スティーヴ・ジョブズ氏が亡くなった。

コンピュータを一番最初に使ったのは,たぶん学生時代の図書館の検索システムで,それ以外何もできない端末だったと思う。

その後,先生の仕事をするのにPC98か何かを使ったけど,これも決められた操作以外は全くできなくて,コンピュータには縁がなさそうと思った。

それが覆されたのが,当時付いていた先生が使っていた128K Mac。

その後512Kの「Fat Mac」になったけど,そこに付いていたMacWordで文章が書けてとてもうるさいImageWriterで時間をかけて印刷するのにはまいったけど,MacPaintでお絵書きができて消しゴムで文字も消せるという当時画期的だけど,普段自分が紙でやっていることと同じようなことができる!98とは違うということを思って,MacのことをThe Computer For the Rest of Usとはよく言ったものだなぁと感心した。

それからしばらくMacとの縁はなくて,何年かは雑誌で調べて知識だけは持っている「陸マカー」だったけど,1993年末にLC475を買ってからどんどん増えていった。

時系列をもう覚えてないけど,PowerBook 520, 職場にあったIIsi?, 8100,PowerBook G3シリーズ(WallStreet, FireWIre),「電気スタンド」iMac G4,iBook,職場のPowerBook G4, MacBook, MacBook Airと色々使ってきた。

Mac以外だと1994年の時点でUNIXに触れ,Windowsは3.1,95から使ったけど全くメインではなくて,Macをずっと使ってきた(今のMacの中身はUNIXですが)。

1つには多言語を使う必要があったから,1994年の時点でWorldScriptとして既に様々な文字を使う言語がデフォルトで使えたのが大きい。

もちろん突然の方針転換とか,急激の値下げとか,Macユーザはある意味究極のドMじゃないとやっていけないとも言われつつ,学生時代の師匠とともに図らずもMac Evangelistだった自分を思うけど,ずっと普段の文房具のように使ってきたのは最初からThe Computer For the Rest of Usに共感していたからなんだと思う。

ジョブズ氏が亡くなっても当面はApple社はそのままだろうけど,彼のユニークな思想を超えていくユーザ・フレンドリーなアイデアを出して実現していってこそのAppleだと思うし,これまでのことを守るというような日本的な発想にならないとは思うけど,これからも新しいものを生み出していく企業であってほしい。そうすることがジョブズ氏の思いを受け継ぐことになると思う。