フラメンコの曲種に「グラナディーナス」というのがあります。 基本、3拍子ですがテンポは自由に変えていいという易しいような難しいような曲種です。 スペインのあるフラメンコギター教室では、普通速くてかなり難しいとされているブレリアをマスターした後でないと教えないとしているところもあるくらい。

 

 

一応、手書きの楽譜はあるのですが、基本、対面方式で教えるので楽譜はあくまで参考程度。クラシックに基づいた楽譜の記載方式ではフラメンコのニュアンスが伝わらないので、楽譜は重要視されません。

 

 

曲調の特徴としてトレモロ奏法が多くの部分を締めます。これが難しいのです。

 

 

ギターの曲でトレモロ奏法でいちばん有名なのはおそらく「アルハンブラの思い出」ではないでしょうか。音を細かく連続して弾く演奏方式です。

 

 

 

じっくりお楽しみください。

 

 

クラシック奏法のトレモロは4音構成でベース音(普通は伴奏としての効果)を親指で弾き、高音部(主にメロディ・ライン)を薬指、中指、人差し指の順で延々と弾いていきます。

 

 

 

ところが、フラメンコでは1音多い、5音構成なのです。

親指でベースを弾く所は同じ、ベースを弾いたら、まず、人差し指で高音部を弾き、続けて薬指、中指、そしてもう一度人差し指で弾く複雑さ。 フラメンコのトレモロを練習しているとクラシック奏法のトレモロはとても簡単に弾けちゃうのです。

 

家で弾いている分には、えっ、俺ってこんなに上手かった?と惚れ惚れするくらいスムースに弾けるのですが、これがレッスンで先生の前で演るとからっきし指が動きません。まるで全部が親指になったみたいにぎこちないのです。

 

 

(また、画面が横向きになってしまって申し訳有りません。) このギターは最近購入した、かなり上位の機種。これで弾いてみたり、

 

 

 

これで弾いてみたり、(こちらも今年初めに購入したギターで、かなりの上位機種)

 

いずれのギターも直接スペインから取り寄せたもの。そのいずれで弾いてもギッコンバッタン、我ながら無残な姿。 腕も一緒にスペインから取り寄せれば良かったと落ち込むばかり。

 

家ではすんなり弾けるのに、人前だとガタガタ。 ああ、この繊細過ぎる私の神経をどなたか助けていただけないものだろうか。力みを抜き、リラックスして弾く方法、無いかなあ。

いろいろ調べてみると、どれも、深呼吸だの、頭、首、肩の順で力を抜いていく、目の前の客をじゃがいもだと思え・・・云々。全部試しました、でもダメ。 自己嫌悪で思い切り凹んでいます。