トイストーリー4(2019)


監督:ジョシュ・クーリー
製作:ジョナス・リヴェラ
製作:マーク・ニールセン
脚本:ステファニー・フォルソム
脚本・製作総指揮:アンドリュー・スタントン
製作総指揮:ピート・ドクター
音楽:ランディ・ニューマン
エフェクト・テクニカル・ディレクター:成田裕明
アニメーター:原島朋幸
キャラクター・テーラリング・アーティスト:小西園子





キャスト

[ウッディ]唐沢寿明/トム・ハンクス
[バズ・ライトイヤー]所ジョージ/ティム・アレン
[ボー・ピープ]戸田恵子/アニー・ポッツ
[フォーキー]竜星涼/トニー・ヘイル
[デューク・カブーン]森川智之/キアヌ・リーヴス
[ダッキー]松尾駿(チョコレートプラネット)/キーガン=マイケル・キー
[バニー]長田庄平(チョコレートプラネット)/ジョーダン・ピール
[ギャビー・ギャビー]新木優子/クリスティナ・ヘンドリックス
[ギグル・マクディンプルズ]竹内順子/アリー・マキ
  




































トイストーリーシリーズの続編、後日譚として最高のテーマ、物語として
大変満足でした!!!!


何故シリーズ終焉の後にこの物語を作ったのか、またシリーズが伝えきれていなかったものは何なのか、このトイストーリー4で完璧に補完されていて、大変溜飲が下がりました。


・トイストーリーシリーズが伝えきれていなかったテーマとは??


トイストーリーシリーズ1.2.3はとても素晴らしい傑作揃いなのですが、唯一僕が気になる点があるとすれば(4を観てからより一層疑問に残るようになった)、「おもちゃは子供に遊ばれるのが一番の幸せ、という価値観の一方的押し付け」という点が所々見受けられるところです。このテーマは2でのヴィラン・プロスペクターの顛末に著しく表されていて、そこに居心地の悪さを感じた人も多いことでしょう。

その点を踏まえて4を観ると、作り手が今までのトイストーリーがやり残したこと、御座成りにしてきた穴に対して意識的に補完しようと努めていることが分かります。そこにやっぱピクサーすごいな...と大変感心させられました。

3でアンディからボニーの手に渡されたウッディ、その先の人生(玩具生??)に広がるものは幸福なものではなく、アイデンティティの喪失という大きな現実。
そんな彼の前に現れたボーや最高にチャーミングな新キャラ達との交流を通して彼は人生を見つめ直していくのです。


・ボーと最高にチャーミングな新キャラ達

ボニーの幼稚園初体験へ、完璧な親バカを発揮し勝手に同行するウッディ、
そこで新しい出逢いとなる(ここでトイストーリーシリーズでは初のおもちゃへ"生"が与えられるシーンが描かれる)新キャラのフォーキー、
遊園地で出会った子供達への唯一のコミュニケーション方法の"声"を無くしているギャビー・ギャビー、
子供に捨てられたデューク・カブーン(キアヌ・リーヴスが最高)、
3年間持ち主となる子供を待ち続けるダッキー&バニー(特にバニーのジョーダン・ピールのコメディ演技が最高)
彼らは初登場の時点から自己を確立できていない、いわばアイデンティティを完全に喪失させられた状態で物語に介入していきます。(ここでのギャビーギャビーの結末には嗚咽してしまった)
それとは正反対に完全に人間世界での長旅で自己を確立した状態で再登場するシリーズおなじみのボー・ピープ。

そんなボーにチャンスを与えられ、そして彼ら新キャラの自己実現をサポートしながら一種セラピーの様に自己を見つめ直してくウッディ(途中の「もうなに自分にはなにもないからだ」というセリフには不意を突かれて号泣してしまいました。)

彼が最後に選んだ「持ち主を離れ新たな人生を歩む」という選択に思わずこれからの実人生を思い浮かべてしまい嗚咽しました(二度目)(20代が何を言っておる)。
 


・不満点
最終的には大変満足させられたトイストーリー4ですが、唯一ある不満点とすれば新キャラのフォーキーがすんなりと自分の生まれた意味、使命を受け入れるのでもっとタメて見せてくれれば良かったのですが...まあないものねだりか。 
あとはバズの人格崩壊...途中は完全にコメディリリーフの存在になっていて悲しかった...


・まとめ
トイストーリー4はかつてのシリーズ1.2.3とトーンはかなり違いますが、それに対する補完・ピクサーなりのアンサーとして完璧なエンディングを迎えれていたのではないでしょうか。

自分ではどうしようもない目の前に横たわる現実ー 身分相応、不相応の問題。だが、そこでまた新たな道を選んだ時にも新しい幸せの価値観を手に入れることが出来るのではないか??というテーマに心底感動し泣かされました。
(観る前に、蛇足になるんじゃね??とか言って本当にスンマセンデシタ..
これこそ価値観の押し付けだった...)