昨日、金沢で開かれている「金澤河原歌舞伎」に行ってきました。
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この歌舞伎は、なんと犀川の河原に舞台小屋を組んで芝居を行うというもの。
夏の終わりの夕暮れに、なんとも風情のあるイベントでした。
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そもそも、出雲の阿国が、京都で歌舞伎の原型となる踊りを始めたのが四条河原。
風紀を乱すとの理由で、幕府や藩により規制がかけられるなか、
河原は権力支配の及ばぬ自由な場所といことから、
歌舞伎は寺社以外では河原で開催されるものであったそうです。
そんな時代の1819年(文政2)、金沢町奉行はなんと公営の常設芝居小屋「犀川川上芝居」を
犀川河原に建設。上方や江戸から人気役者が来演するほどのにぎわいだったとか。
その様子を再現したのがこのイベントというわけです。
芝居小屋は屋外なので、もちろん暑いけど、川の水音が聞こえたり
時々ふいてくれるそよかぜが気持ちいいですねー。やっぱり夏は野外ライブね!
せっかくなので浴衣で観賞しましたよ。
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十八代目・中村勘三郎さん監修で、中村屋一門が演じました。
メインの『白波五人男』からの一幕『弁天娘女男白波』の
盗賊のセリフまわしが、かっこいい!
野外だから汗でダクダクになってしまうのでは……と心配になるほど、
衣装もやっぱりいいものです。こんなに近くで見られて本当にラッキー。
私はすっかり、中村いてうさんのファンになっちゃいましたー。

そもそも、これに行きたいと思ったのはほんの4日前。
このイベントに合わせて行われた「金澤歌舞伎教室」に行ったときのこと。
「金澤歌舞伎教室」は、舞台化粧や衣裳、効果音楽など、
普段は注目されることのない歌舞伎世界の裏側を紹介してくれるというもので、
それはそれでとても興味深いものだったのですが、
最後に登場した中村七之助さんの『藤娘』が!! もう!! 美しくて!!
博多人形のような七之助さん。衣装も、さらに舞台装置も素晴らしすぎます。
やっぱり初心者は、こういう美しい踊りから入るのが、わかりやすいですよね。



母が梅干し作り用に買った梅。
あまりに香りがいいので、少し分けてもらってジャムにしました。

使う砂糖の1/5くらいを梅に絡めてゆっくり煮ます。
部屋中があまい香りでいっぱいです!
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梅の実がやわらかくなったら裏ごしして、
残りの砂糖を味をみながら加えていくと完成!
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本当に爽やかな香り。そしていい酸っぱさ!
何にアレンジして食べようかな―。
昨日は天気のいい日曜日でしたね。
写真は昨日の石川門。
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私は兼六園の時雨亭というお茶室で開催された「モダーンでロックなお茶会」という
イベントをお手伝いさせてもらって、お茶席係を担当させていただきました。
このイベントは自分たちの作ったお茶碗や道具、作品などを和室に飾り、
そのなかから気に入った茶碗を選んで茶室でお茶をいただくという趣向のイベント。
自由で面白いですよねー。主催者の方のこの発想力に驚きです!

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これは時雨亭の入口に設けられた花寄せ。
会場にいらっしゃったお客様が持ってきてくださったお花が
こんなに素敵なアートに。おもしろいなー。

茶室からはお庭を臨んで。まっしろな芍薬が清涼感を与えてくれます。
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たくさんのお客さんに来ていただいて
お茶席係はかなりのあわてっぷりだったため、
展示の方がまったく見られなかったのと、
お茶席のお菓子が菓子職人さんによる手作りだったのに
その写真がないこと……などなど、
とにかくほかに写真がないのが残念。
でも、たくさんの出会いがあり、充実した一日でした。
Mさん、誘ってくれてありがとうございました!