今夜のNHKの“クローズアップ現代”で、
今、ほとんどの妊婦さんが受けている
エコー検査の波紋について、取り上げられていました。
このエコー検査ですが、
ここ10年の間に、解像度が著しく向上し、
胎児の心臓疾患はもちろん、染色体異常などの
発見率が大きく向上したのです。
その結果、異常を告知された妊婦は、パニックに陥り、
中絶する例もあるというのです。
本来は、胎児の成長を見守るという部分で
貢献していたこの技術が、最終的には、
“いのち”の選択・選別を強いるようになったのです。
ここの“いのち”は、決して、望まれない“いのち”ではありません。
私たち夫婦の子どもとして、望みに望んだ“いのち”であるはずです。
実は、このようなことに、私は数年前、出くわしました。
その若いご夫婦にとっては、初めての子どもさんでした。
エコー検査の結果、心臓疾患が見つかりました。
医師からは、生まれても1年も生きていられないだろうと
言われたそうです。
そのご夫婦のお母さんから、あとでその話を聞きました。
そして、悩んだ挙句、中絶をされました。
そして、そのお母さんが私のところにおいでになって、
「法名」をつけてくださいといわれました。
このような中絶は、私は“殺人”だと思っています。
自分たちの都合で、生まれ来る“いのち”を絶ったのですから。
生まれたことにして、法名をつけてください。
なんと、顛倒した考えなのでしょう。
中絶。。の惨さ!
ある人から聞きました。
妊娠何ヶ月かの胎児を、完全無傷で、
子宮から取り出すことはできません。
頭や、手足を引きちぎるようにして、摘出するのだと
聞きました。それは、ウソかもしれません。
でも、今動いている胎児の“いのち”を奪うことに
変わりはありません。
今後、エコー検査が無際限に行われ、このような現実が、
どんどん進んでいくとどうなるのでしょうか。
たとえば、障害を持っている人たちは、悲しい思いを
されると思います。
「もしかしたら、私は、あのとき、殺されていたのかもしれない」
「それも、私の両親の手で・・・・・・・・・」
医療にかかわる方たちの、しっかりとした生命倫理の
確立を願うのは、私だけでしょうか。
少しでも多くの方に読んでいただきたいので、
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