買いました♪アンリュウ リコーダーギャラリーにて。

といっても,今日から始まったフェスティバルで展示されていたものではなくて,以前から竹山さんにお願いしていた442アルトでモダン楽器とアンサンブルをしても埋もれないパワフルなものが2つできたとのことで,試奏に来て下さいと連絡を頂いていたのがなかなか都合がつかなくてフェスティバルの日とちょうどぶつかったもの。

行ってみると3本置いてある?聞いていたのは黒檀とグラナディラで,他に人工象牙がマウントされた楽器で何かコメント付きのものが置いてある。
何だろう?と思って奥様に聞いてみると,ちょっとキズがあるらしく社長の確認が必要とのこと。

ともかくそれ以外の2本を吹き比べ。迷うけど音の出方は違う。

会場には,夜のコンサートのリハーサルのために山岡先生が来られていて,まずはご挨拶とちょっと雑談。

それで,ふと思い付いて,リハーサルが始まる前のお忙しい時間だったけど,先生に吹き比べをお願いした。
で,先生が言われるには,黒檀+人工象牙は既によく鳴る,グラナディラのはまだ高音が渋い,黒檀はそこそこ,でもあとの2つはこれからヴォイシングでよく鳴るとのこと。
何よりも,黒檀とグラナディラが単一素材なのに比べて,人工象牙マウントは違った素材の組み合わせだから音が違うでしょう?とのこと。
確かに違って輪郭がくっきりしている。
そして,人工象牙マウントはやっぱり効果があるとのこと。
以前コンサートで,昔は象牙マウントなんて飾りだと思っていたけど,実際音に変化があることがわかったといっておられたことを私もよく覚えている。

ということで,自分で吹いている時にはわからなかったけど,山岡先生が吹かれる音を聴いて,その後2Fに上がって少し吹き比べをしてみて黒檀+人工象牙マウントに決定。
ヴォイス・フルートや415アルトの選定にきた時に恐ろしく長時間悩んだのに比べると,私にしてはものすごく即断即決(笑)。

で,楽器の展示に来られていた平尾工房のIさんとも久しぶりに色々話していたら,やっぱりその笛にすると思ったとのこと(笑)。

Iさんには実は今中世タイプの楽器をいくつかお願いしている。
ご自宅の工房が先日の台風で大被害にあって,一時はどうなるかと思ったけど,今日山岡先生からも書類が整ったとのことを伺ってあれ?と思っていたら,Iさんからも製作を再開して順調とのこと。

1つ聞かれたのは,中世の笛の調律と運指。
アンサンブルをするならヤングだけどどうしますか?とのことで,今のところアンサンブルの予定もないし,中世でガッツリやってみたいきもするので,少しだけ悩んだけど中世らしくピタゴラスとオリジナル運指に決定。
そちらも,そうすると思ったとのこと(笑)。

平尾工房でもう3つもリコーダーを作っていただいているし,私がどう吹くかもこうした展示や山岡先生のレッスンでも知られているので,こちらも安心してやりとりできる。

ということで,今年度中に中世のリコーダー,テイバー・パイプ,フラジョレットがやって来る予定。
テイバー・パイプはちょうど文献でも割と詳しく扱ったばかりなので,すごく楽しみ。
パイプが来たらテイバーの太鼓をどこかで調達しないと。

そして,聖母マリアのカンティガ集のミニアチュールにあるような,右手でテイバー,左手でパイプを吹くというのをやってみたいです。

それにしても…山岡先生がリコーダーを試奏されるのを間近で聞いていて,プロの方の安定感というのはやはりすごいとしか言い様がなかった。
思わず運指もそうだけどアンブシュアを見つめてしまった。

アンリュウの皆さまにも久しぶりにお会いした。
あとは探していた楽譜があったのでいくつか買ったけど,奥様に勧めてられて吹いた桧の間伐材のリコーダーが恐ろしく良い音!
カーンと抜ける感じの音で,桧でこんな音が出るのかというくらい面白い。
これは魅力的だけど,今日リコーダー買ったばかりでちょっとお金が…という感じ。
でもソプラノは特にソロ用としてあっても良いかも。

こう言っている時は大抵買っちゃうんだな…(苦笑)。

あとは…バス・リコーダーを直吹きにするためのキャップも注文しないといけないし(これはバスを吹く上では私には切実!),パワーのあるルネサンス・テナーやバスも欲しいなぁとも思うし,キリがない…。

で,帰宅して新しいリコーダーで,慣らしはもちろん終わってないので少しだけ練習。
良い音です♪慣らしを終えてヴィヴァルディをバリバリ吹きたいものです(いえ,吹けるといいなぁ 笑)。
先にやってきた黒檀415にチェンジしてみると性格がかなり違うことがわかる。
でも442の方が当然モダン楽器と合わせる可能性が高いから,この選択で正解だっんじゃないかと思う。

そして探していた楽譜の曲も吹く。
リッチョのカンツォーン。知ってる曲で吹きたいと思っていたので,ルネサンス・ソプラノで吹く。
ディミニューションの練習の成果が活かせるなぁ♪という曲。
運指はもうちょっと練習しないといけないけど,吹いていて楽しい曲。

これらを使って,12月と1月(と2月?)の本番に向けて頑張ろう!

でも明日明後日は仕事で出張なり。