エビの養殖場と養殖池の造成

エビの輸入の多くが冷凍品である1961年の輸入自由化によって天然エビの輸入が激増し,1980年代後半からは東南アジア産ブラックタイガーが主力となった。0.5から1haの養殖場での給餌・抗生剤投与・水温水質管理による高密度養殖が主流である。タイではマングローブ林の2割強が養殖池造成により消滅し,さまざまな環境問題を引き起こしたため,1998年にマングローブ林の伐採が禁止された。

 

日本企業によって植林されるマングローブの苗木

タイでは,国土の半分以上を占めていた森林が焼畑や乱伐によって約3割に急減した。この緑を回復するため,タイと日本の協力で植樹林の育成実験が行われている。