同志社中高のチャペルでBWV140などを聴く。

ここにこんなにステキなチャペルとオルガンがあるとは!

昨年あたりから精力的にオルガンを中心にしたコンサートをされているという情報が流れていて気になっていた。

今日は知人の指揮とテノール、そしてソプラノや合唱で参加されてのバッハのカンタータが聴けるとあって伺う。

 

ブクステフーデのオルガン曲は、バッハが滞在をものすごーく延ばして帰ってから怒られるようなことになっても聴き続けたくなるのがよくわかるワクワクするような曲と佐川さんの演奏だった。

モダン楽器でのバッハを聴くのはいつ以来か覚えていないけど、良い時間だった。

BWV140 "Wachet auf, ruft uns die Stimme"バッハ作のカンターとしてはかなり遅く散発的にしか残っていない1731年作の、何年かに1度しか現れない三位一体節第27主日のためのもので、バッハも満を持して作った感が満載。

コラールカンタータとしてとても凝っていて、かつ演奏効果もあるためか、バッハのカンタータの中でCDのリリース数が一番多いはず。

 

演奏は堅実で楽しく聴くことができた。

オーボエのソロはとりわけ良かったし、佐川さんのオルガン通奏低音も勉強になった。
ホルンがオクターヴ低いのはもったいなかったかも…。

合唱やソリストの出入りも難しいものの、出入りにしてしまうとどうしても時間差ができたりバタバタしてしまうのは残念。

BCJではその場に座席を用意して歌っていない時には座っていた。

座った席の関係もあって、カンタータではソプラノ合唱がもうちょっと突き抜けると良いかなぁとも思ったけどヴァルターのアカペラの「神は我が砦」は良いバランスだったと思う。

 

今日はコラールがテーマで、真木さんのMCにもあったことだけど、コラールは尽きぬ源泉だなぁと感じた。

2回目のMCで佐川さんがオルガンの場合のコラールのテーマの処理は歌とはまた違うというのも興味深かった。

残念だったのは、保護者と思しきお母さま方が、オルガンの時とかちょくちょくお喋りされていたのが気になった。 

ご自分のお子さんや知り合い以外の演奏の時でも静かに聴いてほしかった。

 

でも、ステキな空間だったし、また伺う機会を作りたいと思う。