エルトン・ジョンとスティービー・ワンダーがコラボレーション
天才にして偉大な巨星のジョイント
その曲名が嬉しい
Finish Line
アルペンW杯のゴール(Audiロゴの門)を連想してしまう私だが
福岡国際マラソン
最後のFinish Lineを想うと切なくなる
(朝日新聞のみビッグイベント扱いだったことは伏せておく)
かつてはマラソン実力世界一決定戦だった
 デレク・クレイトン
 フランク・ショーター
 ビル・ロジャース
 ジェローム・ドレイトン
 ジュマ・イカンガー
    : 
ペースメーカーが居なかった時代
宗茂や中山竹通は自らレースを作っていた
その大会をリードし、世界をリードしていた
宗茂は「アフリカ勢が本格的に取り組みだしたら2時間ちょっとで走り、太刀打ち出来なくなる」旨のことを語っていた
そして、その通ーーーりになった 

クレイトンが長きに渡り保持していた8分台の世界記録(福岡で出した記録ではないが)は孤高だった
瀬古利彦が42.1kmからスパートした有名なレースには、クレイトンの記録を破ったとされたアルベルト・サラザールや五輪王者ワルデマール・チェルピンスキーも出場していた
雨のドレイトンの「雨で呼吸が楽」という記事も印象深かった(※1) 

マラソンや駅伝が他のスポーツと異なる点の一つは
会場に入場せずして間近で観戦出来たことだ 

箱根駅伝や世界レベルのマラソン、社会人駅伝を歩道から観戦する度に、TV映像との違いを感じた
・スピードの速さ
・筋肉量の多さ(特に横から見た時)
・アップの凄さ
それから説明出来ない何か(それをオーラと言うのかしらん)
マラソンはTV画面中の変化は少ないにも関わらず
2時間以上見続けて一切退屈しない私だが
可能なら部屋を飛び出して歩道で見るのが良い
何かを感じることは重要だ
感じさせてくれるアスリートは偉大だ 

そして、ライヴで感じることがTVやビデオで見るのと決定的に異なるのは
記憶に残る、ということだ 

最後のFinish Lineが引かれた今日から遡ること
20年
ゲザハン・アベラ
アフリカ勢による支配的とも言える時代の始まりを意味していた 

更に20年
ロバート・ド・キャステラ
「福岡=世界」を意味していた 

最後のレースで日本人トップでFinish Lineを切った細谷恭平は
あのクレイトンの伝説の記録より速かった
昭和の陸上ファンの記憶に残る伝説の記録より 

世界のマラソンの歴史を刻んだ福岡国際マラソンのFinish Lineが再び引かれることはない
だかしかし
自分だけが見えるFinish Lineは何度でも引くことが出来る
そして、勿論Start Lineも


歌詞を見ると
20年前「flash back」と思いきや「flash forward」
これは凄い 

この発想はスキー(等のスポーツ)をより楽しくしてくれる
スキー(等のスポーツ)を楽しむ時、気持ちや感覚や運動神経のみならず記憶中枢も積極的に仲間入りさせる 

例えば
あの日の志賀高原の滑りをflash back
W杯が志賀高原で復活する日をflash forward
のみならず
あの日の志賀高原の滑りをflash forward
明日の滑りは過去最高のflash back
のような想いも加える 

スキーは何気にデジャブを感じやすい気がしている
万座温泉スキー場のリフトに乗ってる時
手稲ハイランドスキー場のリフトに乗ってると錯覚した時があった
(平日に密かにだっかも、ということには触れず)
深々とした静か過ぎる雰囲気が
まるで時が止まってリフトだけが動いてるかの様な雰囲気が
記憶の中で酷似していた 

貴重な何かを感じれるのは格別なことだ
エンターテイメントも
スポーツ観戦も



(※1)
呼吸器と心には潤いが必要だ
スキーやってて何気に息が上がる理由は
やる気あり過ぎなことと標高が高いことだけではない
冬は乾燥してることが多いのだ