「GWには帰ってくるから!その時また会おうね」
そんな約束を3月に交わしたのだった。
予想を遥かに超えて例のウイルスは脅威を増していた。正直、寂しかった。だけどその気持ちを我慢して、もはや定番となった川釣りと畑仕事に勤しんだ。
あーだ、こうだ、なんだと嫌味を言われながらもバカらしいと思いながらも仕事をこなして、有休なんて取ってみたりして仕事がない日はなんて素晴らしいのだと実感したりした。

都会から離れて2か月経った。この2か月で、大体の集落は巡って近隣の市町村にも足を運んでみたりした。やっぱりとは思ったが、沿岸に住んでいる以上見て見ぬ振りはできないこと。しかも仕事でも学んだりするので、嫌でもみえてくる。「震災」のこと。
改めて津波という自然災害の脅威とそれが与えた影響は大きいのだと感じた。でもこれがけっこう厄介で、特に今いるところでは海の住民と山の住民で綺麗に二分されているため、この「津波」の捉え方が異なる。こんなこと言ってしまっては元も子もないが、これがある意味分断国家になってしまって一つにまとまらない。前に進まなきゃいけないのに、地団駄を踏んでしまっているのだ。
山は山だって、変な風習が残っている。(させる)海は海で漁師気質など同じ地域の人ではないみたいに思う。
自分はどっちつかずのふんわりとした人間なので、そんなの気にせず「おかしなところは変えていかないと集落自体がこのまま消滅してしまうし、受け入れられるように変えていこうよ」なんて考えている。これは田舎社会にとっては大きな脅威らしい。
ともかく三陸沿岸が先進的にならないと、どんどん大都市へいってしまうから暗くなる一方だってね。
こんなおかしな思考や行動をする、周りからは変わった人間がいる!と思われて?いるからこそ仕事では窮屈な思いをしている。考え方なども根本的に違う部分もあるから、いつのまにか「都会」vs「田舎」の構造が出来上がったのかもしれない。
例のウイルスで、会いたい人に会えない。しなきゃいけないことができない。(プライベートも仕事も)そして、楽しみは中止になっていく。
こんなに悔しさを感じたのは今までなかったかもしれない。これからもっと感じるんだろうけど…

話は変わるけれど、本格的に夏らしい気候になってきた。天気予報では最高が26.27とか。その割に最低はまだ1桁台なので夜は肌寒いという、夏と冬を一日で体感している…
そうそう。4月に来てから、ご飯を食べにくるようになった野良猫はもう1匹連れてきてご飯をくれくれとこちらを伺うようになった。必死に食べるところがまたかわいい。その姿を見るのが、今一番の癒しとなっている。

畑仕事。だいぶ成長した。(6月、7月撮影)



川釣り。沢を見つける楽しみも増えた。(6月撮影)


たまにくる野良猫。かわいい。(5、6月撮影)