1 Darlin'
2 Wouldn't It Be Nice
3 California Girls
4 I Can Hear Music
5 Wormth Of The Sun / Don't Worry Baby / Please Let Me Wonder /
Surfer Girl / In My Room
6 I Get Around
7 Sloop John B
8 Do It Again
9 Break Away
10 The Nearest Faraway Place
11 Cotton Fields
12 Barbara Ann
13 God Only Knows
14 Their Hearts Were Full Of Spring
1969年6月16日。フランス、パリにて。 ラ・オリンピア でのライブ。 TV音源。
先に述べると「非の打ちどころのない」ライブ。
公式ライブ盤「ライブ・イン・ ロンドン」が、商業用に程よく化粧されたとするなら
この音源はかなり「素」のライブを聴かせてくれる。それなのに。
それなのにこの演奏クオリティ。一体何なの!?
1「DARLIN」
カールのボーカル。年齢のせいもありまだ若いのだが、ライブを重ねて揉まれた感が
あり、 説得力を増している。そして演奏、これがまた素晴らしい!
スタジオバージョンのスカスカ感を払拭。疾走感あふれる「ロック」に仕立て上げている。
効果的なオルガンビートとブラスセクションの援護もあり、ライブに耐えうる強靭な
バージョンだ。
2「WOULDN’T IT BE NICE」
3「CALIFORNIA GIRLS」
音像が良いせいもあるのだが、これらもライブで聴ける曲にブラッシュアップされてる。
ポップでありながらグルーヴ感も兼ね備え、ビーチボーイズのロック、ここに有り!
4「I CAN HEAR MUSIC」
嬉しい!この曲の、リリース当時のライブバージョンが聴けるなんて!
カールの若く、エバーグリーンな歌声が全編に響き渡る。長いビーチボーイズの
歴史で時折この歌はライブで披露されているが、やはり、この時期ならではの
カールのボーカルが一番だ。
「THIS IS THE WAY~」「LOVING YOU~」の部分にはいつも胸をしめつけられる思い。
ボーカルが重ね合うクライマックスも文句なしの出来具合。
5 バラッドメドレー。こういったところはオールディーズっぽさが残っている。
「WORMTH」はイントロ部分のみ。「DON’T WORRY」はソフトロックのカバーっぽい雰囲気。
1番歌詞のみ。
「PLEASE」はブルースが歌う。これも1番歌詞のみ。「SURFER」も一番歌詞のみ。
最後の「ROOM」のみフルコーラス。なお、メドレー演奏前にマイクの
「グラシャス○×○×」セリフが聴ける。公式ライブ「ライブ・イン・ロンドン」レコードB面の
最初部で聴けるのとほぼ同じ。
※CDR作成者はトラッキングを間違えたのか 6 「I GET AROUND」は 5 に組込まれてる。
7「SLOOP JOHN B」
ボーカルワーク、コーラスワークが完璧であるのに加え
ギターのストローク、ベースギターライン、フルートやバリトンサックス他多彩なブラス隊
等々、楽器演奏面の充実さも見逃せない。
8「DO IT AGAIN」
「LIVE・IN・LONDON」より、ややスタジオバージョンに近い気が。
キャタピラのような機械的な音がオンになっているからな。
チープなオルガンもいい雰囲気を出している。
9「BREAK AWAY」
11「COTTON FIELDS」
1969年のビーチボーイズにとって最重要ナンバーであるこの2曲が、ライブで聴けるとは。
芳醇なハーモニーの 9。 秀逸なリプロダクションの(シングルバージョン)11。
共にスタジオバージョンは比類なき出来具合なので、限られたメンバーでの
ライブバージョンはやや分が悪いのだが、それでも「今できるベストな演奏とハーモニー」
には感動せずにいられない。
むしろ、よくぞここまで再現していると驚嘆する次第だ。そしてライブならではのスピード感
溢れる進行にも敬服。改めてこの2曲には大きな喝采を送りたい。
10「THE NEAREST FARAWAY PLACE」
ブルース作の甘美なインストルメンタル。ピアノソロ演奏。演奏前にご挨拶プレイあり。
故意にスタジオバージョンよりエモーショナルに鍵盤を連打している。
12「BARBARA ANN」
本日のステージで、唯一理屈ぬきに楽しむべき曲。(3 もそうかな。)
そして唯一ギターソロ(?)が聴ける。
途中でマイクが「PAPA OOM MOW MOW」を披露するのはご愛嬌。
13「GOD ONLY KNOWS」
一瞬にして会場の雰囲気が変わる。この曲のもつ独特の佇まいとでも言えば
よいのだろうか。熱きライブ会場のはずなのに、おごそかな空気とひんやりとした
静謐さが運び込まれてくる。そして、聴く側に姿勢を正すような何かがあるのだ。
また、遠くからやってきたような、それでいて既視感を覚えるような。不思議な錯覚を
呼び起こす。スピリチュアルなひとときである。
※追記:この日のライブは映像も発掘されているが、この曲は映像レスで体感した
ほうが、イマジネーションが広がり、よりスピリチュアルになる。
14「THEIR HEARTS WERE FULL OF SPRING」
この曲を聴くたび、ビーチボーイズの矜持・精神的な拠り所を感じさせる。
ライブだと少しテンポが速くなるようなが。
この後に「GOOD VIBRATIONS」「JOHNNY B GOOD」を演っているが、
筆者所有のCDRは惜しむべきことに未収録。
が、2010年代に入って、なーんと映像が発掘され、YOUTUBEにアップされている!
なんと素晴らしい世の中であろう!(ただしモノクロ映像です。)
「GV」の前にマイクが観衆にバイブレーションを念じるトコとか、アンコールで
他ミュージシャンとジョイントするトコとか、つぶさに見ることができる!!!
その他、どの曲でブルースがベースギターやオルガンを弾いてるとか
ホーン隊の人数とか、デニスのドラミングとか、ホントによく判るのだ。
カールやアルの口の動きと音楽のスピードが合っていないという欠点も
あるけど…そんなの些細なことだ。 の映像、正規発売してくれないかな。