雪どけ残る朝の道


垂れ込めた雲にせかされながら


赤いポストに一枚のこころをおくりだす


空っぽの手で逆向きの風景をすすんでいくと


暖かい家は、もうすぐそこ


さあ、冷えたからだを温めましょうか


湯気の立つあまいミルクがぽわっと浮かぶ


熱々のミルクに百花蜜をたらし


スプーンでくるくる回してできあがり


あのころのかあさんの味と違うのは


つんと匂うれんげの蜂蜜じゃないせいね


心と体を温めてくれるホットミルク


思い出の、ホットミルク


大好きなかあさんの味