こんにちは。

「名医は貴方の中にいる」

あたぎはりきゅう堂の安宅泰です。

今日は僕が東洋医学にハマるキッカケにもなった東洋哲学について少しお話しします。

 

僕がまだ鍼灸の学生だった頃、衝撃を受けた問答がありました。

人間は何からできているかと問われた時に、僕は「骨とか筋肉とか内臓とか脳とか」と、物質的な答えをだしました。普通そうですよね。

そしたら東洋医学の先生は「気、血、水」って言うんですね。

クエスチョンマークが頭の中に巡りました。

 

「気」ってなんだろうって素直に思いました。

 

元気、勇気、やる気、電気、天気、大気、覇気。

 

これ全部身近にある「気」ですよね。

要するにエネルギーです。

 

東洋医学はエネルギー的な力を大切にしているんです。

 

エネルギーである「気」が食べたものを血肉に変え、「気、血、水」がうまく回ることによって人体の生命を営んでいるんです。

 

天のエネルギーである太陽の恵みと、地のエネルギーである農作物を人は享受しております。

天=陽、地=陰。

陰と陽のエネルギーが混ざり合うことによって生命が創造されるのです。

 

僕たち人間は両親の精を受け継いで誕生しますよね。

父=陽、母=陰。

陰と陽のエネルギーが混ざり合うことによって生命が創造されるのです。

 

陰と陽は相反するものであって、お互いが無くてはならない存在なんですよね。

 

 身体にももちろん陰と陽があります。

「お腹と背中」「臓と腑」「右と左」「静と動」「収縮と弛緩」「交感神経と副交感神経」「痛みと治癒」などなど。


陰と陽は消長平衡といって、互いに増えたり減ったりしてリズムを取り、バランスを取っています。

もちろんこのバランスには個人差があります。

陰と陽はシーソーのように常に変化しております。


 陰と陽を合わせて10だとすると、1:9〜9:1までその時の気候状況や心理状況や身体状況などにより、日々変化しております。

5:5が良いという事では無いんです。人それぞれです。


この変化を自分なりに1番活動しやすいバランスというのを理解する事が僕は大事だと思っています。


例えば、1日休日があったとします。

1日ずっと寝てる事が幸せに思う人もいれば、それがもったいないと思う人もいます。

1日ずっと活動していた方が幸せに思う人もいれば、それが疲れるだけだと思う人もいます。

半日活動して、半日休むのが適度に楽しめる人もいます。


このように、人それぞれで快適な休日の過ごし方が違うわけです。


一般的な健康法というのは、統計的にそれに合う割合が多い人向けなものが多いんですね。

ただそれが貴方に合っているかと言われれば必ずしもそうでは無い場合があるんです。


それが自分に合っているかどうかは自分の感覚(気)で感じ取るしかないと思います。

(もちろん貴方にとっての良いバランスは治療に来てくれればアドバイスできます。)


その感覚は日頃から自分の身体を観察しているかどうかです。


自分の陰陽を理解して、陰陽を回す。

言葉にすると難しいですが、自分を観察してみると色々と理解できる事もあるかと思います。


僕の治療コンセプトは「名医は貴方の中にいる」です。

自分自身で病気を治すという意識を持ってもらいたいという想いで日々活動しています。


このブログを読んで、1人でもその意識を持ってくれたら嬉しいです。