7月に入りましたね。
まだまだ梅雨らしい日が続いております。
7月初回の土曜日のお稽古は
先月に引き続きまた雨模様というお天気でした。
雨の日は、必然的に湿度が高くなるため
墨か滲みやすく、綺麗な発色を出すにも
一苦労しますが、潤った豊かな表現には
もってこいです。
鉛筆やボールペンと異なり、墨という多少難しい特性を、筆という古くからの用具で
さらに活かしてあげつつ、やはり筆と墨或いは空気や湿度という自然条件にもお任せする、このバランスが重要です。
芸術においては何事も、全て人間がコントロールして作っていくものてはなく、
その一きっかけを我々が作っていくだけであると考えます。
そしてこの雨音と共に自分自身と向き合える書の時間は極めて美しく、お金では決して手に入れることの出来ない価値あるものです。