こんばんは、今回はモリダイラ楽器のhurricaneという古〜いギターのお話です。

某ネットオークションでジャンクギターを物色中に見つけました。

ポチっと購入して届いてビックリ🫢







こんなです。

イナーシャブロックがしっかりしていたのでもしかして…なんて宝くじでも買うような気分です。

ところがどっこい弦間ピッチは10.8mmで、最近のギターは10.5mmが多くマッチングがよろしくありませんでした。

ネックを外してポケットを見ると積層合板ボディらしき形跡がガーン

ゴミかと思い、しばらく放置しておりましたが暇な時間ができたので塗装を剥がして見たところ、積層合板なのは間違いないのですが、メインの中間部分がアルダーっぽい木材が使われております。






ちょっと見づらいですが、ボディを平置きして上下(トップとバック)中間で貼り合わせてありますが、ボディトップから、ポプラ風の0.2〜0.3mm程度+不明の木材(木目が縦?向き)が2〜3mm程度+アルダー風(1枚物)が20mm程度+アルダー風(3P)が20mm程度+ 不明の木材(木目が縦?向き)が2〜3mm程度+ ポプラ風の0.2〜0.3mm程度。というようなパンケーキ構造になっておりました。

塗装を剥がす前にも持った感じ重い感じはしたのですが、一気に興味が沸きました。

ネットで調べたところ、モリダイラ楽器は寄木細工の鬼だとか言われていたそうですが、このような合わせ方ならありなんじゃないかなぁ。とか思いました。

ギブソンのレスポールなどもトップ材とバック材を使い分けていますし。

でもまぁ、表面とその次の薄い2枚の木材はやめてその分アルダー材のみで作って欲しかったですね。

僕はまだアルダー材のギターはリメイクした事がありませんのでウキウキしてきました。

バスウッド、桐、ポプラ、ベニヤのような積層合板などなどばかりでした。

ジャンクの掘り出し物ばかりですから当然と言えば当然です。

ただ、このギターはネックも酷い状態なんですね。

フレット抜いて、変なパテのようなものをてんこ盛り、ペンキのようなものでべっとり塗ってある始末。

そこでふと目についたのが、以前折れたネックからフレットを残したまま指板を剥がした物がありました。

乗せて見るとだいたい形は合いそうです。


バリバリ剥がしてしまいました。

ヘッドも要らん穴がたくさん空いているし、折れたビスも数本ヘッドに残っていますので、ヘッド表面は塗装する事にしました。


貼り終えた指板です。

ただ、指板を前のネックから剥がす際に一部端の方が痩せてしまってネックとの間に隙間ができてしまいました。

そこは後ほどタイトボンドとローズウッドの砥の粉で埋めることとします。

ここまでやってふと、元の指板を剥がさずに盛られたパテとペンキをきれいに取り除いて、フレット溝を掘り直して新品のフレットを打ち込んだ方が良かったかも…と。

あとの祭りです口笛

そうしていれば指板の修正もできましたね。

まぁ、やってしまったものは仕方ありません。

ボディはシーラーもきれいに剥がしました。

ヒートガンとスクレーパーで大方剥がし、残ったシーラーは#180→#240→#400と僕はそんな感じでペーパーを当てます。




一部若干色が濃い部分はシーラーが染み込んで残っています。

今回もステインで着色するのですが、このシーラーが残ったところがステインを弾いてしまいきれいに染まりません。

単色の場合はきれいに取り除きましょう。

今回のボディは表面の板が非常に薄く、あまり研ぐと下の訳のわからん木材が顔を出してしまいます。

本当はアルダー材(と思われる)の木目を見せたかったのですが、積層の張り合わせ部分が目立ってしまうのでフチをソリッドカラーでぼかすことにしました。

ですので、ボディトップとバックの中央部分がきれいに染まれば良しとします。

今回は何色にしようかなぁ…。


次回へ続く口笛