【今日の良い言葉 519 (153)】

おはようございます。

今日は倉敷からの発信です。

ちょうど4月初めにタイに行きましたので、
楽しみに

している雑誌『致知』を拝読できずにいました。

昨日、今日読んでいますが、
やはり氣づきに溢れています。

本当に感謝致します。
素敵な書籍を世に出して頂き。

今日の良い言葉は
『致知』6月号より、最もお気に入りの対談のシェア。

いつも見ている「がっちりマンデー!!」で出演されていた
エステー会長の鈴木喬(すずき・たかし)氏と
日本マクドナルド社長、原田泳幸(はらだ・えいこう)氏の会談。
納得の内容あり、目から鱗の発言有り、素晴らしい会談です。

”あれもやれ、これもやれというのは戦略ではない。
何をやらないと決めること。”

というお話、心に刺さりました。

では、皆様の今日一日が愛と光と忍耐で
喜びに満ちた日となりますよう

お祈り申し上げます。

コメント楽しみにしております。

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リサーチでは戦略は立てられない

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【原田】経営資源である、ヒト・カネ・モノは有限でしょう。
それをどれだけ選択と集中ができるかが勝負ですから、アイテムが増えれば増えるほど、配分が薄くなる。

だからあれもやれ、これもやれというのは戦略ではない。何をやらないと決めることですよ。

だいたい業績が低迷している時、新規ビジネスをやって現状を打破しようとなりがちです。結果、経営資源が分散する。

これが一番危険です。

マクドナルドもハンバーガーというコアビジネスがマイナスの時、一時はカレーライスやチャーハンを出していたそうです。

【鈴木】え、本当ですか？

【原田】はい、私も驚きました。
もちろん、マクドナルドでおにぎりを販売すれば売れると私も思います。しかし、それは絶対やってはいけない。

マクドナルド「らしさ」がなくなるからです。

で、私がよく言うのは「リサーチなんかで経営戦略を立てるな」と。

【鈴木】(膝を叩いて)同感、同感。

【原田】例えばお客様に「どんな商品が欲しいですか」とアンケート調査をすると、必ず、「ヘルシー」とか「オーガニック」など、健康重視の意見が集まります。

ところが、「サラダマック」は失敗に終わり、四分の一ポンド(百十三・四㌘、通常のハンバーグの約二・五倍)の肉を使った「クォーターパウンダー」や四枚のビーフパティを使った「メガマック」が爆発的に売れて成長を牽引してきたわけです。

これなんかまさにマクドナルド「らしさ」を取り戻したから支持されたのです。

それからお分かりのとおり、お客様というのはおっしゃることと行動が必ずしも一致しない。だからこそ、「これは絶対にいける」という自分の信念、大きなインパクトでお客様をナビゲーションすること。これまでの経験からそう感じています。

例えば、「マックカフェ」のCMに平成中村座の皆さんを起用させていただきました。

【鈴木】ああ、あれはインパクトがありましたね。

【原田】コーヒーと歌舞伎という全然違う世界を結び付け、強烈な記憶をお客様に残した。そのくらいじゃないと消費者を動かすことはできないということです。

鈴木喬 (エステー会長)
原田泳幸 (日本マクドナルド社長)

（月刊『致知』2013年06月号　特集「一灯照隅」より）