北海道地方の自然環境

北海道地方は,約7万8千㎢で本州に次ぐ大きさの北海道本島と,奥尻島・利尻島などの島々からなる。本州とを隔てる津軽海峡は浅いところでも水深が140mあり,最終氷期でも陸続きとならないため,両岸で生物相が異なっている。南の日高山脈から北へと脊梁山脈が貫き,天塩,夕張山地と石狩,北見山地の間には富良野や上川の盆地が連なる。平野は,石狩湾から勇払平野にかけてと,南東側の十勝平野根釧台地に広がる。千島弧に沿うように東西方向に火山が並び,カルデラ湖が多い。豪雪となる日本海沿岸部に対し,太平洋沿岸部は冬の降雪量は比較的少なく,夏も寒流の千島海流の影響で海霧が発生することが多く気温が上がりにくい。道北や道東の内陸部は冬の冷え込みが大変厳しい。