師走半ばの日曜のおひるどき


ひとけない静かな通りに


鈴をふるようなさえずりが響き渡る


ふと見上げれば


すっかり葉を落とし裸のままに天に向かった桜の木で


ころころとした丸いすずめが


楽しそうに語らっている


ほんの束の間の暖かい日差しを求めて


ここへあそこへ


居心地のいい場所に移動しては


細い枝を小さくゆらして


小春日和のひとときに寛いでいる


裸ん坊の桜の木になる、すずなりのふくらすずめ


かみさまを賛美する小さなツリー