レクイエ ム強い北風の日だった眠るようにして横たわる母のなきがらの傍らで涙する父の姿に巌のようだった面影は微塵もなく年老いた背中が小さく見えたとくに反目していた訳ではないけれど生まれてはじめて長い時間 父と語らいその本心を垣間見た気がしたあれから一年ふるさとに一人いる父が気になりつつも日常に忙殺され瞬く間に月日は過ぎ行くラクリモーサが頭の中で鳴り響く