　今回も食品学から問題を出題します。

　選択肢は６つ、５つの選択肢に該当するものがなければ選択肢６を選んでください。

問１１

　つぎのうち生鮮食品の食品表示として不適当なものを選びなさい。該当するものがない場合、６を選びなさい。

１．まぐろ（解凍）　焼津港

２．生さんま　釧路沖

３．天然ひらめ　瀬戸内海

４．生ほたて　サロマ湖

５．養殖　生かき（生食用）　三重県

６．該当なし

問１２

　食品表示に関する記述として不適当なものを選びなさい。該当するものがない場合、６を選びなさい。

１．加工食品には、特定のアレルギー原因物質を含む原材料がある場合、その表示を義務付けている。

２．加工食品には、エネルギー（熱量）やたんぱく質などの含有量を示した栄養成分表示を義務付けている。

３．有機農産物の表示には一定の基準が設けられており、登録認定機関の審査によって、認定された農産物だけに「有機JASマーク」の表示が認定されている。

４．容器包装されたコメは生鮮食品に区分され、食品表示基準に基づいた米専用の表示基準が定められている。

５．遺伝子組換えのじゃがいも、大豆、てんさい、とうもろこし、菜種、綿実、アルファルファ、パパイヤ、からしなの９農産物には、遺伝子組換え表示が義務化されている。

６．該当なし

問１３

　食品表示と法律に関する記述として不適当なものを選びなさい。該当するものがない場合、６を選びなさい。

１．加工食品では、複合原材料の原材料が３種類以上ある場合、複合原材料に占める重量が３番目以下かつ５％未満である場合は「その他」と表示することが食品表示法で認められている。

２．食品の表示については、２０１５年４月１日、JAS法、食品衛生法、健康増進法という３つの法律の食品表示に関する規定を統合して「食品表示法」が施行された。

３．JAS（Japan Agricultural Standard）とは、日本農林規格の略で、JAS法の正式名は「日本農林規格等に関する法律」という。

４．国連食糧農業機関（FAO）と世界保健機関（WHO）が共同で設置した国際食品規格委員会によって、正解的に食品規格の統一が進められている。

５．食品表示は大きく「生鮮食品」と「加工食品」に分かれ、それぞれ法律に基づいた表示がされている。

６．該当なし

問１４

　食品表示法に基づく食品表示上、加工食品扱いになるものとして不適当なものを選びなさい。該当するものがない場合、６を選びなさい。

１．天日干ししたあじの開き

２．ゆでて赤色になったえび

３．牛と豚の合い挽き肉

４．本まぐろの赤身と中トロの刺身盛り合わせ

５．黒豚とカット野菜を盛り合わせた鍋物セット

６．該当なし

問１５

　つぎの食品のうち重篤なアレルギー症状を引き起こすおそれがあるという理由から表示が義務付けられているものとして不適当なものを選びなさい。該当するものがない場合、６を選びなさい。

１．そば

２．小麦

３．落花生（ピーナッツ）

４．えび

５．卵

６．該当なし

問１６

　アレルギー表示義務のある「特定原材料」とは別に、表示の奨励をしている原材料で、２０１９年より奨励品目に加えられた食品は何か適当なものを選びなさい。該当するものがない場合、６を選びなさい。

１．ゼラチン

２．あわび

３．アーモンド

４．バナナ

５．キウイフルーツ

６．該当なし

問１７

　牛乳紙パックに表示がある上記マークの意味に関する記述として適当なものを選びなさい。該当するものがない場合、６を選びなさい。

１．公正取引委員会の審査に合格したことを証明し、商品の安全性を保障するという意味である。

２．不当競争による商品価格ではなく、公正であることを承認したという意味である。

３．業界が定めた「公正競争規約」に従い、適正に表示されていることが認められたという意味である。

４．この牛乳は、牛から搾ったままの生乳のみを使用し、何も加えずに成分無調整で未殺菌という意味である。

５．商品の製造加工が、公正な規定に従った衛生管理が維持されている工場で行われたという意味である。

６．該当なし

問１８

　食品に表示される「マーク」の名称とその内容の組み合わせとして、不適当なものを選びなさい。該当するものがない場合、６を選びなさい。

１．

　JAS規格（日本農林規格）に基づく検査に合格したものに付くマークである。

２．

　消費者庁長官によって健康の用途、効果を表示することを許可された食品に付くマークである。

３．

　日本冷凍食品協会が定めた冷凍食品の認定基準に合格した工場で生産された冷凍食品に付くマークである。

４．

　消費者庁長官の許可を受けて、特別な状態の人が利用できる食品に付くマークである。

５．

　都道府県が定めた地域特産品の認定基準に合ったものに付くマークである。

６．該当なし

問１９

　有機農産物に関する記述として不適当なものを選びなさい。該当するものがない場合、６を選びなさい。

１．検査・認定を受けた有機農産物や、その加工食品については、認定機関名が明記された「有機JASマーク」を付けることができる。

２．「有機農産物」の認定は、農産物を管轄する各都道府県の農林試験場が行い、その後の更新手続きについては農林水産大臣から許可を受けた登録認定機関が実施する。

３．「有機農産物」とは、化学肥料や化学農薬、化学土壌改良資材の使用を中止してから３年以上（単年生作物は２年以上）経過して、堆肥などで土作りをした農地において、農薬や化学肥料を使用しないで栽培された農産物のことである。

４．「有機」という表現や表示が制度によって管理されていることで、消費者は商品を選択する際の判断基準として役立てることができる。

５．有機栽培の認定を受けた後でも毎年調査が行われ、「有機」と表示する基準を満たしているかどうかをチェックされ、違反したときは罰則が適用される。

６．該当なし

問２０

　つぎの加工食品のうち遺伝子組換え食品の表示をしなくてもよいものはどれか適当なものを選びなさい。該当するものがない場合、６を選びなさい。

１．豆乳

２．ゆば

３．コーンスナック

４．ポップコーン

５．おから

６．該当なし

問２１

　遺伝子組み換え表示に関する記述として適当なものを選びなさい。該当するものがない場合、６を選びなさい。

１．遺伝子組換え農産物を含む食品でも、その農産物が「原材料に占める重量の割合が上位３位以内で、かつ全重量の５％以上を占める」という条件に当てはまらない場合は、遺伝子組み換え表示を必要とはしない。

２．遺伝子組換えではない食品については、「遺伝子組換えでない」という表示を、容器包装上に必ず明記しなければならない。

３．ゆばや味噌などの大豆を使用した食品は、製造工程において遺伝子組換えや、それによって生じたたんぱく質が存在しなくなるため、遺伝子組み換え表示を必要としない食品として扱われる。

４．飲食店などにおける外食の場合も、対象食品が含まれていれば原材料の遺伝子組換えに関する表示をしなければならない。

５．遺伝子組換えの表示義務の対象となる農産物は、「大豆・とうもろこし・じゃがいも・菜種・綿実」の５品目である。

６．該当なし

（解答）

問１１　６

　選択肢に不適当なものはありません。

問１２　６

　選択肢に不適当なものはありません。

問１３　６

　選択肢に不適当なものはありません。

問１４　４

　赤身と中トロのように同じまぐろの場合（部位の違いのみ）は「同種混合」となり、単品の場合と同様に生鮮食品扱いとなります。

問１５　６　

　選択肢に不適当なものはありません。

問１６　３

　選択肢のとおりです。

問１７　３

　選択肢のとおりです。

問１８　３

　選択肢のマークは、（公財）日本健康・栄養食品協会が健康食品の製品品質について審査して認定したものに付くマークです。

問１９　２

　有機農産物の認定にあたっては、農林水産大臣の認可を受けた登録認定機関が、生産過程を厳しく審査し、認定された農産物だけに有機JASマークの表示が認定されています。

問２０　６

　遺伝子組換えとうもろこしや大豆を搾った油、醤油などは、製造工程で遺伝子組換え遺伝子や、それによって生じたたんぱく質が存在しなくなるため遺伝子組み換え表示を必要としません。

　ただしそれ以外の食品は遺伝子やたんぱく質が残存しているため、遺伝子組み換え表示は必要です。

問２１　１

　選択肢のとおりです。

　以上、食品学から出題しました。

ユーキャンでは「春の資格取得応援キャンペーン」として、食生活アドバイザー®講座を申込むと、講座料が５０００円割引になるキャンペーンを実施中。

５月３１日まで。

食生活アドバイザー（２級・３級）資格取得講座｜通信教育講座なら生涯学習のユーキャンあらゆる角度から食生活についてアドバイスする食生活アドバイザー(R)。知識を身につけることで、職場でのアピールや日常生活での実践など、さまざまな場面で応用できます。

www.u-can.co.jp

２級実践問題 食品学 その２

２級実践問題　食品学　その２