【今日の良い言葉 557 (191)】

おはようございます。

今朝も倉敷からの配信です。

学校秀才の経営者はリスクを取ることなく
その上の大社長の言うことだけを聞きますよ。

という姿勢。

いわゆる典型的なサラリーマンですね。

自分の志事を遂げるためには
そんな上司に対しても淡々と実績を
出していくしかございません。

実績が勝手にものを言ってくれますので。

今日の良い言葉も
昨日の続き。

『致知』最新刊8月号より
先日八十歳でエベレスト登頂を果たした
三浦雄一郎氏とアフラック創業者の
大竹美喜氏の対談のシェアです。

朝から勇氣をいただいて参りましょう。

それでは皆様の今日一日が愛と光と忍耐で
喜びに満ちた日となりますよう
お祈り申し上げます。

コメント楽しみにしております。

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リーダーは希望の旗を掲げ続けよ

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【三浦】また、山は一人で登るわけではなく、
チームワーク力やコミュニケーション能力も、
リーダーシップも要求される一大事業です。

いつ誰が命を落とすかもしれない
という極限の世界で、
こいつには命を預けても大丈夫だという
信頼関係でチームが成り立っている。

ここでリーダーがぶれてしまっては、
隊員はどこへ向かっていいのか分からない。

またリーダーが暗ければ
隊の士氣が下がりますから、
リーダーはいかなる時も上機嫌で
希望の旗印を掲げ続けなければいけない。

そしてその根本には、
こうすればできるんだ、
やればできるんだという
絶対的にポジティブな考え方を
持つことが不可欠です。

ネガティブな要素は
無限にあるわけですから。

天氣が悪くなる、
崖が途中で崩壊する、
そういったリスクをできるだけ回避しながら
その中でお互いにベストを見出していく。

これが暗い氣持ちになって
ネガティブな方向へ進み出すと、
ここもダメ、あそこもダメとなって、
どうにもならなくなる。

だから不可能だと判断した時点で、
また突破できうる方法を、
工夫して考え出すことが大事なんですね。

【大竹】これは事業も同じですが、
やはり仲間を信頼し、
尊敬し合うことが一番大事ではないでしょうか。

その上で三浦先生のような
決断力とスピード、
そしてリスクを恐れない勇氣を持つことが
リーダーには欠かせないと思います。

私は今年七十四歳になりますが、
生涯現役で過ごしたいというのが
夢なんですね。

人間一人ひとりには神様から与えられた
使命というものがありますから、
それを全(まっと)うしていきたいと。

【三浦】同じですね。
夢や目標を幾つになっても持ち続ける。

その夢は自分でつくり、
実現するための努力をしなきゃいけない。

僕が大きなケガや病氣を克服できたのも、
やっぱり夢があったからで、
そういう夢の力を人生の中に取り込んで、
常に前へと進んでいくことが大事だと思います。

【大竹】私は毎朝

「きょうという日は
人生で最も重要な一日だ」

という言葉を自分自身に三十回
言い聞かせてから
仕事に入ることにしているんです。

単に今日一日が大切だというのではない。
人生の中で最も重要な一日だと。

そして毎晩寝るときには、
きょう一日こんなにいい日はなかったと感謝、
そして反省、
最後は明日に対する祈り、
この三つを繰り返す。

要するにお宮参りをしていたのと
一緒ですね。

父は私によく

「人生経験大学の優等生になれ」

と話していました。

学校の勉強は大切だが、
それだけ知っていても
人生の優等生にはなれないと。

そして

「人様が一番嫌がる仕事を率先してやりなさい」

と両親に言われ、小学校の頃から
自分の生き方の基本になっています。

幼い頃にそういう習慣を
身につけたことによって、
いま人生を楽しみながら、
幸せに生きていられるように
思うんです。

【三浦】人生の師というのは
至るところにいると思うのですが、
僕にとっても最大の師は
やはり父親の敬三ですね。

父はサインを求められると好んで
「探求一筋」
と記していました。

「諦める」という言葉を知らず、
百歳を超えて入院したときも、
痛いという言葉を一切吐かず、
周囲の人に心からありがたいと
感謝の氣持ちを口にしていたんです。

そしていつも僕に
「あんた七十？若いねぇ」と(笑)。

自分でいくら年を取ったと思っていても、
そんな父の言葉や生きざまに触れると、
いつでもそこからスタートできるように
思います。

自分で夢をつくり、
その夢を実現したい、
目標を達成したい
という思いを持つことが、
人生を楽しくし、
その寿を保たせる秘訣なのではないでしょうか。

そうやってこれからも命の炎を燃やし、
自分の人生を生きつくしていきたいですね。

三浦雄一郎 (冒険家)
大竹美喜 (アフラック創業者・最高顧問)
　
　
（月刊『致知』2013年08月号　特集「その生を楽しみその寿を保つ」）