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感想を書かせていただきます鉛筆





 第20号 アンナ・カレーニナ2


1877年刊行


作者 レフ・トルストイ


ロシア文学

訳 米川正夫










あらすじ



1巻目と比べると難解さもなく


格言的な表現もなく淡々と進む感じです。




んまぁ、ざっくり言うと



不倫しました魂


妊娠しましたえーん





って言う2行の話を


300ページ近く描いた感じです。






人物像の描写




そのような恋愛から泥沼ってきた



アンナとヴロンスキーのお二人





映画ではアンナを


ビビアン・リー様が演じていたこともあり




私の頭の中では美女と美男の話だと思って


読み進めてきたのですが





えっ?!アンナって太ってるの?!


ん?!ヴロンスキーってハゲてるの?!





と、いきなりの登場人物像の理想を


かなり大きく崩す描写に


頭がついてこれなくて立ち止まること2回。






なんか、古典文学の


主人公が美男美女じゃないあるあるなんですかね?笑






時代を経て、過去に演じてきている役者のせいで



思い込みが先行してしまうことの恐ろしさを


痛感いたしました笑い泣き









アンナとダンナ




政府高官のエリートダンナ様は


世間体から決して離婚には応じようとはしません。



そんなダンナ様も


奥さんに対して気を使うことはあるようですが



    

勤務にかけては聡明で細かい神経を持った人物も、妻に対する態度が甚だ気違いめいていることを理解しなかった。



これはアンナの旦那さんについての一文です。




気違いめいてとは



妻に対して努力をすることが


見当違いな方向であると言うこと。








現代でもよくある話ですが


ご飯作ったよー


と言ってくれるのはいいけど


キッチンぐちゃぐちゃとか。





子供のために育休取った〜



けど、子供の面倒見ないとか。





プレゼントのセンスゼロ とか。




そんな日常の些細な場面の積み重ねから





奥さんを喜ばせようとしてるのか


イライラさせてるのか(笑)




悪気がないから喧嘩もできない。



つもりに積もって、、、


的なアンナの気持ちも若干わかります。






そこから徐々に



仮面夫婦という名の化けの皮が剥がれていく様子。




世間体というのは


嘘で繕うことだと思っているアンナの心境に


限界が訪れてくる様子が読み取れます。










 変わるということ





    

自分がなりたいと望んだものになれると思ったのはただの自己欺瞞であったと悟り崩れた。

自分が達したいと思ったあの高みに、
見せかけも虚栄心もなしに身を支えるのは、
容易ならぬ業であることをはっきりと感じた。



このことを悟ることによって


彼女自身が代わり、落ち着きを取り戻していく。




愕然とするのでもなく


落ち込みもしないのは


旦那との間に子供がいたせいでしょうか?






前向きな思想で言うと、


変わりたいと思う自分を鼓舞して


変わる努力をすると言う物ですが



それは幸せな環境に身を置いたものが感じる


自分磨きであって





変われないことを自覚するということで


初めて人は変われるということを






トルストイは言いたかったのかと思うと


トルストイってかなり根暗なのかしら?



と想像してしまいました不安




うん、嫌いじゃないぞ!トルストイ








 リョービンさん



アンナカレーニナとなっていますが



アンナとリョービンそれぞれの恋愛模様が


同等の分量で描かれています。



(今回はアンナ中心でしたが)




あんなの恋愛が猛スピードなのに対して



リョービンのはイライラするほどのスローペースです。





アンナとリョービン🟰うさぎと亀




それぞれのゴールはどうなるのかしら?笑



3巻に続く







次回のご紹


第21号 細雪2まじかるクラウン



2巻のテーマは別れでした。






最近やっと編み物が手から離れたので


読書に戻れるかなぁ♡