コンビニ
はたして値引き販売は,加盟店にとってメリットをもたらすのか?
長期的に見れば,加盟店は苦しむ結果となると私は思う。
現在の定価販売は全国一律という一種のカルテル的な価格設定であり,ここには価格競争は存在しない。価格競争が存在しないゆえ,仕入れた分を販売できれば確実に儲かる仕組みである。現在利益をあげていない加盟店は,廃棄処分する数が多過ぎる,つまりは仕入れ過ぎが原因であって,値引きを本部が制限しているからではない。確かに値引きをしないことを強制することは独禁法に抵触すると思うが,値引きを1店舗でもやり始めると“囚人のジレンマ”が起こる。A店と近所のB店があり,Cという商品を50円で仕入れていると仮定する。
①両店が100円で売れば1個あたり50円の利益が出る。
②A店が裏切り80円で売れば1個あたり30円の利益が出るが,B店は売れず1個あたり50円の赤字が出る。逆にBが裏切っても同様。
③両者が裏切れり80円で売れば,両者1個当り30円の利益。
消費者の目線でいけば,同じ商品であれば基本的に安い方を買う。つまり1店でも裏切ればみんな80円で売る羽目になる。つまり今まで通りだと50円/個の利益だったものが,裏切りのせいで30円/個となり,以前より儲からなくなる。さらに,1度値引きをしてしまうとブランドイメージの低下は計り知れない。今まで100円にしか見えなかった商品が,80円にしか見えなくなるのである。マックのハンバーガー,ミスドのドーナッツのように普段130円で売っているが,100円の日(時間)しか売れなくなる。一時的な売上増・利益増は見込めると思うが,コンビニの場合長期的にはマイナスであろう。さらに,今まで蓄積されたコンビニの販売データが参考にならず予測ができないため,さらにロスが増える結果となると思う。
私があの高い値段でも買ってしまうのは,コンビニの利便性・安心感がその価格を上回っているからである。個人的には値引きは大歓迎なのだが,これがコンビニ業界をぶち壊し,コンビニ数の激減につながり,近所からコンビニがなくなり不便になるくらいなら,今まで通り定価販売を続けて欲しい。
