時々立ち止まりながらもなんとか完走。

一挙配信だから完走出来た。毎週とかだったら100パー無理だったと思う。

以下ネタバレありレビューです。

前回の記事はこちら↓

『「魔法のランプにお願い」に私もお願い！』Netflixにて視聴。全13話。どうやら一挙配信のようです。（奇数か。。。）始まった直後の瞬間風速はバビューン！だったのが、（だってこのお二人ですよ！）…

ameblo.jp

読んでいただけると、より理解できるかと思います。

結局どういうお話だったの？

すごく分かりづらい導入部分から始まって、そのままフェードアウトした方もいるかと思いますが、要は、

傲慢な魔法使いと、サイコパスに生まれ変わった女性が1000年の時を超えて結ばれるラブストーリー

でした、ざっくり言うと。

これにプラスされたのが

①兄弟天使とのいざこざ

②不死者との戦い

③願いを叶えた人間たちの話

これらのエピソードが平行に進んでいきます。

余計分らんくなるがな

13話しかないんだから・・・

特に、①の天使の存在が要ったんかどうか・・。（ノ・サンヒョンが悪いわけではない、むしろ良い）

「ある時天使とジーニーの戦いが起こり、たくさんの死者が出て・・」とかいきなり始められても分らんのて。なるほどなァ、ってならんのよ。

『天使』『神』というキーワードが何度も出て来るけど、やっぱりこの概念はすぐには理解に及ばず。バッサリ割愛で良かったんちゃう？

そして②の不老不死の極悪少年のエピ。

小出しにちょこちょこ分かってくるんだけど、他に理解すること（許容《スルーとも言う》しなきゃいかんこと）がいっぱいあり過ぎて、まさかの印象薄になってしまった、こんなん私だけか？

この子、悪かったわー、極悪非道。でも最期はあっさり。

イチゴ農家のおっちゃんチームによる、海兵隊突撃のアツい伏線は良かったわよ！

③は、それぞれ欲望丸出しでドン引きエピ満載だけど分かりやすかった。

（けど詳細は割愛。ほとんどメインストーリーに絡まないので）（犬エピだけ納得いかない）

遊び過ぎのふざけ過ぎ

いちいち書くのもキャプ撮るのも面倒だからアレだけど、特に前半の「様子が分かるまで」のコメディタッチがやり過ぎてておもんないししつこいのよ。

（個人の感想です、好きな人は好きだったと思うけど私はこんなん要らんかった）

このドラマって全体の出来のハードルが多分とても高くて、面白くて当たり前、泣けて当たり前、っていう前提があったと思うのだけど、ふざけなくても十分面白かったと思う。だってウビンとスジのコンビよ？

あ、言い忘れてたけど、中身は結構見応えあって面白かったのよ。

ストーリーは至極ちゃんとしてて、なぜジーニーであるイブリースが1000年間も幽閉されたのかとか、ヒロインのガヨンの性格の理由付けとか必要性とか、二人の恋愛パートとか、祖母とか親友とか、整合性はすごくあったし説得力もあった。

二個目の願いは祖母を若返らせること

噛み合わないけどお互いを思いやれる大親友

ヘギョ姐のエピも思ったよりちゃんとストーリーに組み込まれてたし、通り過ぎるだけのただのカメオじゃなくて好感が持てた。（ヘギョに、やないで）

彼女も魔法使いだからか、全体的にスモーキーなモヤァな感じに仕上がってました。（違うわ）

私のスジの印象は・・・

私はスジってこれまであまり好きではなくて演技派だとも思ってなかったけど、今回それが覆されたかも。

生まれた時から感情が欠落してて、仏頂面で暴力的なヒロインがついに感情を知った時の爆発したところや、過去エピの恋愛パートのいじらしさなんか、結構くるものがあったわ。

キム・ウビンとの相性は、抜群にいいと思った。

過去作で共演してるから、ってのもあるけど「完全無欠の魔法使いをぶん殴って虐げる」役柄が、本人のキャラ（ほんとはどうか知らんが）と合ってるように見えたし、二人の掛け合いは間合いも良くて見飽きなかった。

「いつから俺が好きだったの？」

（うっとりしてたの？て聞いてたけど意訳ね）

「二回目に会ったときよ」

「そんなに早かったの？」

「すぐ分かったわ、あなたは私が修理する車やスパナやバールやカムジャタンや・・・」

自分の好きなものを羅列し一風変わった告白をするガヨンに、茶化しながらも満面の笑みを見せるイブリース。

『砂漠の砂埃はジーニーがワルツを踊ってるから』って言う観光客向けの言い伝え。

ワルツが踊れないのでガヨンの手ほどきを受ける。

ラストシーンに活きる素敵なシーンでした。

ベタベタのロマンスじゃなかったから良かったのかな。スジはそういうのより、こういう傍若無人な無敵キャラが良く似合う。

オチは、ちょっとびっくりした

ここからめっちゃネタバレ。

ドバイの砂漠でようやくイブリースを探し出したガヨンはついに三つ目の願いを言う。願いは「一日だけ人の気持ちがわかるようにしてほしい」だった。

結局三つとも自分の利益のためでなく他人のために願ったことで、人間の崇高さを認めたイブリースは跪いて主人に頭を垂れる。

賭けに負けたイブリースは天使に首をはねられて死亡。えー

ガヨンは祖母を亡くした痛みやこれまでかけてくれた愛情をようやく理解できて、絶望と悲しみのうちにそのまま砂漠で息絶える。

えーー！二人とも死んでもた。

最後の願いを言ったら魔法のランプに関する記憶は消えるシステムなんよね

まだ時間残ってるし、二人の再会はどうなるんだろうなー、何年後かに二人は人間に生まれ変わるよね、んで魔人からみればほんの瞬きくらいの数十年を仲睦まじく共に白髪が生えるまで・・・

って、想像するやん？

チッチッチッ

なーんと、二人ともランプの精として蘇った！

腰抜かすわ。

で、戦いで命を落とした下僕のセイド、

この人な。

こいつも（こいつて言うてもーた）イブリースの伸ばした黒髪を変化させて生まれ変わってた、もちろん前世の記憶アリ。

ここにきてこんな何でもアリの設定するんだったら、もっといろいろ簡単に解決出来てたんじゃ？

（魔法で過去にも行き放題だし、ちょいちょいと変えてきたらうまくいくんじゃないかと思ったけど、タブーがあったんだっけな、でももう忘れたし見返したくない）

そうは言うても

ランプの精は万能に見えるけど出来ない事もあって、その一つが主人の命令（願い）に逆らえないこと。どんな理不尽な、全人類が不利益を被る願いだとしても絶対に叶えなければならない。というか、そこに自分の意思は反映されない。

映画アラジンでもジーニーは「所詮は囚われの身」だと言ってたな。。

過去の世界で、瀕死の傷を負ったガヨンの命を助けるため、自らランプを作り出し人間に救ってもらおうとしたイブリース。

しかしランプを手にした男は約束であったガヨンの命乞いをせず、黄金を浴びるほどくれと3回とも願い、そのままガヨンは命を落としてしまう。

悲しくて泣けるエピではあるが魔法使いなのに傷一つ治せんのかと思ったわ。自分のための魔法は使えないのか？ちょっとよく分かりません

このあとこの男を殺して街ごと焼き払ってたし、そういう破壊行為は出来るのにねぇ。

ヒロインまで魔法使いになっちゃって、どんな自由な終わり方やねんと思ったけど、彼女ももう人間じゃないから感情も分かるし、最愛の人も不老不死だし、お金にも困らんし、これがほんとのハッピーエンドなんかしらー、なラストでした。

それでも、キム・ウビンはやはり最高だった。

外見もいいんだけど、こんな変な役なのにすごくハマってて喜怒哀楽すべて惜しむことなく見せてくれ、さすがの存在感でした。アラビアの衣装も良く似合ってたし。

この人は誰かに命令してるのが異様に似合うしカッコいい。今回は秘書にとかじゃなく下僕だったので抵抗感もナシ。（もう御曹司が秘書に怒鳴るドラマは見れない気がする、時代的に）

ツッコむところは多々多々ありますが、そこまで言うほど悪くないドラマだったかと思います。

甘い？甘いよなー・・・ウビン素敵だったから。。。

もしかしたら韓ドラ超初心者でファンタジー好きなら問題なく見れるかも。

見てない方・見た方、こんな拙レビューで申し訳ない

終わります！

「魔法のランプにお願い」完走！