原題:Rush Hour 3
2007年(米) 上映:1h40
監督:ブレット・ラトナー 

脚本:ジェフ・ナサンソン 
出演:ジャッキー・チェン/クリス・タッカー/真田広之/ノエミ・ルノワール/マックス・フォン・シドー/イヴァン・アタル/工藤夕貴/ロマン・ポランスキー/ジュリー・ドパルデュー/チャン・チンチュー/ツィ・マー/他


ある日、ロスで行なわれたシンポジウムで、中国マフィアの「シャイシェン」の存在を突き止めた、との発言をした要人が何者かの銃弾に倒れてしまう。その警護に当たっていたリーは、暗殺者を確認し追跡を開始。また刑事から交通係へ左遷され、近くで交通整理を務めていたカーターも情報を聞きつけ、犯人を追いかける。そして、ついにリーは犯人を追い詰めるが、その暗殺者は、なんと彼と旧知の仲であるケンジだった。しかし、カーターが駆けつけたスキに逃げられてしまう。やがて、事件の鍵を握る人間がフランスにいることを知るリーとカーター。こうして2人は早速現地へと飛ぶのだが・・・。


6年ぶりの第3弾。特に目新しさはないという意味で、かなりシリーズのファン向けの作品です。


基本的には前2作のパターンを踏襲した作りですが、今回の笑いは人種やカルチャーのネタが多かったですね。


J・チェンとC・タッカーのハイテンションなやり取りは期待通りで、ニヤリしてしまうシーンもありました。


ストーリーは端から期待していませんが、90年代のアクション映画のような、無理矢理な展開はちょっと懐かしかったです。


ただ、カーターのキャラが少々くどいというか、笑いを取ろうと頑張りすぎと感じました。


因みに、話の展開上、彼はいなくても良いのでは?と途中でふと思ってしまいました。


真田広之はすっかり日本を代表する俳優になりましたね。まだまだ動きにキレがあって、彼がいると画面が締まる気がします。工藤夕貴もアクション・シーンをこなして頑張っていました。


●関連作品●
『ラッシュアワー』('98)
『ラッシュアワー2』('01)


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ラッシュアワー3 プレミアム・エディション


原題:Rush Hour 2

2001年(米) 上映:1h30
監督:ブレット・ラトナー
脚本:ジェフ・ナサンソン
出演:ジャッキー・チェン/クリス・タッカー/クリス・ペン/ドン・チードル/ジョン・ローン/チャン・ツィイー/アラン・キング/ロセリン・サンチェス/他 

のんきにバケーションを楽しもうと香港に乗り込んだ香港警察のリー警部とロサンゼルス市警の刑事ジェームズ・カーター。中英辞書を携え、カーターは待ち焦がれていたバケーションでエキゾチックな経験をタップリ味わいたいと思っていた。そんな時、彼らはいまだかつて経験したことのない大事件に遭遇することになる。アメリカ大使館で爆発が起き、超精巧なニセ札「スーパービル」を密造する組織を調査していた米国関税官2人が犠牲になったのである。香港警察はこの爆破事件を計画した主犯格が、香港マフィア「トライアッド」の指導者リッキー・タンであると目星を付け、リー警部を送り込む。こうしてカーターも意思に反して事件に首をつっこむハメとなり、優雅なバケーション計画はもろくも消え去ってしまった・・・。


はっきり言って「2」ではなく「1.3」ぐらいの作品です。


前作は香港に向かう2人の飛行機の中の様子で終わりましたが、本作は香港に到着したところから始まるので、ちょっと長めのエピローグといったところでしょうか(上映時間が比較的短いので余計そう感じました)。


というのも、ストーリーは前作以上に中身がありません。


人気若手女優のC・ツィイーや名脇役のD・チードル、さらにJ・ローンまで起用してるのになんともお粗末な内容です。しかもこれら俳優はどうでもいい使われ方で、実に勿体ない。


まぁ、そういうつもりで観れば楽しめると思います(つまり前作を観ているのが大前提)。


前作に引き続きラストにはNG集があります。これが一番面白かったりして・・・。


●関連作品●
『ラッシュアワー』('98)
『ラッシュアワー3』('07)


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ラッシュアワー2


原題:Rush Hour

1998年(米) 上映:1h37
監督:ブレット・ラトナー
脚本:ロス・ラマナ
出演:クリス・タッカー/ジャッキー・チェン/エリザベス・ペーニャ/トム・ウィルキンソン/フィリップ・ベイカー・ホール/マーク・ロルストン/ツィ・マ/ケン・レオン/クリス・ペン/ジュリア・スー/他

ロス駐在の中国領事の娘が誘拐された。捜査はFBIが担当することになったが領事の意向で、香港から腕利きの捜査官リーがロスに呼ばれた。FBIはよそ者であるリーをけむたがり、ロス市警きってのトラブルメーカーであるカーター刑事にリーの世話を押しつけ、捜査から遠ざけようとする。そのことに反発した二人は、逆に二人だけで誘拐された領事の娘を救おうとするが・・・。


外国人の刑事がアメリカの刑事と組んで事件を解決するというストーリーはごくありふれたものですが、C・タッカーのマシンガン・トークとJ・チェンの痛快アクションで、頭を空っぽにして何も考えずに映画を楽しむにはいい作品です。つまり内容は皆無ということです。


それにしてもJ・チェンの体を張ったスタントや目にも止まらぬ動きは、ハリウッドでは出せないであおう、微妙に違ったテイストが出ていて面白かったです。


とは言え、全体的に見れば特に目新しい点がある訳でもなく、ラストに至るまでこの手の作品の黄金パターンにはまってました。


●関連作品●
『ラッシュアワー2』('01)
『ラッシュアワー3』('07)


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ラッシュアワー


原題:Shrek the Third
2007年(米) 上映:1h33
監督:クリス・ミラー/ラマン・フイ

脚本:ピーター・S・シーマン/ジェフリー・プライス/クリス・ミラー/アーロン・ワーナー/ウィリアム・スタイグ(原作) 

声の出演:マイク・マイヤーズ/キャメロン・ディアス/エディ・マーフィ/アントニオ・バンデラス/ジュリー・アンドリュース/ジョン・クリーズ/ルパート・エヴェレット/ジャスティン・ティンバーレイク/エリック・アイドル/他


「遠い遠い国」で幸せな生活を送っていたシュレックとフィオナ。だがある日、ハロルド国王が病に倒れてしまい、なんとシュレックが後継者に指名される事態に。しかし王様なんてまっぴらごめんのシュレックは、もう一人の正統な後継者「アーサー」の存在を知ると、いつもの仲間と共に彼を探す旅に出る。また、フィオナのオメデタも知らされ気もそぞろなシュレック。やがて、一行はアーサーに対面。しかし、彼は頼りない軟弱な高校生だった。一方、王国では、王位を狙っているチャーミング王子が、おとぎ話の悪役たちをけしかけ、国を制圧しようとしていた。フィオナは他の姫たちと“プリンセス5”を結成し、迎え撃つのだが・・・。


シリーズ第3弾。


シリーズに共通した音楽の使い方の上手さとパロディなどの小ネタは面白いんですが、作品全体としてはイマイチ盛り上がりません。続編のための続編という感じは否めないです。


話の流れがいくつかあるのですが、どれもこれから面白くなりそう・・・と思うとあっさり終わってしまいます。


結果的に単調な話になってしまっていて、今回のメインであるはずの王位継承の話も何だかおざなりでした。


シュレックの最大の良さだった毒の効いた意外性がほとんどなくなってしまったのは残念。


●関連作品●
『シュレック』('01)
『シュレック2』('04)


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シュレック3 スペシャル・エディション
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原題:Harry Potter and the Order of the Phoenix
2007年(英/米) 上映:2h18
監督:デビッド・イェーツ

脚本:マイケル・ゴールデンバーグ/J・K・ローリング(原作) 

出演:ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリント/エマ・ワトソン/ヘレナ・ボナム=カーター/ロビー・コルトレーン/ワーウィック・デイビス/レイフ・ファインズ/マイケル・ガンボン/ブレンダン・グリーソン/リチャード・グリフィス /ジェイソン・アイザックス/ゲイリー・オールドマン/アラン・リックマン/マギー・スミス/デビッド・シューリス/エマ・トンプソン/他


ホグワーツ魔法学校の5年生に進級したハリーはある日、人間界で魔法を使ってしまい、魔法界を追放されかねない立場に追い込まれる。ヴォルデモート卿の復活が起因と証言したダンブルドア校長のおかげで処罰を免れたハリー。しかし、魔法省は、ダンブルドアは魔法大臣の地位を横取りするために嘘の証言をしたと勘ぐり、防衛術を教える女教師を学校全体の監視役として送り込んでくるのだった。一方、ヴォルデモートは仲間を集め、ハリーたちを陥れようと暗躍し始める。その兆しを誰よりも早く察知していたハリーは、ロンやハーマイオニーたちと秘かに「ダンブルドア軍団」を結成するが・・・。


いつの間にか本シリーズも第5作目です。原作はどれも読んでないので思い入れはあまり無いのですが、何だかんだ言って全部観ています。


毎回、話の本筋と関係ないと思われる(原作を読むと違うのかもしれませんが)小エピソードが多いですが、本作は特に細かいエピソードをつないだ感が強く、シリーズ全体を通じた話の本筋が相変わらず分かりませんでした。


魔法省とダンブルドアの確執、ハリーの恋愛、巨人やケンタウロスなど、消化不良な要素がとにかく多かった気がします。「ダンブルドア軍団」の存在意義も謎です。


そして何よりも、本作のハリーはウジウジしていて、独りよがりで空回りした挙句に周囲に助けてもらうというダメ男ぶりです。


全体として印象が薄い作品ですが、唯一インパクトがあったのはラストのヴォルデモートとダンブルドアの魔法対決。これは観応えがありました。


新キャラでは,ドローレス・アンブリッジ先生役のE・スタウントンとルーナ・ラブグッドのI・リンチの2人が良かったです。特に、ルーナがかもし出す不思議な雰囲気はチョウの何倍も惹かれると個人的には思います。


●関連作品●
『ハリー・ポッターと賢者の石』('01)
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』('02)
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』('04)

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』('05)


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