ガサ入れ300回。元マルサの税理士 飯村正三 です。
今日でアメブロを始めて1週間が過ぎました。
ここで少し過去を振り帰りながら自分の思いをお話したいと思います。
国税OB税理士は、自身が育った専門税目系統(個人、法人、資産、徴収など)は、知識や経験が蓄積されており、専門税目は強いと思います。
逆に見ると、専門税目系統以外は弱く、すべての税目について表面的な知識があっても、より詳しい税法知識や実務取扱いが分かっている人は少ないと思います。(中には優秀な方もいるかもしれませんが。)
私の場合です。
国税の職場では、査察部に17年余り在籍しました。
もともと法人税系統で税務署や国税局課税部資料調査課などで専ら厳しい調査をやってきました。
そこで、税理士を始めるにあたり、「自分は何が売れるのか。何ができるのか」を考えてみました。税理士の通常業務は、他の先生方のようにはいきません。
私の強みは「税務調査」。しかも長年にわたって脱税を摘発する査察調査に携わってきており、それらの知識・経験を活かせるものです。
と言っても税務調査だけで食っていけるわけでもなく、実務的な知識も必要です。
この2年間、税理士会主催の研修会、エッサムファミリー会の研修会、日経新聞の無料セミナーなどに出席し、色々と勉強させていただきました。
しかし、これらの座学では、なかなか身に付きません。
言い訳けがましいですが、60歳も半ば近く(64歳です!)になると記憶力が落ちてくるのでしょうか。それでも何とか少しずつ知識は蓄積されていると思いますが............?
ただ、新しいことが次から次へと湧いてくる大いに苦労します。
泣き言を言っていても仕方ありません。
この厳しい情報社会で生き延びていくには、その社会に順応し、それを活かしていかなければならないと思っています。
アメブロを始めて1週間と言いましたが、ほかにFacebookとTwitterも始めました。やり方はまだよくわかりませんが、とにかく発信していくことが大切だと思っています。
プライベートなことも少し触れながら、国税の職場で経験したことで、社会で起きる税務に関わる事件などについて、私なりに発信し何か社会に間接的でも貢献できればと思っています。
もちろん退職しても国家公務員には守秘義務がありますので、その点は十分注意しながらお話しします。
ところで、国税当局の税務調査は、新型コロナウイルス感染症の拡大でかなり停滞しています。
しかし、今後、間違いなくコロナが収束状況を見極めつつ、税務調査に本腰を入れてくるでしょう。早ければ、確定申告明けあるいは、GW前後ですが、すぐ6月の事務年度末になり、定期人事異動の時期になります。
そうすると、やはり7月の定期人事異動後に本格的な税務調査が始まると思います。
その際には悪質な納税者から優先的に調査着手すると思います。
資料情報もしっかり溜まっており、十分に分析されています。
税理士事務所は、その対策を今からしておく必要があると思います。
税務に対して甘い考えをもっている顧問先には、十分留意する必要があ
ると思います。
そこで、私にお手伝いができることがあれば、いつでも声をかけてください。調査前でも、調査が始まってからでも遠慮なく声をかけてください。
税務調査官が何を考え、どのように調査を展開していくか。落としどころはどこかなど。良いよいアドバイスができると思います。
今日は少し硬く・長い話になりましたが、私の思いをお話しさせていただきました。
今後も、「元マルサの税理士 飯村正三 」をよろしくお願い致します。