兵器であり、敵を倒すのに必要不可欠であった。

 

    信長は当時毛利軍と戦っており、毛利の村上水軍に対処するためには頑丈
な軍艦が必要であった。

 
    そこで考え出したのが、鉄鋼船である。軍艦に鉄板を張ったのである。

 

    こうすれば、軍艦に火矢が当たっても燃えることはない。これはスペイ
ンでも思いつかなかった。


 
    こうして、日本は優れたキリスト教という新しい思想を受け文化や人間は
進歩し、同時にスペインの侵略に対する備えは完成していった。 
 

 


     しかし、そこには大きな問題があった。


    信長はスペインは必ず日本に攻めてくる。そしたら撃退できる。

 
    ばかりでなく、スペインに攻め込む。そして世界を自分の支配下
に置く。そこまで考えていた。

 
    後の記録で、信長は首都を今の北京に移すというものがあるが、
信長の世界支配を物語るものかもしれない。

 


    他方、光秀は違った。スペインが攻めてきても勝てる。しかし、
その後はイギリス等のようにスペインとの平和共存を考えていた。

 

    スペインに攻めるとすれば、自分が総大将に任命される。攻め
ても負けることはないが、あとが大変だ。信長の考えは行き過ぎだ。
 と考えるようになった。

 

    光秀は毛利元就に仕官しようとしたとき、元就はこの優秀な男
を雇ったら国を取られてしまうと思われ仕官を断られた。

 
    信長はこの男は使えると思い光秀を雇った。元就と信長の器量の
差といえばそれまでであるが、信長に近い器量をもった光秀からすれば、
何とか信長の考え方を変えられないものか、そうでなければ自分がトップ
にならざるを得ないと考えてもおかしくない。
                     以下次号

 

 

**家庭菜園奮闘記**
    いよいよ春到来である。3月はジャガイモの種植え付けの時期で
あるが、今年はどうしようかと迷っている。
 ジャガイモは余り食べず、料理といっても肉ジャガくらいで、また、煮っ
転がしにバターといった程度で飽きがきているのかも知れない。

 


**上級英会話教室**
問: 最近、日本の株式市場は余り活発でないようですが。
答: 基本的に日本人は投資で資産を増やすというよりこつこつ貯金等をし
   て安全に資産を増やすタイプです。従って株式市場は十分育っておら
   ず投資額の6割以上は外国人です。
     また、日本の株式市場は中国やインドといった国と比べても魅力
   に乏しく往々にして投資が不十分な状態が生じます。

英語:  Basically, Japanese people prefer saving to investment, which
 is showing the Japanese character of safety first. As a result, Japanese
stock market is not fully operated and more than 60% of total amounts of
 investment is occupied by foreigners.
         Japanese stock market so often suffers from the shortage of
 investments because of the lack of attraction
 compared with other foreign markets like India or China

 

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