今年も草刈りのシーズンが始まります。20年使用してきた草刈り機を修理して使い続けましたが、完全に故障したので新しく購入しました。

「ハンマーナイフ」という車輪付きの草刈り機です。





 

前方のローラー刃を回転させながら進んで、





 

草をきれいに刈り取ってゆきます。





 

灌木や頑強な藤蔓等がからまった草の密集であっても木端微塵にするほどパワフルなので刈り取った草を片付ける手間が要りません。


とても便利で農地を管理する人にとっての必需品なのですが、近隣の農家であっても所持している人は少ない。何故なら、50万円もする高額農機だからです。中古を捜してもなく、こちらが一般的ですが、広い面積を刈り取るには大変です。





 

とにかく農機具は高価過ぎます。耕運機もそれくらいするし、トラクターとなると新車を購入するくらいします。だから、畑や田んぼを借りて野菜などを作ってみたいという人にとって、農業設備面投資が大きな壁となっています。

日本全国に耕作放棄地があふれていて、定年退職者や地方移住希望者に農業をやってみたい人は多くいるわけですから、農機具を無償で貸与したり共同管理できるように法整備して農地法を整えれば、農業従事者は確実に増えるでしょう。


このことについて中田英寿氏も指摘しています。

 

 


元サッカー日本代表で実業家の中田英寿氏(47)がオーガナイザーを務めるイベント『CRAFT SAKE WEEK』が18日から29日まで東京・六本木ヒルズアリーナで開催されている。22日からは日本食をアピールする企画『CRAFT SAKE UNIVERSITY』が始まり、中田氏が坂本哲志農水相との対談の中で日本農業にまつわる私見を語った。

中田氏は現役引退後、2009年から47都道府県をめぐって日本の農業や農家の実情を学び、農業ビジネスを立ち上げた。日本の農産物のブランド力を高める一環として、『CRAFT SAKE WEEK』などのイベントも主宰している。

対談に出席した中田氏は「日本には素晴らしいものがたくさんあり、お酒やお茶なども海外からの需要が増えています。しかし酒蔵や農業従事者の数が減っていて、需要があるのに人が減っている課題を解決したい」と発言。「農業従事者の平均年齢は70歳と言われていて、5年後10年後にこの人たちがごそっと減ってしまいます」と、農業従事者の高齢化を指摘した。

大臣との対談の中で、話題は新規就農者を増やす取り組みに。中田氏は「例えば僕が中田農業法人を作って、農業に参入できますか?」と質問すると、坂本大臣は「いきなりは無理ですね。1年や2年農業をやって利益が出ないから『無理』と辞めてしまうのではなく、10年20年と、地元の人達に施策を説明して共存共栄で農業を続けて農地を守っていけるか」と農地の維持の重要性に言及した。

また中田氏は「お米が好きでお米の農家にもよく行きますが、最近は農機具の価格も上がっていて、1台3000万円って『フェラーリかよ!』と、物価高が農機具や農業でもコスト高を招いていることを指摘。自身の経験ならではの質問を投げかけ、日本の農業政策の現状を来場者に伝えた。イベントの最後には「これからも海外の農産物と競合できる需要はあり、絶対に会社をつくってを農業やってみたい。自分はもちろん、多くの人が農業に興味を持って参入できる仕組み作りに携わっていきたいです」と、新規参入者を増やすビジネススキームづくりへの意欲を見せた。


 

農業の企業化や大規模農業に興味はなくても、のどかな自然環境の中で趣味的な野菜作りをやってみたい人にとって、畑内の草取り以上に畑の周りの雑草にどう対処するかというのは厄介なことです。


農機具などの農業設備・環境を整えた上で誰もが農業に従事し易くすれば、地方移住を望む傾向と併せて農業の復活が期待できます。

近い将来、大都会生活は終わり、自然の中で暮らす生活を誰もが求めるようになるのですから。