昔ロッテルダムに見に行った時に大規模工事中で極小展示だった恨みの(苦笑) 

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展@国立国際美術館 

に行ってきた。

宗教画と彫像,肖像画,そしてボスとブリューゲルの「不思議絵」?の数々と《バベルの塔》。
特に前者2つがいかにもオランダの美術館で懐かしかった。

ただ,キリスト教の題材が殆どだったから,その背景や知識がないとどうなんだろう。
増してや聖人のことは,カトリックの知識がないとピンと来ないような気がした。
解説はちゃんと付いているけど全部ではないし。

そして,絵に描かれている「猿」や「貝」などにそれぞれ意味があるのもまたいかにもというか。

楽器が描かれている絵もいくつか。
リュート複数,ハーディガーディ,リコーダー,鈴,ヴィオール,ハープ,バグパイプ。
あと太鼓もあったか。
リュートは,指弾きとプレクトラム弾きとあったのが面白かった。

1つだけ言えるのは,聖書のバベルの塔の土台の形は円形ではなかったはず。
メソポタミアのジッグラトと造りは同じだろうから正方形かそれに近い形。

《バベルの塔》もいかにも当時の特にイタリアの様式だなぁと思ったけど,《ユダヤ人の供犠》に至っては女性が描かれていて,女性が犠牲を捧げる場所にいるなど絶対にあり得ないんだけど(他にも色々あり得ないんだけど),当時の聖書の理解だとそうだったのかなと思ったり。