ベトナムの経済

1986年に社会主義型市場経済に移行して,政府はドイモイ(刷新)政策を実施した。企業の自主経営権拡大や対外解放政策を進める一方,急速な市場経済の導入は高いインフレ率を招いた。ベトナムはASEANのなかでも工業用地や賃金が安く,勤勉な国民性も評価され,中国に工場を集中させるリスクを回避したい企業が拠点を移転させるチャイナ・プラス・ワンの受け皿となっている。