今回はクラックダウン（セガ）です。

２月２６日は日本では２２６事件で有名ですが、フランスではかつての皇帝ナポレオンが一度追放されたエルバ島から脱出したという日で、なぜか日本でこの日を脱出の日の記念日として定めているようです。ちょっと意味が分かりませんが、ナポレオンはこの後、有名な百日天下で再び追放となるわけですね。そんなわけで今回は脱出がテーマのゲームを。

とはいえ脱出することは確かなのですが、どちらかというと任務完了のイメージの方が強いかな。画面内に指定されたポイントに時限爆弾をセットして脱出するゲームです。敵はロボット兵で、銃を撃ってきます。

主人公は壁に張り付くことができ、敵に見つかりにくく、あるいは攻撃を避けるといったことも可能となっています。つまりはメタルギアですね。画面に爆弾を置く作業はエイリアンシンドロームが近いかな。

二人同時プレイ可能で、普通なら同じ画面を共有するのですが、このゲームは別々の行動を取れるように画面が分割されています。グラフィックも緻密なので表示が狭く感じることはないのですが、一人用だと３分の１が使われていないことになってしまうのが痛いところ。

時限爆弾のセットし忘れがあると脱出できません。初めの頃、レーダーで見落としがちだったのは自分だけでしょうか。これやるとかなり時間をロスし、割と厳しい時間設定なので、タイムオーバーでミスになったりします。

全ての場所にセットして脱出するとそのフロアが爆発し、次のフロアへ。

特にボスとかはいないのですが、構成的に４つのエリアが１ステージとなっていて、それが４つあるので、全１６面です。

扉が多いフロア。扉はスライドするタイプや開くタイプなどがあり、開くタイプの扉ならうまく使うと盾になったり、それ自体でやっつけることもできます。

工場ステージ。鉄球や床が動いていたりするので、穴などに落ちないように進んでいきます。

床が抜けるところは慣れないとうっかり踏み外したりします。

初め見た時はどう進んだらいいか分からなかったポイント。上からの視点なので分かりづらいのですが、看板に弾を当てると倒れて橋ができます。

こんなところにもSYSTEM24が使われているのね（笑）。このゲームと同時期に出ていたゲイングランドはよく比較されていましたね。

ベルトコンベアはこのゲームではちょっと難所になっています。主人公のスピードと同じ速度で動いているために、逆らって進むことができないのです。特に最終面では落下するしかないような場面も。

敵が多いところではボム。割と落ちているのでどんどん使ったほうがいいかな。

最終ステージはちょっとゲイングランドにも似ているかもしれない。スライムのようなやつは壁をすり抜けて襲ってきます。

ゴール直前のレーザー砲台。砲台は壊せないので、連れていく仲間を厳選しなければ（それ違うゲーム）。

ラストはこの元凶であるミスターＫを追い詰めるのですが、見えない壁が立ちふさがります。数発撃つと壊れるので、壊して前へ。

ミスターＫが逃げた方向へ行くと再び見えない壁とプレス機。このプレス機の先にまた見えない壁があるので、プレスされないように何度か前に進んでは戻ってを繰り返し、壁を壊してから一気に抜けます。そうしないと間に合いません。

さらにベルトコンベアと見えない壁。メガドラ版は画面内に見えているのですが、アーケードはスクロールさせる必要があり、一気に進めないため、１発当ててはこの場所に戻りというのを繰り返さないと見える壁に阻まれ、上下の奈落に落ちるしかない状況に。

ようやくミスターＫを視界に捉えたら、高速に動く球体の敵が出現します。危ないと思ったらボムですね。

球体をやっつけるとミスターＫが逃げようとするので一騎打ちに。ただし敵も銃を撃ってくるので、返り討ちに合わないように。

渋いゲームです。やや玄人好みかもしれません。２人同時がおススメに見えますが、私の友達の間では、ゲイングランドと比較してこちらがいいと思ったメンバーはみんなソロプレイヤーでした。なのでじっくりと破壊工作を楽しむゲームなのかもしれません。難しいゲームですが、避け方がわかってくるとどんどん進めるようになる良作だと思います。