第8号 高慢と偏見2 読了
あらすじ
ここから先はネタバレあります!!
大まかにいうと
定番 シンデレラストーリー
5人姉妹の上2人は美人で良識もあり
思いやりのある健全な人柄。
母を含む他の姉妹たちは
身勝手で奔放で恥ずべき存在と評価されています。
そもそも身分違いの結婚を
恥ずべき家族が原因で
破談になりかけ
それぞれのすれ違いやすったもんだを描いた末の
ハッピーエンド
200年も昔の話ですが
こんなに面白い話はない!
とにかく個性の強い
脇役の登場人物たちのやり取りにも
結構笑えます
この人嫌いだわーと思う
キャサリン夫人も
コリンズに対しても
最後にはスカッとさせてくれるところや
1巻からは想像もつかないほど、
プライドの高いいけすかない態度の男が
こうも変わるのか?!
というほどの恋する男の変貌ぶりも見ものです
人間の心理を巧みに描き
読み手を引き込むところに
ジェイン・オースティンの傑作と言われる所以を感じ
感動いたしました。
何度も言うけど
これ、
200年前に書かれてるんですよ!
ジェントリ階級
この物語に登場する人物は
ほとんどがジェントリと言われる富裕層
ジェントリってなんや?
と馴染みのない言葉ですが
もちろん!その中でも格の違いはあります。
ダーシーさん → 伯爵ではないが
伯爵との姻戚実績あり。名家の年収1万ポンド
ビングリーさん → 名家ではないが
親戚に富裕層がゴロゴロいる。年収5,000万ポンド
ベネットパパ → 普通の中流階級のジェントリ。
年収2,000万ポンド
ポンドというのも、しかも200年前の貨幣価値
今の時代に換算することは難しいので
あくまでも、私のイメージですが
わかりやすく、こう考えてみてください
ダーシー → 年収1億円
ビングリー → 5千万円
ベネットパパ → 2,500万円
達成と充実
次回のご紹介は
第9号 細雪
第3号の源氏物語を翻訳した谷崎潤一郎氏の作品
一気に関西弁の世界です(笑)
定期購読しなくても!!
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毎号のご紹介と、リンクを貼ってあります
お好きな作品だけを抜粋して
お買い求めいただくのもいいかもしれません
第1号 高慢と偏見1
第2号 嵐が丘1
第3号 源氏物語1
第4号 若草物語
第5号 マンスフィールド・パーク1
第6号 ジェーン・エア1
第7号 アンナ・カレーニナ
第8号 高慢と偏見2
第9号 細雪
第10号 ボヴァリー夫人
第11号 嵐が丘2
第12号 濹東綺譚
第13号 源氏物語2