ただの1つの昔のハナシ。。。
なんでもなぃ10年前の思い出のハナシ。。。
今日はお昼に
『森山大道』
っつぅ街並みの雑踏と時代を追いかけた1人の写真家の写真展を中之島の国立美術館に見に行ってた。
中を1時間ちょっとみてまわったあと
入り口の机に10冊ちょっとの写真集が置いてあった。
その中の1冊に大阪の雑踏ばかりが撮されてた写真集があって
パラパラと中を見ていた。
その写真集の中に1人のじぃさんが
道頓堀のど真ん中で
満面の笑顔でつっ立って写ってる写真があった。
そのじぃさんをボクはとてもよく知っていた…。
間違いなく今はもぉ生きてへんやろぉけど、
間違いなくあのじぃさんやった。
そのじぃさんの名前は
『ニシワキ』
ボクたちがまだ心斎橋の商店街でギターを肩にぶら下げて、
毎晩のように朝まで唄をTHE BLUE HEARTSを叫び散らしてた頃、
ひたすらウロウロしていたじぃさん。
見た目はただのルンペンにしか見えないじぃさん。。。
杖だか棒切れだかわからなぃビニールテープでぐるぐる巻きに巻かれた棒を
キッタナイ軍手をはめた手で持ち、
カツカツカツカツ言わしながらひたすら用もなくウロウロウロウロ歩き回ってるじぃさん。
阪神タイガースがこよなく大好きなじぃさん。
阪神が負けた日はグチグチグチグチうるさいじぃさん。
ミナミの歌唄いや道端のartistやキャッチには知らないやつがいてないほど
毎日毎日ムダにウロウロウロウロ歩き回ってるじぃさん。
でもそのじぃさんはルンペンではなく、
それなりの地位を持って隠居した家にも生きていくだけの銭にも別に困ってるわけでもなぃ。
そのじぃさんは常に
『あぃっ。』
『あぃっ。』
っつって言うだけで
人の話してることをまともに聞いてんだか聞けてないんだかわからんよぉな相づちをうつじぃさんやった。
そのくせ阪神のはなしや自分のハナシはしてくるくせに、
その話にのっかって話を返すと
また
『あぃっ。』
『あぃっ。』
っつって聞いてんだか聞いてないんだかわからなぃ相づちをうって
言いたいことだけ話すと、
また杖をカツカツカツカツいわしながら去っていく。
それとあと2つ。
ボクら歌唄いの前に来ると
ほぼ必ず言うことが
人の目の前で地面に杖をカツカツさせながら空いてる方の手を人に差し出して言うことが、
『煙草!!』
って言うてくるか
ギターケースに投げ銭が入ってるのを見ると
『100円!!』
っつってせがんでくるじぃさん。
当たり前のよぉにボクらにあえばもらえると思っているじじぃ…。。。
まぁいつもくれてやるからそのうち
『あぃっ!!!!!』
つって手を人につきだしてくるだけでもらえると思っている。
生活に不自由してるルンペンでもないくせに、
そおやっていつも煙草や100円玉をせがんでくるじぃさん。
昼間にたまに中央図書館に行くと
本を読むわけでもなく図書館をウロウロしてて
ボクを見つけると
『今日も行くんか』
って聞いてきて
後はまた
『あぃっ。あぃっ。』
ってお決まりの相づちをうつじぃさん。
そんなじぃさんが
有名な写真家の写真集の中で
満面の笑顔で笑ってよった…。
こんなところで、
このじぃさんをまた見掛けるなんてなぁ。
すごく懐かしくて、
なんかすごく不思議なキモチにさせられた。。。
その写真家の、
時代の流れと街の雑踏を追いかけた写真は、
毎日アツくて楽しかった道端の記憶を
鮮明に思い出させてくれる1枚やった。
今よりもっと世の中に不満ばかり持っていて、
勢いだけで生きていけるって思ってた20代のはじめの頃の時間を
道端で毎夜毎夜のよぉにBLUE HEARTSの言葉を借りて叫び散らしてた頃のキモチを
一瞬にして鮮明に思い出させてくれた1枚の写真。
あの頃ともぉ目指すものは変わってはしまったけど、
でも根っこにある『芯』は変わってへんねんな。
今でもまだ、
カツカツカツカツ言わしながら
『あぃっ。あぃっ。』
っつってウロウロウロウロ歩き回ってるやろぉかなニシワキのじぃさん。
ボクも立ち止まらんと歩き回らんとなぁ。
まだまだたどり着きたい場所までは遠いんやろぉけど、
歩き回ってってたらそのうちたどり着くわなぁ。
ニシワキのじぃさんがどこに行きたくて毎日毎日ウロウロウロウロ歩き回ってたんか知らんけどさぁ。
ボクは真っ直ぐ歩いていこぉ。
ちょっとずつでも
前へ。
前へ。
なんか結果的に
すごい写真に出会ったわ。
おおきにニシワキ。
タバコやろかぁ…??
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