Here Comes The Sun。

「ビートルズの中じゃ誰が好き？」

いきなり聞かれた。


授業が終わり、いつものように教科書を

机の中にブッ込んで帰ろうとしてた時。


「あたしはポールなんだけどASYLUM君は？」

横を向いたまま、コッチを見ずに聞いてくる。


「ん？・・えっと・・ジョージかな」

ワケわかんないけど、とりあえず答える。


クラスの中でもあまり目立たないコ。

口をきいたコトも、もちろん無かった。


（一体何だろう、今の・・）


★



1週間後。


朝、教室に入ってすぐ目に飛び込んできた

机一面に広がるジョージ・ハリスンの顔、顔、顔。


一生懸命集めてくれたのだろう、雑誌の切り抜き

新聞記事、グラビア、ピンナップの山、山、山。


(あ、そういうコト・・か）


まわりの悪友どもがニヤニヤ笑う。

女子達が集まってヒソヒソ。


必死に平静を装っても耳まで真っ赤。


机の上のジョージが優しい笑顔で見上げてた。





さっきラジオから流れたこの曲を聴きながら

そんなコトを思い出した☆

正論。

昨日のテレビがどーのこーの。

アノ番組があーだこーだ。


そーゆーコトをグダグダ書いたりしてるとですね

必ずこーゆー↓コトを言ってくる人がいるワケです。


曰く、「テレビなんてくだらないですよ、バカみたい」

「文句言うなら何で観るの？時間の無駄でしょ(笑)」


お説ごもっとも。

まさに正論ですね。


ええ、そりゃもう確かにくだらないです。


でもね、そんなのみんな承知の上。

くだらねぇコト分かった上で楽しんでるんだよハゲ。


偉そうに上からモノ言いやがって。


★


何でもかんでも涼しい顔して「総括」されると

軽くイラッとします。


てか、もともと正論なんて求めちゃいません。

ただアホみたいに文句言いつつ楽しめりゃイイんです。


ハゲ。


んじゃまた☆

キツネ2。

キツネつながりで思い出した

実体験をもう一つ。


★


今じゃ知らない人も多いだろうけど

「こっくりさん」をやった時のコト。


（ちなみに「こっくりさん」っていうのは

文字を書いた紙の上で霊を呼び出すアレね）


クラスの仲間と始めて少したった頃、

隣りのサイトウ君が小刻みに震えだした。


と、同時に文字盤の上の硬貨がヌルーっと動く。


（あ、コイツわざとやってやがんな）と思った瞬間

いきなり立ち上がったかと思うと獣みたいな声を出す。


呆気にとられて見上げた、その時のサイトウ君の顔がまさに

尋常じゃないほど目が吊りあがった、例の「狐顔」。


そしてそのまま凄いスピードで校庭に駆けだして

国旗掲揚台のポールの先までスルスル登って行った。


いい？国旗掲揚のポールだよ？

普通の人間、ましてや小学生になんて登れないよ、あんなの。


もうね、学校中が阿鼻叫喚。

女子は泣き叫ぶ、先生はオロオロする。


で、結局、サイトウ君は救急車で運ばれ、その日から

こっくりさんは全面禁止になった。


てか、言われなくても誰もやらなくなった。


★


しつこいようだけど、もう一度貼り付けとくね。




こんな↑顔だったんだよ。



んじゃまた☆