民族の独自性を求めるカタルーニャ(スペイン)

カタルーニャ州はスペイン北部の自治州で,1992年に夏季オリンピックが開催されたバルセロナを州都とする。歴史的にフランスの地中海地域と結び付きが強い。カタルーニャ語の使用や教育,治安維持など高度な自治を認められているが,独立志向が強い。カタルーニャの象徴であるFCバルセロナの試合では,カタルーニャ旗が掲げられ,カタルーニャ南部発祥の「人間の塔」は,ユネスコの無形文化遺産に登録されている。

 

 

 

 

カタルーニャ州(自治州)の州都はガウディの建築群があることでも知られるバルセロナ。2006年6月の住民投票により自治権が拡大。税,司法,行政の分野でカタルーニャ州の権限はさらに強くなった。

 

「サグラダ=ファミリア(聖家族)聖堂」(バルセロナ)

スペインの建築家アントニオ=ガウディの代表作。ゴシック・バロック両様式を近代化して融合し,曲面構造や多彩なタイル装飾を用いて,幻想的な雰囲気を出している。1882年に着工されたが,ガウディの死後は,彼の設計をもとに現在も工事が続けられている。