第10号 ボヴァリー夫人1 読了
本の装丁は向日葵
元気溌剌とした内容ではございません(笑)
着飾った熟語や、凝った表現が多く
とても難解です。
その理由について少し説明しておきたいと思います。
作者グスタフ・フローベール
ボバリー夫人はフローベールの代表作で
不倫作品です。
神経症を病みながらも医者である父の遺産で
お金に困ることのない暮らしから
出版にはさほど意欲的でもなく過ごしてきた中で
このボバリー夫人を出版したのを機会に
名声を手に入れました。
彼が高く評価される理由は
文学における芸術的な表現力と
非常に緻密な描写が多く含まれており、
文章構成が非常に洗練されていることですが、
哲学的な考察など、多くの要素を含んでおり
それゆえに大変難解で
フローベールの作品を翻訳すること自体が
非常に難しいとされています。
フローベール自身は写実主義を嫌悪していた
とも言われていますが
彼の作品は自然や風景を詳細に描写するといった
特徴があり
その美しさの評価も多大であることから
写実主義の傑作とも呼ばれています。
ただし、私が感じたのは
翻訳の古さからなのか
フローベールの言い回しを
忠実に表現しようとしたせいなのかはわかりませんが
使われる熟語も表現も難解至極!!
現代人にはとても読みづらく感じることは
否めません 残念です。
Madame Bovary
by Gustave Flaubert, illustration by Albert
あらすじ
注意ネタバレあります!
ボバリー夫人は私
先ほどダメ女の話と添えたものの
読めば読むほどに引き込まれるのは
私自身もエマに通じるものがある気がしてしまうから。
幸福とは内面から生まれるもので
決して物質的な豊かさや成功から得られるものではない
ということ。
旦那さんと向き合わずに、
よその男と過ごしても
旦那さまとの問題が解決するわけもないですよね(笑)
彼女は芸術家肌というよりは感傷家肌であり、
風景を求めるのではなくて感動を求めていたのである。
と表現されるところがあり
恋愛や男性への王子様的な理想像を持ち、
姫体質の夢見る夢子ちゃんなんじゃないかな
と思ってしまいました。
誰しもが持っているであろう
人間の自堕落な部分と向き合わなくてはならない
そんな作品なのです。
ボバリー夫人は私なのです
という言葉を残しているフローベールですが
自分自身を律して生きていかない限り、
誰しもが皆、ボバリー夫人なのではないかな。
読みにくかったら飛ばしちゃえ
情景描写が長く
読めない熟語
読めても意味が全くわからない熟語がたくさん。
おえーってなると読了できない可能性もある。
そんな時はさくっと流して進めてしまいましょう
英文などでもそうですが
1こ2この単語がわからなくても
内容わかるじゃないですか?笑
そんな感じです。
国語の授業やお勉強ではないのでね
ゆっくりと時間をかけて丁寧に
フローベールの世界を
細かな表現まで残さず読み解きたい!!
という方は
一つずつ辞書を捲るのもまた楽しいかなと思います
自分に合った方法で
優雅な読書タイムをお過ごしください
次回のご紹介は
第11号 嵐が丘
もう読み終わっているのですが
最後まで
登場人物の誰にも愛着の湧かない物語でした笑
定期購読しなくても!!
Amazonさんで1冊ずつの購入もできます!!
毎号のご紹介と、リンクを貼ってあります
お好きな作品だけを抜粋して
お買い求めいただくのもいいかもしれません
第1号 高慢と偏見1
第2号 嵐が丘1
第3号 源氏物語1
第4号 若草物語
第5号 マンスフィールド・パーク1
第6号 ジェーン・エア1
第7号 アンナ・カレーニナ
第8号 高慢と偏見2
第9号 細雪
第10号 ボヴァリー夫人
第11号 嵐が丘2
第12号 濹東綺譚
第13号 源氏物語2