「緑と文化の発信地」に生まれ変わったルール地方

19世紀以来,ルール地方はドイツの重工業の中心地として発展してきた。しかし1980年代以降,炭田に立地するこれまでの工業が衰退してきたのを受けて,地域の再生をめざして,環境技術を含む先端技術産業への転換をすすめてきた。また,2010年には,EUを代表する「欧州文化都市」にエッセンが選定されたのを機に,かつての工場施設をアートの素材や舞台芸術の発表の場にする大胆なプロジェクトを展開した。欧州文化首都をキーワードに,ルール地方は「緑と文化」を発信する地域に生まれ変わろうとしている。