“アトリエ間”のOne scene
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はじめに言葉ありき

言葉は大切です。
言葉は記号であり、人と人とを結ぶ重要なコミュニケーションのツールです。

だから、その記号の選択を間違えてしまうと、誤解や錯覚を生じてしまいます。
つまり、伝えたい相手に、伝えたい思いが通じないのです。

言葉にはルールがあります。
人はそのルールを守ることで、はじめてお互いのコンセンサスを獲得できるのです。

だから、自分勝手な解釈では、コミュニケーションは成立しません。
つまり、少なくともお互いの前提となるコンセンサスが成立することが必要になるのです。

それがルールです。

人は独りよがりなものです。
自分の気持ちが時に先立ちすぎてしまい、相手の気持ちがわからなくなります。
わかりにくくしているのです。
自分の思っていることが、相手が思っていることだと思い込んでしまう…。

でも、やはり、相手は自分とは違うのです。
自分と云うフィルターをかけてしか、相手のことを受け止めれなりがちです。

相手を理解することは難しいですね。

だからこそ、正しい言葉を選択しましょう。
文法的なことではなく、相手のコンセンサスを獲得できるよう心がけるのです。

言葉を獲得すること。表現力を得るのです。

まず、はじめに言葉ありきです。

“Hello,Idea”“Hello,Good Idea”

アイデア(Idea)。

アイデアって不思議なものですね。

実態のないもの。
あるいは実態が見えない。
見えにくい。見過ごしている…。

決して、ひとが生きるだけなら必要ではないのかも。

でも、ひとが生き抜くうえで必要なもの。

もし、ひとにアイデアというものがなかったのなら…想像したくないです。

ひとはアイデアで生き抜いてきたのだと考えます。

文明は著しい発展の途にあります。
昨日の新しいものも、今日にはすでに過去のもの。

アナログからデジタルへ。
電話は家族一台の固定電話から個人一台(?)の携帯電話へ。
昨年20万円出して買ったパソコンがそれ以上の性能のパソコンなのに5万円以下で買えたり。
などなど、云い出したら切りがありません。

それに比べてと…なんとも、ひとそのものは驚くほど進化していないのかもしれません。

いえ、退化さえしているように感じます。

そして、それは、そう、決して勘違いではないのでしょう。

文明が進めば進むほど、ひとは反比例の道を辿っていると考える…。

ひとり言です。

好きな本を紹介します。

かなり有名な本です。
紹介するなんて必要ない本ですが、あえて紹介することにします。
もう一度いえば、好きな本だからです。

アイデアというものに真正面から取り組んだ本です。

過去の本です。
でも、いまも輝いている本なのです。

“Simple is best”

そして、だからこそ真実があると考えています。

まず一冊目…
「アイデアのつくり方(A technique for producing ideas)」

“アトリエ間”のOne scene-アイデアのつくり方

著者:ジェームス.W.ヤング
原著:1940年初版(知的発想法本のロングセラー)
日本語版:1988年初版(阪急コミュニケーションズ)
著者のヤングはアメリカの広告マン。
アイデアとは“既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない”とのこと。

そして二冊目…
「アイデアのヒント(How to get ideas)」

“アトリエ間”のOne scene-アイデアのヒント

著者:ジャック・フォスター
日本語版:2003年初版(阪急コミュニケーションズ)
著者のフォスターもヤング同様、アメリカの広告マン。
アイデアのひらめきには“コツがある”
以下、その著の目次の一部を掲載(目次順)すると…
●自分を信じよう
●「その気」になろう
●子供に戻ろう
●「知りたがり」になろう
●笑われることをおそれるな
●「考え方」のヒント
●いろいろなものを組み合わせてみよう
●質問を変えてみよう
●情報をかき集めよう
●とにかく数で勝負しよう
●いったん全部忘れてしまおう など

ぜひ、お薦めの二冊でした。

“Hello,Idea”“Hello,Good Idea”





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http://www.atelier-ma.jp/

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“アトリエ間”のOne scene

「アール・デコ」へのお誘い


“アトリエ間”のOne scene-アールデコ


このポスターのお誘いをうけて、東京国立近代美術館《工芸館》の所蔵作品展「アール・デコ時代の工芸とデザイン Modern Crafts and Design in the Art Deco Period from the Museum Collection」に行ってきました。


芸術論は誰か偉い先生方々にお任せするとして、話が長くなりそうなので、とりあえずその言葉的意味合いと、よく比較される「「アール・ヌーボー」」について簡単に少しだけ前置きしておきます。


Simple is Best!


先に「アール・ヌーボー」
「アール・ヌーボー」とは、「新しい芸術(Art Nouveau)」という意味のフランス語。19世紀末~20世紀初頭の約30年にかけて、ヨーロッパやアメリカでおこった革新的な芸術運動で、「産業革命以降、粗悪になった実用品に芸術性を取り戻す」とのこと。
大まかな特徴は、つる草のようなうねる曲線を多用して組み合わせた点と云えます。わかりやすい例。たとえばスペインの建築家として名高いガウディの建築作品。などなど。


これに対し「アール・デコ」
「アール・デコ」とは、「装飾芸術(arts decoratifs)」といえる意味のやはりフランス語。1920~30年代に起こった芸術革新運動。大量生産には向かず、デザインに凝りすぎた「アール・ヌーボー」に代わって、簡潔さと合理性を目指したもの。
して、その大まかな特徴は、「アール・ヌーボー」からの反省(?)からか、すっきりとした幾何学的な線とパターン化された模様を取り入れた点。

やはり建築的な例で言えば、アメリカ・ニューヨークの摩天楼(クライスラービル・エンパイアステートビルなどなど)です。


デザイン的視点から話します。
最近のデザインを取り巻く環境は、急激に変化する新たなメディアへの対応、グラフィックデザインの領域の複合化・解釈の拡大化に、反面の曖昧化。それから、アートとの境界線の曖昧さなどなど。一言では語れないほど肥大化してしまっています。でも、決してデザインはアート的ではあっても、アートであってならないと考えています。


その意味において、「アール・ヌーボー」はともかく、「アール・デコ」こそ、その曖昧さのはじまりの根源だと言えます。それは決して否定的な言ではなく、「アール・デコ」にはデザインのあるべき姿の学ぶべき多くのことが存在します。


デザインの語源は、「計画を記号に表す(designare)」という意味のラテン語。つまり、デザインとは、ある事象を誰かに伝えるためのメッセージを記号に置き換え、配置することであり、それを様々なメディアに応じて表現することと言えるからです。


“デザインはデザイン”であり、“たかがデザイン。されどデザイン”の中にこそデザインの存在意義があります。


やはり、話が長くなりました。
難しいことも…やはり、考え過ぎないくらいがちょうどいいのでしょう。


結論を言えば、一番印象に残ったのはこのポスターでした(細かな点はあくまでも省略します)。


「アール・デコ」とは何か?
…よりも「アール・デコ」はこんなイメージだ!


そんなこんなで、このポスターのお誘いをうけ、東京国立近代美術館《工芸館》へ行ってきました。


でも、そんなこんなことが大切なんだと感じた一日でした。


[会場情報]
会期:2010年4月27日 (火)~6月27日(日)
開館時間:10:00-17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般200円(100 円) 大学生70円(40円)※消費税込




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