２年に一度の「診療報酬改定」

今年がその年にあたります。

今回は、コロナ禍を経て最初の診療報酬改定です。

コロナ禍でいびつになってしまったシステムをどう変更してくるのか・・・。

その詳細が、少しずつ明らかになってきました。

今回から、「コロナ特例」が廃止になります。

その分、「初診・再診料」が上乗せ。

でも大きいのは、「特定疾患管理料」の大幅な見直し。

小さな診療所にとっては死活問題です。

・・・と思っていたら、どうやら14日間処方に対するメスが入るんだな・・・と気づきました。

高血圧や糖尿病、脂質異常症などの慢性疾患に対し、14日間処方で管理料を月２回算定している医療機関が減算される仕組みなんだな・・・と。

私は、患者さんから希望する場合と、初めて処方する薬の時以外は、基本的に14日間処方はしないですね。

基本は30日処方ですけど、最近は60日以上や90日処方を希望される患者さんも増えてきました。

もちろん、患者さんの病状に応じて処方日数は考えます。

今回の改定では、安易な管理料算定に目が付けられたんだろうな・・・と感じました。

なので、うちにとってはマイナスはないだろうなと踏んでいます。

儲けだけのためにやっている訳ではありません。

しかし、やっていることに対する正当な対価はいただかないと、診療の経営は成り立ちません。

そして、従業員へのお給料の原資や、取引業者さんへの支払いにも影響が出てしまいます。

医療機関は、中央のお金を地方に配分するシステムであるとも言えます。

理想は、真面目に、一生懸命やっている医療機関が正当に評価される診療報酬。

支払い側と医療機関のいたちごっこは、終わることはないでしょうが、少しずつでも是正されていくことを願っています。

こっちは、真面目に、一生懸命、過不足ない医療行為をやっているつもりなので・・・。

医療法人あつきこころ　大貫診療所（外科・内科）

理事長・院長　榎本雄介

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診療報酬改定の影響は・・・