●小沢氏側120人、菅首相は50人=別々に新年会、亀裂鮮明
(時事通信2011/01/01-20:21) http://p.tl/2-Sb
 菅直人首相と民主党の小沢一郎元代表は1日午後、党所属議員を招いて別々に新年会を開いた。小沢氏の新年会には120人が出席、50人近くにとどまった首相側を上回ったが、160人超を集めた幹事長当時の昨年より少なかった。首相と小沢氏は、小沢氏の衆院政治倫理審査会出席をめぐり駆け引きを続けており、元日から党内対立の深刻さを露呈した形だ。
 首相が首相公邸で開いた新年会には、仙谷由人官房長官や鉢呂吉雄国対委員長ら閣僚・党役員、首相支持派の若手らが三々五々駆け付けた。首相は小沢氏を意識してか、「多少ハレーション(あつれき)が起こることを覚悟で、自分のやりたいことを伝えていきたい」とあいさつ。「今年も権力を掌握していい仕事をしよう」と、政権維持に強い決意を示した。焦点の内閣改造には触れなかった。
 一方、小沢氏の新年会は元日恒例で、東京・深沢の私邸に山岡賢次副代表や細野豪志前幹事長代理、衆参の当選1回議員らが集まった。
 小沢氏は「ねじれ国会だから仕方ないという理屈は通用しない」と、国会運営に苦しむ執行部を批判。「政府・与党が互いに力を合わせて協力していかなくてはならない大事な大事な年だ」と、挙党態勢の必要性を強調した。自らの政治資金問題に関しては「私自身、皆さんに迷惑ばかり掛けている」と述べるにとどめた。 
 首相の新年会に出席した江田五月前参院議長は記者団に、「こっちは首相だから、向こうが対抗しているのではないか」とコメント。小沢氏の会合に参加した原口一博前総務相は「仲間と小沢さんがこんなことになっているのでは、改革の力が弱まる」と語り、対立激化に懸念を示した。



●小沢氏、恒例の新年会に120人 挙党一致の政権運営訴え
(共同通信2011/01/01 17:38)http://p.tl/ILEZ

 民主党の小沢一郎元代表は1日、都内の私邸で開いた恒例の新年会で「国民の期待を担った民主党政権だ。みんなで力を合わせて、国民の期待に応えるすべを、われわれ自身が努力して見いだしていかなくてはならない」と述べ、挙党一致による政権運営を訴えた。

 小沢氏側によると、海江田万里経済財政担当相、原口一博前総務相、細野豪志前幹事長代理ら国会議員120人が出席。菅直人副総理(当時)ら166人が参加した昨年より減ったが、強制起訴を控えながらも「数の力」をアピールした。

 一方、菅首相は同日午後、閣僚や民主党国会議員40~50人を招いて公邸年賀会を開き「元気がないとよく言われるが私は変わらず元気だ」と政権維持への決意を強調した。



●小沢氏 新年会で協力呼びかけ
(NHKニュース1月1日 17時51分)http://p.tl/xdzL
民主党の小沢元代表は、自宅で開いた新年会で大勢の国会議員を前にあいさつし、ことしは内外ともに非常に難しい状況になるとしたうえで、「国民の生活が第一」の政治を実現するために力を合わせていきたいと呼びかけました。
民主党の小沢元代表は、1日、東京都内の自宅で新年会を開きました。小沢氏が幹事長だった去年は、国会議員160人余りが出席しましたが、ことしも海江田経済財政担当大臣や原口前総務大臣らおよそ120人が出席しました。小沢氏はあいさつで、自民党の幹事長時代の経験を話し、「『ねじれ国会』になったんだから、しかたないという理屈は通用しない。国民の期待を担った民主党政権なのだから、力を合わせて期待に応えるすべを見いだしていかなければならない」と述べました。そのうえで、小沢氏は「ことしは内外ともに非常に難しい状況になるのではないか。私自身、迷惑ばかりかけているが、皆さんと力を合わせて、本当の議会制民主主義と『国民の生活が第一』の政治を実現したい。難しい状況を突破していくには、共通の意志と行動力、そしてみんなで力を合わせること以外にない」と述べました。


●小沢氏「ねじれ国会との理屈通用しない」党批判
(読売新聞2011年1月1日16時57分)http://p.tl/XKk4

 民主党の小沢一郎元代表は1日、都内の自宅で開いた新年会であいさつし、「私が22年前に自民党幹事長に就任した時も参院は過半数を割っていたが、野党とのまじめな話し合いの中で議論することができた。それを今思い出すと、『ねじれ国会になったんだから仕方がない』との理屈は通用しない」と述べ、現執行部の野党への対応に不満を示した。

 また、小沢氏は「今年は内外で非常に厳しい状況になると思うが、政府・与党が国民の信頼に応えて、力を合わせて協力していかないといけない」とも語り、挙党態勢の必要性を強調した。

 小沢氏は自らの資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で近く強制起訴されることに関しては直接言及せずに、「みなさんにご迷惑ばかりかけています」と述べるにとどめた。

 小沢氏の自宅での新年会は毎年恒例で、今年は海江田経済財政相や原口一博前総務相ら民主党国会議員約120人が出席した。


●菅首相新年会、議員45人出席 小沢氏との数対決に完敗も「やりたいことやるため権力掌握する」
(産経新聞2011.1.1 20:48)http://p.tl/81XW

 菅直人首相は1日、首相公邸で新年会を開き、「やりたいことをやるために権力を掌握してがんばる」と述べた。民主党の小沢一郎元代表の「政治とカネ」の問題などを早期に解決し、党内基盤を強化したい考えを示したものとみられる。
 新年会には仙谷由人官房長官や枝野幸男幹事長代理ら反小沢グループを中心に現職の国会議員45人が参加した。
 出席議員によると、菅首相は今年の抱負を「自分らしさを一層出していきたい。ハレーションを覚悟の上で自分の言葉でやりたいことをしっかりと伝えていきたい」とした上で、強力なリーダーシップを発揮していくという決意を示したという。
 この日は小沢氏も東京・深沢の私邸で恒例の新年会を開催。海江田万里経済財政担当相ら両方に出席する議員もいたが、出席議員は小沢氏の方が75人多かった。
 小沢氏の新年会について多くの出席者は意識していないとしていたが、江田五月前参院議長は「小沢さんと対抗なんて、こっちは首相なんだから、向こうが対抗するんじゃないの」と話した。



●首相、仙谷長官交代の方向 内閣改造固める
(共同通信2011/01/01 02:02) http://p.tl/-PCN

 菅直人首相は31日、参院で問責決議を受け野党が辞任を求めている仙谷由人官房長官を1月の通常国会召集前に交代させる方向で調整に入った。併せて1月中旬にも内閣改造に踏み切る意向を固めた。参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」の現状を踏まえ、仙谷氏を留任させたままでは通常国会の最優先課題である2011年度予算案の審議に重大な支障が出かねないと判断した。

 政府筋によると、首相は12月26日に仙谷氏と二人きりで約1時間半会談した際、予算案や予算関連法案の審議への影響を含め仙谷氏続投の是非を協議。仙谷氏は交代に理解を示したという。



●内閣改造、1月中旬にも…仙谷長官の交代視野
(読売新聞2011年1月1日03時18分) http://p.tl/Hc1l

 菅首相(民主党代表)は31日、1月13日の民主党大会後をめどに、内閣改造と党役員人事を行う意向を固めた。

 参院で問責決議を受けた仙谷官房長官や馬淵国土交通相らの交代も念頭に、政府・民主党の体制を強化し、通常国会での2011年度予算案などの審議に臨む方針だ。

 複数の民主党幹部が明らかにした。

 首相が党大会後の人事を検討しているのは、自民党や公明党など野党が、問責を受けた仙谷、馬淵両氏が出席する国会審議には応じない姿勢を示しているためだ。首相は1月下旬召集予定の通常国会前に、まず「政治とカネ」の問題を抱える小沢一郎元代表の国会招致を実現して、一定のけじめをつけた上で、新たな内閣と党の陣を敷くことで、野党が国会審議に応じる環境を整えたい考えだ。

 民主党役員人事では、ねじれ国会に対応するため、国会対策委員会の体制強化が検討されている。首相は、小沢氏が強制起訴された場合、離党勧告などの処分に踏み切ることも考えており、党所属国会議員の処分を決める常任幹事会メンバーの交代も想定している。

 政権の要である仙谷氏の処遇を巡っては、野党が閣僚辞任を要求していることに加え、小沢氏が自らの衆院政治倫理審査会への出席に絡み、「問責決議の方が、国会などで予算案などの審議を進めるには大きな問題だ」と述べ、仙谷氏らの交代を執行部に迫っている。

 首相に近い民主党幹部からも「仙谷氏の交代はやむを得ない」との声が出ており、首相が交代に踏み切れば事実上の更迭となる。

 一方、首相は仙谷氏の手腕を高く評価しており、仙谷氏を交代させる場合は、党の要職に起用し、現在は空席となっている代表代行や、常任幹事会議長などで処遇する案が浮上している。



●小沢元代表:政倫審出席「条件をつけてはいない」と返答
(毎日新聞 2011年1月1日 2時30分) http://p.tl/8txg

 民主党の小沢一郎元代表が自らの衆院政治倫理審査会(政倫審)出席について「条件をつけてはいない」と執行部に返答していたことが31日わかった。菅直人首相や岡田克也幹事長が「無条件で出席すべきだ」と求めたのに対し、29日に小沢氏周辺が党職員を通じて伝えた。ただ、「一番重要な予算審議の問題を先にクリアすべきだ」とも伝えた。

 小沢氏周辺は「開会前でも出席すると伝えたわけではない」としており、野党が国会審議に応じる見通しがない限り出席を先送りする姿勢は変えていないとみられる。【葛西大博】