「事件です!明日、絵の宿題があるのに、筆がありません!どうしましょう?」という問いかけから、この日の教室は始めました。
「買いに行く!」というので、もう夜なのでお店は開いていませんと答えました。
「出来ませんでしたと、謝る!」という子もいました。
では、うちにありそうな物で、絵の道具を作れるか、やってみようと話をするとみんなやる気満々です。
作る前に、大昔の洞窟画の絵を見せて、道具があまりない時代の話もしました。
そして、今みんなが使っている筆が、動物の毛などで出来ているという話もしました。
動物の毛と聞いて少し驚く子もいました。
世の中の物は、何かから作られていて、誰かが、使いやすいように、工夫して作っています。
お店で作られているわけではないし、
何でも買えば、いいというわけでもないのです。
僕自身、筆を加工したり、絵の道具以外のものもたくさん使って絵を描きます。
そのことも伝えたくて、
今回この工作をしてもらうことにしました。
材料は、割りばしや、竹ひご、綿棒、スポンジ、毛糸、ティッシュなどです。
今回は描きやすいように、
墨汁を使いました。
それでも普段の筆より、ずっと描きづらいのですが、自分で作ったからか、とても楽しいようです。
春だったので、テーマは春のもの、にしました。
いつもの筆では描けないタッチが出来ています。
誰かが手形を始めたら、みんな手形が始まりました(笑)
手形の絵は、古代の洞窟画にもありますね。
古代人もこうして遊んでいたのかもしれません。
次の週は、また別の事件で始まる事となります。


































