ホワンツー(黄土)高原とホワンホー

華北のホワンホー流域にはホワンツー高原が広がる。黄土は細砂や粘土が風によって運ばれ堆積したもので,水はけがよく畑作に適しているが,過度の森林伐採の結果,土壌侵食が著しい。そのため,近年では農地への植林(退耕環林)も見られる。また,ホワンホーは黄土を含んで黄色く濁っており,土壌堆積の増大に加え,人口増加や農・工業の発展による取水量の増加から,河口まで水が届かない断流現象が生じている。