今日は「歌う会」の練習会場近くの神戸松蔭女子学院大学チャペルに，オルガン観賞と見学の引率。

松蔭のガルニエ製オルガンは17世紀フランスの様式で，ヴェルクがポジティフ（リュック）以外の3つが1つの箱に収められて溶け合っていながらも，フランスのオルガンに特徴的なリード管も豊富で，今日の最初の短いレクチャーでもあったように4つのヴェルクのどれにもコルネがあるという本当に特徴のある構成。

調律もそのようなミーントーン改なので，17世紀フランスのオルガン曲が本当にぴったり。

今日は，

〜響きのグラデーション・フランスのノエルを集めて〜

ということで，Lebegue, Corette, Dandrieu, Daquinと17〜18世紀のノエルを主題にしたオルガン曲を，上野静江さんのオルガンで。

しかも鈴木美紀子さんの歌も入って，より一層ステキだった。

連れて行った学生の皆さんもオルガンの響きが心地良かったのか，時々うとうとしながら聴いていた様子。

終わってからは，短いオルガン・コンソールの見学。

今はプログラムの中に組み込まれているので10分くらいの短い見学で，壮じゃない時には結構ゆっくり見たりできたのに比べれば残念だけど，気は遣わなくてもよくなった。

あと，今日の神戸は雨が降ったり止んだりで，鍵盤が下ったまま上がらないのがあったり，鍵盤を弾いている様子を下にも投影する予定で色々調整して開場が遅れたらしいけど，それもできなくて残念だったとのこと。

松蔭のオルガンは，教会ではよくある様に弾いているところが見えないので，見えると良いかもしれないと思う時は確かにある。

とはいえ，松蔭のオルガンは聴いていて本当に気持ちが良い。

リコーダーの基礎練習は出かける前に，バロック・ギターは帰宅してから。

リコーダーは，来週のプチ本番のためのvan Eyckを練習，ただこの曲は一番細かくても8分音符の割に指回りというか音の動きがちょっと読みづらいので，運指とそれに伴う息と音の方向性を確実にしないとといつも痛感する。

バロック・ギターの弦高はもうちょっと上げたいコースがあったりでまだまだ色々調整が必要だし，フレット・ガットも替えなくては。

「歌う会」は最初の20分が器楽曲（舞曲）の練習で，抜き打ちだったとのことだけど，それには出られたので，リコーダーを持っていけばよかったと公開(泣)。

準備だけはしておかないといけなかった。

オルガン見学後も時間があったので，予定されていた独唱の練習の見学をして，音の雰囲気だけには浸った。

17世紀のフランス式オルガンで17世紀フランスオルガン曲を聴く