著者: モリス・メーテルランク /末松氷海子
生まれるのを待っる子供達のいる未来の王国で、
恋人どうしの男の子と女の子は時のおじいさんにひきさかれてしまいす。
「ぼくはいつでも君を愛してる。」
「私は世界で一番不幸な女になるわ、それを目印に私を探して・・・」
どうせなら世界で一番幸せになってそれを目印にすればいいのに。
お金持ちである幸福
地所持ちである幸福
虚栄に満ち足りた幸福
かわかないのに飲む幸福
ひもじくもないのに食べる幸福
なにも知らない幸福
もののわからない幸福
なにもしない幸福
星の光りだすのを見る幸福
雨の日の幸福
冬の火の幸福
無邪気な考えの幸福
霧の中を素足でかける幸福
はしゃぎきった幸福