ウナギの養殖池(フーペイ省)

養殖ウナギは,国内では1960年代に発展したが,現在は国内消費の約半分を中国・台湾からの輸入が占める。シラス(稚魚)養殖に成功した中国へヨーロッパウナギ(ニホンウナギより大きい)の養鰻場移転が進み,価格競争が激化している。国産は鹿児島・愛知・宮崎3県で8割以上を占めるが,天然シラス(透明で体長5から6cm,初春に海から川を遡上)の確保難による原料価格の高騰もあり,国内の養鰻場は不振である。