石鯛シーズン入りを見極めようとシーズン前から石鯛狙いを計画していたものの、釣りに行けなず悶々とした日々が続く。そうするうちに、あっという間に石鯛シーズン突入。4/25(土)、やっと行ける機会が到来。いてもたってもいられず、コロナ自粛の精神的な圧力に耐えながら、自己実績No.1の宇佐美の長根で石鯛を狙うことに。何といっても、昨年の5月~6月に6戦4勝し5匹の石鯛を上げた大場所です。
本当は、4/17(日)が絶好の天気だったのですが、妻と予定がバッティングし車を使用できず。また、4/20(水)は、1日の中で大きく潮が引く干潮が2回ある日で、長根へウェダーで渡る絶好の潮回りだったのですが、年休を取って、行ってきますと家を出発する際に、コロナで仕事が自宅待機だった妻が裸足で追いかけてきて「車使うんじゃねえ!」とバンバン車を叩くので、出発してずぐにUターンする羽目に。。。まあ、どうでもいい話ですね。。。
ということで、満を持して4/24(金)に仕事が終わった後、急いで準備をし、妻が帰宅する前に出発します。まだ仕事中でしょうから、一応、LINEには「いってきます。」とだけ入れておきます。この日は、4/24(金)の0:00に干潮なのですが、潮位が60cmと長根にギリギリ渡れるレベルなので、この時間までに到着する必要があります。海が荒れていると、渡るのは難しいですが、波予報によると西からの波なので宇佐美はべた凪と予想します。計画としては、0:00に長根へウェダーで渡り、夜釣りでメジナ、ヘダイ、クロダイを狙い、朝になってから石鯛を狙い、12:00の大きく潮が引くタイミングで撤収する予定です。夜の間は風が無く、12:00頃から強風になる予報なのでタイミングもばっちり。
4/25~5/6までGWとする長期自粛を知事が呼びかけたことで世間は一気に自粛モードが進んだようで、小田原厚木道路を降りて135号線に入ると、全ての電光掲示版には、「今、神奈川県には来ないで」との表示されおり、それを見るたびに、いや~な罪悪感で、精神が削られていきます。空気を読むのが嫌いな自分は、こういう社会全体で強制するような雰囲気を作られるのが大嫌いです。いくら、人のいないところに行くので、コロナのリスクは無いと言ったところで、論理ではなく、社会に従わないとして悪者にされてしまいますから。正に、戦争中で言うところの「非常時に政府に協力せず異を唱える者は非国民である」という論調に似た怖さを感じます。
青木釣具店で、コマセを混ぜ混ぜし、サザエを1Kg購入します。通常サイズが1800円/kg、小さ目サイズが1500円/kgとのこと。大きさを見せてもらうと、小さい方は粒が小さすぎ。前打ちには良いかもしれませんが。。。「小さめで数があった方が良いのですが、もう少し大きめの有りませんか?」と伝えると、奥の方から比較的大き目のサザエを選別してくれて、1500円/kgで良いよとのこと。大変ありがたく感謝感激です。店の入り口には消毒用アルコールが置かれ、マスクを着用してくださいの表示が。ここでもコロナ圧力は高まっているようです。
「今日はどこ行くの?」いつも何も聞かれないのに初めて行先を聞かれ驚いていると、「実は、米神も江ノ浦も熱海も、堤防はすべて立ち入り禁止になって、公共の駐車場も閉鎖されているし、釣り餌屋も何件か閉めている。他県ナンバーの風当たりも強くなっていて、違法駐車などは積極的に取り締まられているようだから気を付けて」とのこと。貴重な情報ありがたいです。確かにニュースでも徳島県で県外ナンバー車が石を投げられたり、あおり運転された事例が出ていると報道していたので、心した方が良さそうです。
静岡県に入ると、電光掲示板の文言が「都道府県を跨った移動は自粛しましょう。」に変わり、ここでも精神を削られていきます。23:30に駐車スペース到着。23:40荷造り完了し駐車スペース出発。23:48森の斜面を降りて海岸に到着。ゴロタを延々と歩き、ウェダーを履き、へそあたりまで水深がある溝を長根に渡ると0:10でした。30分間での到着は最速かも。夜は8℃と寒くなる予報で厚着してきたのですが、汗だくなったのでシャツを脱いで上着1枚に。以前は、夜の森や海岸を一人で歩くなんて怖い事は全く考えられなかったのですが、最近、普通になってしまったのが不思議です。やはり、目的があるとモチベーションが半端なく上がりますね。
ワクワクしながら棚1ヒロ半でフカセ釣りを開始しますが、全く当たり無く、エサも取られません。経験上、夜釣りは夕マヅメ~0:00頃が釣れやすく思うので、やはり、時間帯的に厳しかったか。。。あきらめかけていた1:40頃、仕掛けを回収しようとすると、クイクイクイと弱々しい引き。何か付いてる?こんな引きは初めてかも。何の魚だろう?と思ってぶっこぬくと、33cm、625gとそこそこの大きさのメジナ。
偶然掛かった感じで、釣った感がありませんが、とりあえず魚がいることが分かって一安心。重量が軽かったので、メジナの産卵はもう終わってしまったかと思ったのですが、後で捌くと卵を持っていました。
またしばらく魚の反応が無くなり、まったりとしていると、今度はウキが勢い良く走り、合わせるとなかなかの重量感。これは良型メジナっぽい。横着してどっせーっとぶり上げると、結構、大きさと重量がある。40cmオーバーか?とライトで照らすと、何と、44cm、960gのジャンボイサキ。
体高があるので、シルエット的にメジナだと思いましたが、うれしい誤算です。網代から川奈の沖合は、このシーズン、ジャンボイサキがいて遊漁船で釣れるのですが、夜になると、それが単体で浅場に回遊してきて磯のフカセ釣りで釣れるんですよね。ただ、大きさはあるですが、一度の釣行で2匹釣ったことはありません。必ず単体で釣れます。縄張りでもあるのでしょうか。その後、1度ウキが沈み小さなショウサイフグが釣れますが、それ以外の釣果はなし。夜釣りは、今はエサ取りがおらず、釣れれば大型という状況ですが、これが5月後半位になりエサ取りが多くなると、ネンブツダイの嵐で釣りにならなくなります。
朝になり明るくなってきたので石鯛釣り開始です。釣り座から南方向。全く人影はありません。
北方向も人影無し。
人に合わないコロナフリーの状況です。このあたり、ゴロタで時々釣り人に会いますが、今までの7回の釣行で長根に人がいる所は見たことなく、いつも1人です。
半日で餌を消化する必要があるため、竿は2本出し。サザエを放り込むと、しばらくしてウツボの反応が出て、中型ウツボが釣れてきます。1匹、2匹、、、結局、7匹のウツボが釣れました。中には、なぜか2匹のウツボが絡まって上がって来ることも。
針掛かりは1匹しかしていなかったようなので、もう一匹は巻添えを食ったのでしょうか。初めての経験。
しばらくすると、ウツボの反応も無くなります。潮が悪くなったのか、あるいは、釣りきってしまったのか。。。全く当たりが無くなり、あまりにも暇なので、今日はもう石鯛は無理だろうと思い、磯際から胴付き仕掛けを垂らして遊ぶことに。ベラでも釣って泳がせておけば、前回のように何か魚がかかるかも。偶然、以前一度使用した細仕掛けの胴付き仕掛けがあったので、それを使うことに。しかし、なぜか魚の反応無し。昼間は魚いないのだろうか。
10:00頃、突然、携帯が鳴りだしたので出ると会社から電話。お客さんへ連絡するのに文面をどうすれば良いかなどと聞いてくる。そんなの適当で良いよ~と思いつつ、こんな感じでどうでしょうか?などとやり取りしていると、突然、静かだった石鯛竿が一直線に伸びる!慌てて携帯持ちながら竿を取ると、これはっ!本命っぽい強烈な引き!リールを巻くと、焦って携帯ストラップをリールに巻き込んでしまう。とりあえず、電話相手に「今取り込み中なので後でかけなおします」と告げ、電話を切って巻き込みを直し、やり取りを開始します。久々の豪快な引きを堪能し、上がって来たのは52cm、3kg弱のメスの石鯛。
やったあ!その後は、また全く当たりが無くなります。
12:00までの残りの時間は胴付き仕掛けをもって磯のいろんな個所に垂らしてみることに。海が荒れていると渡れない先端の岩に渡り一投目。
こういう時に限って大物がかかってぶっちぎられるんだよな。。。と、正に予感が的中。偶然放り込んだ場所にいたと思われる、結構な良型がかかってしまいます。慎重に力を加減して浮かせると、今まで釣った中で一番と思われる良型のメバル。20cm後半位の大きさでしょうか。強引にぶっこ抜くと糸が切れそうなので、手を伸ばしてタモを引き寄せて掬おうと目を戻すと、何と仕掛けは磯際に根掛かり、メバルはばれてしまいました。。。まあ、メジナ、イサキ、石鯛と良型が続いて、さらにメバルも釣れるとなると上出来すぎて怖いくらいなので、ここはあえて失敗した方が、バランスが取れてよかったかもと、変な安心感。12:00に、大潮で楽に渡れるまで潮が引いた溝を渡って撤収します。
帰り際、焼却場下のポイントに、夕マヅメにゴロタでメジナを狙いに来た2人組がいたので情報交換します。コロナ対策で3m位離れて話します。年に数回しか釣りに行かないそうですが、以前、この場所で良い思いをしたので良く来るそうですが、最近釣れないとのこと。夕マヅメに釣れると良いですね。
本日の釣果は、石鯛1(52cm、3k弱)、イサキ1(44cm、960g)、メジナ1(33cm、625g)、ウツボ7(リリース)でした。

石鯛とイサキは旬で脂がのって美味しそう。イサキは皮目がおいしいということなので、あぶってお寿司や刺身で食べました。

とりあえずは、2週間分位の魚になりそうなので、とりあえず、その間は自粛しますか。。。