6月20日は10秒記念日と呼ばれている

(呼ばれてへんがな)

なので記念に、例えば腹筋のV字ポーズで10停止、なども良い

但し息は止めないのがポイントだ

そして苦痛ではなく楽しむ

苦痛の10秒ではなくワクワクを10描


唐突ですが

二足のわらじのアスリートに共通して感じるイメージがある

楽しんでいる

(二刀流だけど二足のわらじとここでは表現させて頂くのだな)


人類が初めて陸上100mで10秒切った

主人公はJ・R・ハインズ

前回の東京五輪後に頭角を現したスプリンターだ

アメリカンフットボールにも挑戦した二足のわらじのアスリートでもある

東京五輪で100mを制したのはボブ・ヘイズ

名前も似てるが同じくアメリカンフットボールとの二足のわらじ

東京五輪ではスパイク忘れて友人に借りて走り10秒フラットで圧勝

そして実質このレースを最後にフットボールに専念

速すぎてフットボールの戦術を進化させた程の功績を残した

マンツーマンが全く機能しないからゾーンディフェンスが進化したのだ

東京五輪は平地で当時アンツーカー

記録の難い条件下だった

ヘイズは追い風(未公認)では10秒切っている

走るフォームは荒削り

ヘイズが陸上に専念し有能なコーチがついていたら10秒切るのは時間の問題だったはずだ

世界の陸上界で「10秒の」が歴史上最も注目される

そしてそれを破るとしたらヘイズに違いないと思われる中

紛れもなくその中心に居たヘイズの価値観は違っていた

凄く不思議な気もする、が至極当然な気もする

陸上競技は当時生粋のアマチュアスポーツだったからだけではないがする

ヘイズはシンプルに好きな方選んだのではないだろうか


二足のわらじと言えば

野球とアメフトいずれも凄かった人の超人を思い出す

ボー・ジャクソンとディオン・サンダース

ジャクソンは大変有名のでサンダースについて触れておきたい

とてつもない運動神経だった

スピードは(特別なトレーニングなしで)全米トップクラス

高校時代はバスケットでも全米で注目される存在

アメフトでは歴史に残るスーパースター

オフェンスとディフェンスどちらも超一流だったのが凄すぎる

規格外のインターセプトが出来るので相手QBはサンダースのサイドには投げなくなり記録が伸びなくなったらしい

イチローの捕殺が少ないのと同様だ

野球ではアメフト程の活躍はなかった、が一つの強烈な個性が災いしたと思う

超絶早打ち」だったこと

この癖さえ改善すれば盗塁王・ベストナイン

可能だったと思える

ミート出来る球は打ちにいく」からであり誰よりもレンジが広かった証でもある

この2人程二足のわらじを履きこなしていないがジョン・エルウェイとケン・ステブラーについても触れておく

いずれもアメフト野球でプロに注目されるという漫画主人公みたいな学生だった

そしていずれもアメフトを選択し、いずれも歴史に残るQBになった

野球ではエルウェイは打者として日米大学野球で4番だった、ステブラーは強烈な左腕投手だった

ステブラー全盛期、彼の左腕から放たれる超高速ロングパスを受けるクリフ・ブランチも学生時代スピードスターで陸上界からも注目されていたらしい

連続インターセプトされない記録も保持している

ステブラー➡️ブランチのホットラインサイドに、何でも捕獲する男ディオン・サンダースがいたら鉾盾対決で楽しみだったはずだ


前置きはさておき

(前置きやったんかい)

二足のわらじには以下の要素がある

A) 文字通りマルチな才能

B) (傑出した)ある特定の能力をマルチなジャンルで発揮する


凄い群像は勿論Aの要素はある

しかし実いずれもBの要素あることに注目したい

むしろアスリートとして進化して行く上での不可欠なバックボーンであるように感じる


列記した多くは足が速かった

そしてそれを生かせる道に進んだ

彼らは走ることを楽しんだはずだ

向いてる能力を生かす、大好きな能力を生かす

サンダースとステブラーは良い例だ

サンダースは「捕獲する」ことが好きった、だから打者になりレシーバーになりインターセプターになった

捕獲する能力をマルチに発揮し二足のわらじを履きわけた

ステブラーは投げる」ことが好きだった

投げる能力をマルチに発揮しQBになり投手になった

彼は槍投げやったら凄かったんじゃないかと思う

投げの一芸で足のわらじに発展する

山本投手は槍投げをトレーニングに入れてるらしいが、実際凄いに違いない



話は転じてスキー

(やっぱりスキー話に転じるんかい)

大回りとコブ、整地と不整地、フリーとゲート

本質的には同じだと感じることしきり

一方は得意で他方は苦手

一方は好きだが他方は嫌い

よくあることだが

少なくとも野球とアメフト程の違いはない

例えば大回りが得意で小回りが苦手だとする

大回りきっと好き大回りではよい位置に乗れているに違いない

そのノリで小回り化すれば良い

「大回りも小回りも出来る、二足のわらじだあ、二刀流だべ

などと吹聴しない方が良いので注意を要する

(吹聴しないから)


海外のアスリートは来日した際、日本の下駄や草履を気に入ることが多い

わらじは素晴らしいトレーニングツールだ

わらじを履いて足踏み水車を回す、楽しみながら

写真は足踏み水車ではないが、わらじが似合う

摺り足ではなく真っ直ぐ踏みながら歩くことになる

雪上を歩くように

「踏むべし」などと言うまでもなく

スキーのトレーニングに素晴らしい仮説に自信ある

地球のマントルに向かって真っ直ぐ踏むことになるから

腰が引けると踏めないから

スポーツグラブの踏み台昇降機もそのノリでやるのが良いと思っている

わらじは楽しければ二足でも三足でもよい