再統一後のドイツ

1961年に西ベルリンの周囲に築かれ,ヨーロッパ東西分裂の象徴である「ベルリンの壁」が東ベルリンの人々によって1989年に撤廃され,1990年に東西ドイツが再統一された。旧東ドイツの復興のため連帯税の徴収や政府による財政支出が行われているが,経済再建は遅れ失業者は依然多い。企業の投資は東ドイツを越えて東欧やアジアへ移っており,若者や高学歴の旧西ドイツへの流出が続いている。

 

イーストサイドギャラリー

ベルリンの壁は,西ベルリン全体を東ドイツから孤立させる形で取り囲んでいた。崩壊したベルリンの壁の破片は,破壊されて道路の舗装に再利用された。今では壁が残る場所は少なくなったが,イーストサイドギャラリーには約1.3kmにわたって壁が保存されている。