その時は、原付に乗ってるのって格好良くない?
という哀れなモテない考えからだった
バイクを買おうと決めたきっかけは当時付き合っていた彼女の弟が250ccのスクーターを乗り始めたからだった
弟と同い年の彼に憧れ、自分はもっと大きなバイクに乗りたい
その見栄っ張りな思いだった
そこで好きになったのはクラシカルなスタイル
SR400、トライアンフ、そしてW650
だが、買う買うと彼女にはいっていたものの買った頃に彼女はいなかった
大型免許を1週間で取得し、ボーナスを持て余していた自分にバイク屋を紹介され向かった22歳の夏
一目惚れだった
ブルーにブラックのツートンカラー
丸み帯びたヘッドライト
女体のような柔らかいスタイル
60万弱を現金一括で購入し人生初めての愛車となった
これで彼女の家に行くんだ
彼女を迎えに行くんだ
当初はこんな考えだったけれど、そんなことは一度もなく、おそらく君を手放すことになるだろう
それでも、全く後悔はない
いろんなところに共に行き、いろんな人を後ろに乗せ、走り回った
走り回った
数え切れない思い出がある
正直、離れたくないけれど、また次に乗る誰かが大切に大事に乗ってくれることを願っている
気持ち悪いけれど、W650が大好きです
たくさんの思い出をありがとう
自分の元に来てくれてありがとう
最後はピカピカにして送り出そう
スーパースターになったら、迎えにいくよ
ありがとう
さようなら