●【激突ふたたび】呉越同舟の挙党一致論 小沢氏は脱「一兵卒」宣言
(産経新聞2010.12.25 20:38) http://p.tl/cjVT

会談を終えホテルを出る小沢一郎元代表=25日午後、東京都千代田区(中鉢久美子撮影)
 菅直人首相(民主党代表)と小沢一郎元代表による5日ぶりの再会談は、予想通り「挙党一致」をめぐる議論に終始した。しかし、小沢氏の国会招致を目指す首相とこれを拒む小沢氏の間で、「挙党一致」の意味するところは大きく異なる。この日は連合という最大の支援組織も同席していただけに、激しい口論こそ控えたが、その実態はさながら呉越同舟の様相だった。(原川貴郎)
 カップルや家族連れでにぎわう都内のホテル。クリスマスムードいっぱいの1階ロビーとは対照的に、5階の一室は重苦しい雰囲気に包まれた。
 楕円(だえん)形のテーブルを囲むように着座した16人。「四角いテーブルだと思っていたんだけど…」。岡田克也幹事長が何気なくつぶやくと、すかさず鳩山由紀夫前首相が「(会談を)丸く収めるためじゃないですか」と場を和ませようとした。しかし、そこは堅物で知られる岡田氏。「絶好調ですね」とそっけなく返し、鳩山氏を閉口させた。
 会談ではまず、古賀伸明会長ら連合側が現政権へ苦言を次々と突きつけた。
 「期待から失望に変わり始めている」「統一地方選に向けローカル政党が頑張っている。このままでは(票が)第三極に流れる可能性がある」
 古賀氏らは「(9月の)代表選後、首相は『ノーサイド(戦いが終了すれば敵味方なしの意味)』と言った。そのことも考えてほしい」という言葉で、挙党態勢の再構築を求めた。鳩山氏がその意を引き取った。

 「挙党態勢ができていないという意見をきちんと受け止めなければ。挙党態勢といえば、小沢さんが(民主党に)加わってくれたことで政権交代ができた」
 挙党態勢の確立には小沢氏の存在が不可欠-。そんな空気が醸成されたところで、小沢氏が口を開いた。
 「政権交代ができたのは、みんなが一つの気持ちになれて(総選挙に)臨んだ結果だ」
 小沢氏はこの日最も言いたかった言葉を続けた。
 「政権交代の原点に返ることが大事だ。私も民主党政権の一員として政策が実現できるよう頑張る」
 明確な脱「一兵卒」宣言。菅、鳩山、輿石(こしいし)東(あずま)の3氏と自らによる「トロイカ+1」態勢への回帰を要求しているのは明らかだ。
 危険を察知した岡田氏は反論を試みた。
 「われわれは今も挙党態勢だと思っている。本当の意味での挙党態勢を目指して、さらに努力を重ねたい」
 野党の追及材料となっている小沢氏の国会招致を実現してこそ、党の一致結束が図れるとの「菅・岡田理論」を改めて示した。
 1時間余の会談は首相と小沢氏が直接言葉を交わしたり、握手したりするシーンもないまま終了した。会談直後、輿石氏は鳩山氏の携帯電話を鳴らした。
 「前首相と元幹事長が来ているのに、首相も幹事長も(2人に)あいさつもしねえ。無礼だ!」
 そしてこう予告した。
 「代表や幹事長が挙党一致の話を27日の役員会でしなかったら、俺がやる」



●岡田氏、小沢氏招致方針変えず 党内亀裂が鮮明に
(共同通信2010/12/25 18:59) http://p.tl/GWA3

 民主党の岡田克也幹事長は25日、小沢一郎元代表の国会招致問題をめぐる菅直人首相と小沢氏らの協議が不調に終わったのを受け、国会招致を求める方針に変わりはないと強調した。一方、協議に同席した鳩山由紀夫前首相は小沢氏招致に反対する立場を重ねて表明。執行部が党の方針決定を目指す27日の役員会を控え、亀裂が一層鮮明になった形だ。

 岡田氏は三重県川越町で記者会見し、小沢氏の政治資金問題について「説明が足りないときは、自ら出てきて説明してもらうことが必要だ」と指摘。小沢氏支持議員が求める挙党一致に触れて「本当の意味での挙党態勢は、菅首相の下で一致結束していくことだ」と反論した。



●連立要請、与野党に戸惑いと警戒 「理念なき数合わせ」
(共同通信2010/12/25 19:09) http://p.tl/R5La

 菅直人首相が、たちあがれ日本(平沼赳夫代表)に対し、連立政権づくりに向け入閣要請していたことが判明したのを受け25日、与野党に戸惑いと警戒感が広がった。

 民主党の岡田克也幹事長は三重県内での記者会見で「財政健全化の考え方はかなり共通するものがある」と連携に期待。同時に、たちあがれ日本に限らず野党各党に幅広く協力を求める考えも強調した。

 別の執行部の一人は「うまくいくなら、ありがたい話だが、そう簡単にいくのか」と実現を疑問視。執行部に批判的な若手議員は「平沼氏は打倒民主を掲げて党を結成したはずだ。野合そのものだ」と反発した。

 自民党の田野瀬良太郎幹事長代理は取材に対し「理念なき数合わせだ。国民の理解は得られない」と断じた。



●陳情やっぱり官僚へ 自治体、民主のシステムに不信感
(朝日新聞2010年12月25日14時0分) http://p.tl/wkrV

 来年度予算に向けた陳情をめぐり、自治体の民主党に対する不信感が高まった。同党は新しい「陳情・要請対応本部」をつくったが、陳情がどう処理されているのか不透明なため、知事らが再び官僚詣でにいそしむ姿も目立った。

 石川県の谷本正憲知事は16日、国土交通省に副大臣と事務次官を訪ね、能越自動車道(富山―石川)の整備などを要望した。同県は11月に民主党県連に陳情し、要望は党本部経由で国交省にも伝えられた。しかし、県には党が要望をどう評価したかは知らされず、知事が直接、官僚に確かめざるを得なくなった。

 党の陳情対応本部が受け付けた要望書約4千通には特AからCまでの4段階の評価が添付され、各省庁で回覧されることになっている。だが、要望が集中するはずの国交省道路局の箇所付け担当課長は「見たことがない」という。

 こんな状況から省庁への直接陳情も復活しつつある。道路整備促進を求める各都道府県の「期成同盟会」。民主党が陳情窓口を都道府県連に一本化させたことを受け、昨年は国交省に直接陳情したのは8団体だったが、今年は14団体に増えた。

 党の頭越しにするケースも。南九州西回り自動車道の整備促進を求める鹿児島県の伊藤祐一郎知事らは11月に国交省道路局長らを回ったが党本部には面会要請もしなかった。地元選出議員が「失礼だ」と怒っても知事らは予定を変えなかった。(下司佳代子、後藤遼太、森本未紀)



●菅首相が公邸で新年会=元日、小沢氏に対抗?
(時事通信2010/12/25-20:30)http://p.tl/iz5C
 菅直人首相は来年1月1日、首相公邸で新年会を開く。知人らを中心に非公開とし、民主党所属議員に案内は出さないが、参加できるようにするという。元日は、同党の小沢一郎元代表が都内の私邸に所属議員を招いて新年会を開く予定で、首相と小沢氏が新年早々、対抗する形となりそうだ。
 首相は就任前、正月には都内の私邸で知人らと新年会を開いてきた。公邸での新年会について、首相に近い議員からは、出席者の数を懸念する声も出ている。ただ、関係者は「あまり派手な会にはしない」としている。
 元日の首相公邸では、森政権当時の2001年まで、地元支持者や報道関係者も含め1000人規模が出席する「公邸開き」が行われてきた。しかし、小泉政権の02年以降、警備上の問題もあって中断。11年元日の公邸は、久々に人の出入りが目立ちそうだ。


●小沢氏の招致問題、進展なし 菅首相らとの協議、不調に
(共同通信2010/12/25 13:21) http://p.tl/f0jH

 民主党の小沢元代表らとの協議に臨む菅首相=25日午前11時2分、東京都内のホテル
 民主党の小沢一郎元代表の国会招致問題で、菅直人首相と小沢氏を含む党内有力者が25日、党最大の支援組織である連合の呼び掛けにより、都内のホテルで約1時間協議したが、首相と小沢氏双方から大きな歩み寄りはなく進展しなかった。仲介が不調に終わったことで、党内対立の解消は一層困難になった。ただ小沢氏は会合で、従来の政権批判一辺倒の態度を和らげる政権への協調姿勢も見せた。

 協議には岡田克也幹事長や鳩山由紀夫前首相、輿石東参院議員会長が同席し、連合側からは古賀伸明会長、南雲弘行事務局長ら労組関係者も約10人が参加した。

 会合後の岡田氏の説明によると、小沢氏は「来年の通常国会や、統一地方選に向け、菅首相を筆頭に頑張らないといけない」と表明。



●小沢氏「政権交代の原点に返れ」 首相と会談、党執行部を牽制
(産経新聞2010.12.25 13:55)http://p.tl/4sVh

小沢一郎民主党元代表や菅直人首相との会談の後、報道陣の取材に応じる、民主党の岡田克也幹事長=25日午後、東京都千代田区(松本健吾撮影)
 菅直人首相(民主党代表)と小沢一郎元代表は25日午前、連合の古賀伸明会長を交えて都内のホテルで会談した。小沢氏は「(現政権は)国民の気持ちに応えていない。統一地方選に向けて、菅首相を筆頭に頑張らなければならない。(党内が)一つの気持ちになることが大事だ」と指摘。挙党態勢の再構築を求めることで、自身の国会招致を目指す岡田克也幹事長ら党執行部を牽制(けんせい)した形だ。
 会談には古賀、岡田両氏のほか、鳩山由紀夫前首相、輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長らが同席した。
 小沢氏は「政権交代の原点に返ることが大事だ。私も民主党政権の一員として、政策実現できるようがんばる」とも強調。菅、鳩山、小沢の3氏に輿石氏を加えた「トロイカ+1」態勢への回帰を迫った発言とみられる。
 これに対し、岡田氏は「見せかけでない本当の挙党態勢を目指して努力を重ねたい」と発言することで、小沢氏の国会招致を目指す考えをにじませた。
 鳩山氏は「小沢さんは政権交代の功労者だ。(小沢氏を)衆院政治倫理審査会(に招致する問題)を乗り越える知恵がほしい」と述べ、小沢氏の国会招致は必要ないとの考えを示した。



●菅首相、小沢氏と会談 政倫審問題触れず、歩み寄りなし
(朝日新聞2010年12月25日13時15分) http://p.tl/6dth

 菅直人首相は25日午前、衆院政治倫理審査会(政倫審)の出席をめぐり対立している民主党の小沢一郎元代表と東京都内のホテルで会談した。連合の古賀伸明会長の呼びかけで実現したが、両者とも政倫審問題には触れず、歩み寄りは見られなかった。

 首相と小沢氏が直接顔を合わせるのは、20日の会談が決裂して以来初めて。鳩山由紀夫前首相、岡田克也幹事長、輿石東参院議員会長が同席し、連合傘下の産業別組織の代表者らも出席した。

 会談で菅首相は、24日に閣議決定した来年度予算案について説明。「日本の現状は極めて厳しい。この20年の停滞を打ち破る議論が必要だ」などと今後の政権運営について持論を述べるにとどまった。

 一方、小沢氏は「国民の期待に応えられず、申し訳ない。日本はがけっぷち。統一選に向け党が団結するように、菅首相を先頭にがんばらなければいけない」と語ったが、政倫審には触れなかった。

 政倫審については鳩山前首相が言及。「小沢氏は政権交代の功労者。政倫審に出る出ないという話を乗り越えていかなければいけない」と述べ、小沢氏の国会招致にこだわる首相に苦言を呈した。これに対し、岡田氏が「見せかけだけではない、本当の一致結束を目指して汗をかいている」と反論した。

 古賀会長は終了後、「国民目線が厳しいことを自覚し、腹を割って意見交換をしていただきたい」と党内融和に期待を寄せたが、首相は27日の党役員会で小沢氏出席を政倫審で議決することを決め、証人喚問も議論する構えで、対立が収まる見通しは立っていない。


●菅首相:小沢氏らと会合 連合仲介、「政倫審」折り合えず
(毎日新聞 2010年12月25日13時27分) http://p.tl/OXiG

菅直人首相と民主党の小沢一郎元代表は25日午前、小沢氏の国会招致を巡り、東京都内のホテルで協議した。党内対立激化を懸念する連合の古賀伸明会長が歩み寄りに向けた話し合いを呼びかけたもの。しかし、首相と小沢氏が直接言葉を交わす場面はなく、折り合いがつくのは困難な情勢だ。

 会合には岡田克也幹事長、鳩山由紀夫前首相、輿石東参院議員会長、地方の連合幹部らも同席した。

 会合で首相は「日本の現状は極めて厳しい。20年の停滞をうちやぶる議論が必要だ。国民に十分に伝え切れていないことを認識しながら、元気な日本を目指したい」と表明。「ジンギスカンは馬を降りて(政権を獲得して)からが大変だった」と述べ、政権運営の困難さを強調した。

 これに対し、小沢氏は「国民の期待に応えていないことに不徳を恥じている。皆さんの意見を聞きながら期待に応えていかなければいけないと改めて認識した。次の通常国会、統一地方選に向けて力を合わせて、菅首相を筆頭に頑張らなければいけない」と述べた。

 鳩山氏は「全員で協力すべきだ。小沢氏は政権交代を実現した功労者であり、衆院政治倫理審査会(政倫審)を乗り越える知恵が必要だ」と述べ、執行部が進める政倫審への招致議決に反対する考えを強調した。これに対し、小沢氏は「改めてこの問題について気持ちを整理して臨んでいきたい」と語った。

 同席した連合の地方幹部からは、来春の統一地方選を戦えないとして党の一致結束を訴える声が出た。古賀氏は会談後、記者団に「今回の会合で一つでも進むことを期待する」と述べた。

 執行部は来年の通常国会を乗り切るために小沢氏の問題にけじめをつける方針を固めている。小沢氏の証人喚問や離党勧告などに対する小沢氏支持グループの議員の反発も織りこんでおり、今回の協議を受けても妥協が成立する見通しは薄い。



●首相と小沢氏、言葉交わさず=連合の会談仲介不発
(時事通信 12月25日(土)12時29分配信) http://p.tl/2Bb -

 菅直人首相は25日午前、都内のホテルで民主党の小沢一郎元代表と、連合の幹部らを交えて約1時間会談した。小沢氏の国会招致問題をめぐる民主党内の対立激化を踏まえ、連合の古賀伸明会長が仲介したもので、古賀氏は党内の結束を求めた。しかし、首相と小沢氏が直接言葉を交わす場面はなく、双方の溝は埋まらなかった。
 会談には岡田克也

幹事長、鳩山由紀夫前首相、輿石東参院議員会長が同席。連合からも地方組織の代表や産別労組の幹部が参加した。
 この中で首相は「2011年度予算案の決定を踏まえ、元気な日本をつくりたい」などと語ったが、招致問題には言及しなかった。
 会談で古賀氏が挙党態勢の構築を求めたのに対し、小沢氏は「国民の期待に応えられておらず、不徳を恥じている。通常国会、来春の統一地方選に向け、首相を筆頭に頑張らなければならない」と応じた。鳩山氏は「政権交代の立役者の小沢氏に衆院政治倫理審査会に出ろという話もあるが、乗り越えなければならない」と、小沢氏招致に反対する考えを示した。
 これに対し、岡田氏は「真の挙党態勢に向け汗をかいている」と強調した。会談では、連合側から「統一地方選が目の前に迫っているが、状況は厳しい。一致結束した態勢が明らかになるようにしてほしい」との注文が出た。



●首相、小沢氏ら招致問題で協議 党内融和へ連合仲介
(共同通信2010/12/25 11:55)http://p.tl/f0jH

 民主党の小沢元代表らとの協議に臨む菅首相=25日午前11時2分、東京都内のホテル

 民主党の小沢一郎元代表の国会招致問題で、菅直人首相と小沢氏を含む党内有力者が25日午前、都内のホテルで協議した。党最大の支援組織連合が党内対立を懸念し設定した。招致問題についての結論を目指す27日の党役員会を前に、歩み寄りの可能性を探る。ただ、国会審議で野党の協力を得るため招致実現を急ぐ首相と、自身の政治資金問題は裁判で説明すると主張する小沢氏の対立は激しく、妥協点を見いだすのは困難な情勢だ。

 協議には岡田克也幹事長や鳩山由紀夫前首相、輿石東参院議員会長が同席し、連合側からは古賀伸明会長、南雲弘行事務局長ら労組関係者も約10人が参加した。


●首相と小沢氏が再会談 連合会長が同席 仙谷長官は招かれず
(産経新聞2010.12.25 12:02) http://p.tl/RHDj

ホテルに入る菅直人首相=25日午前、東京都千代田区(中鉢久美子撮影)
 菅直人首相(民主党代表)と小沢一郎元代表は25日午前、連合の古賀伸明会長を交えて都内のホテルで会談した。来年の通常国会や統一地方選をにらみ、岡田克也幹事長ら党執行部が「障害」と位置づける小沢氏の国会招致問題に関して意見交換したとみられる。小沢氏の問題をめぐって党分裂の可能性もささやかれる中、民主党最大の支援組織が事態収拾に乗り出した形だ。
 会談には古賀、岡田両氏のほか、鳩山由紀夫前首相、輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長らが同席した。
 連合関係者は会談の趣旨を「統一地方選の厳しい現状について政府と党のしかるべき人に意見を聞いてもらうためだ」と説明している。ただ、政府高官である仙谷由人官房長官は招かれず、逆に現政権に批判的な鳩山氏が同席していることから、会談は小沢氏の国会招致にブレーキをかける意味合いが強い。
 首相と小沢氏は20日、首相官邸で1時間半あまり2人きりで会談。衆院政治倫理審査会(政倫審)への出席を求める首相に対し、小沢氏は「出る必要性がない」と拒否した。
首相は同日夜、記者団に「小沢さんから新しい話がないのであれば会っても仕方がない」と再会談に慎重な姿勢を示していた。
 この日の再会談でも、小沢氏は政倫審への出席を拒否したとみられる。さらに、挙党一致を求める連合の後押しを得て、仙谷氏らの更迭を含む大幅な内閣改造の必要性を訴えた可能性もある。
 統一地方選に向けた「障害」については、小沢氏の政治とカネの問題とする意見がある一方、参院で問責決議された仙谷氏と馬淵澄夫国土交通相だとする意見の両論が党内にあり、この日の会談でも意見の一致は難しかったとみられる。



●菅首相:小沢氏らと会合 連合会長、対立回避促す
(毎日新聞 2010年12月25日1時11分)http://p.tl/OXiG
 菅直人首相と小沢一郎元民主党代表、鳩山由紀夫前首相らは25日午前、小沢氏の国会招致を巡り、東京都内のホテルで意見交換した。党内対立激化を懸念する連合の古賀伸明会長が歩み寄りに向けた話し合いを呼びかけたものだが、岡田克也幹事長は妥協に応じない姿勢を示しており、折り合いがつくのは困難な情勢だ。首相がたちあがれ日本に連立を打診していた問題も話題となる可能性がある。

 会合には岡田氏、輿石東参院議員会長、地方の連合幹部らも同席した。地方幹部が同席するのは、地方に小沢氏に近い幹部が多いことを踏まえ、党内の混乱が続く状況では来春の統一地方選を戦えないと訴えるためだ。古賀氏は、執行部側に対立回避を迫るとみられ、小沢氏に近い党幹部は「このままいけば民主党がだめになってしまう。だからしっかりしろという趣旨だ」と説明する。党最大の支援団体が執行部側に圧力をかける格好だ。

 しかし、岡田氏は24日の会見で、連合との会合に党の役職がない小沢氏らが出席することに「首をかしげている」と不快感を表明。古賀氏が小沢氏の国会招致で妥協点を求めていることについても「首相と小沢氏が話をしてまとまっていないので、話をすることは考えられない」と拒絶した。

 執行部は来年の通常国会を乗り切るために小沢氏の問題にけじめをつける方針を固めている。小沢氏の証人喚問や離党勧告などに対する小沢氏支持グループの議員の反発も織り込んでおり、話し合いは平行線をたどりそうだ。




●菅首相と小沢氏が会談へ=連合の仲介で
(時事通信2010/12/25-05:22)http://p.tl/Khb0

 菅直人首相は25日午前、都内のホテルで民主党の小沢一郎元代表と会談する。小沢氏の国会招致問題をめぐる民主党内の対立激化を踏まえ、連合の古賀伸明会長が仲介したもので、古賀氏は党内の結束を求める考え。しかし、衆院政治倫理審査会への出席を求めた首相と小沢氏の20日の会談は決裂。双方の溝が埋まる可能性は低い。
 会談には岡田克也幹事長、鳩山由紀夫前首相、輿石東参院議員会長が同席。連合からも地方組織の代表や産別労組の幹部が参加する。
 連合側からは、招致問題による混乱が続けば、来年4月の統一地方選に悪影響を与えるとして、党内融和を促す意見が出るとみられる。
 国会招致をめぐり、小沢氏は「政倫審に出たから国会審議がスムーズにいくという状況にない」として、応じない考えを崩していない。これに対し、首相や岡田氏は証人喚問も選択肢に招致実現を目指し、党内の対立が深刻化している。



●たちあがれ日本に連立打診 首相、内閣改造も視野

(朝日新聞2010年12月25日3時1分) http://p.tl/lyWm

 菅直人首相がたちあがれ日本に対し、連立政権への参加を打診したことが明らかになった。来年の通常国会に向け政権基盤を強化するための内閣改造を視野に入れ、平沼赳夫代表を拉致担当相で入閣させることを要請した。ただ、たちあがれ日本内では連立に反対する声が強い。

 首相が内閣改造を視野に入れたことで、参院で問責決議を受けた仙谷由人官房長官の進退が焦点となる。民主党の岡田克也幹事長は24日の記者会見で内閣改造について「通常国会をどう持っていくか、首相といろいろ意見交換している」と語った。

 首相はこれまで公明党や自民党との連携で、ねじれ国会を乗り切ることを検討してきた。だが両党は対決姿勢を強めており、参院での過半数確保に少しでも近づくことをめざし、小政党との連携を模索。新党改革の舛添要一代表とも9日に会談し、舛添氏の入閣も検討している。

 首相は11月18日にたちあがれ日本の与謝野馨共同代表と会談して「連立を組む用意がある」と打診。今月4日にも極秘会談し、平沼氏の入閣を求めた。与謝野氏は6日に平沼氏に報告。連立入りへ本格検討に入っていた。

 一方、首相の指示を受けた岡田幹事長も22日、平沼、与謝野両氏と極秘に会談。連立に向けて社会保障財源の安定化などの政策について意見交換した。

 ただ、たちあがれ日本は民主党政権打倒を掲げて4月に結党した。平沼氏は24日に園田博之幹事長らに初めて伝えたが、園田氏は朝日新聞の取材に「連立はありえない」と強く反発。党内がまとまるかは微妙だ。

 たちあがれ日本は衆参6人で、連立入りしてもねじれ国会は解消されない。首相は24日にあった内閣記者会とのインタビューで、連立打診について「正式に申し入れた形になっているとは承知していない」と述べるにとどめた。


●園田氏「連立、ふざけた話」=たちあがれ幹部ら参加反対
(時事通信2010/12/25-01:26)http://p.tl/fy5J

 たちあがれ日本の園田博之幹事長は24日夜、菅直人首相からの連立政権参加の打診について、都内で記者団に対し「あり得ない。ふざけた話だ」と述べ、連立参加に反対の考えを示した。
 同党の平沼赳夫代表に近い参院議員は「大義名分のない連立はない。社民党と一緒にやっているところと組むわけがない」と菅政権との連立を否定。別の参院議員は「今の民主党と組むのは反対だ。勝手にしてくださいという感じだ」と語った。
 一方、平沼氏と与謝野馨共同代表は公式のコメントを発表しなかった。 


●最高検、法相の諮問機関「検察の在り方検討会議」に郵便不正事件などの検証結果を報告
(FNNニュース2010/12/25 07:37) http://p.tl/tsWo

最高検察庁は、厚生労働省の村木厚子元局長の無罪が確定した郵便不正事件などの検証結果を公表し、村木元局長を逮捕・起訴したことについて、捜査や判断に問題があったことを認めた。
最高検が3カ月にわたる検証の結果、取りまとめた最終報告では、村木元局長の逮捕について、証拠の検討が不十分で取り調べに誘導が見られるなど、捜査や判断に問題があったことを認め、「起訴すべきではなかった」と結論づけた。
その背景として、大阪地検特捜部の元主任検事・前田恒彦被告(43)が、前特捜部長の大坪弘道被告(57)から「何とか村木元局長までやりたい」、「ミッションだからな」などと言われ、「村木元局長の検挙が最低限の使命」というプレッシャーを感じていた点を挙げた。
再発防止策としては、高検や最高検に特別捜査係検事を設置し、チェック機能を強化するほか、特捜部が容疑者を逮捕する事件について、取り調べの録音・録画を試行し、2011年2月までに方針を策定することなど、12項目が盛り込まれた。
最高検は、法相の諮問機関「検察の在り方検討会議」に検証結果を報告した。
検討会議の委員・江川紹子さんは「問題を小さく小さくしているような感じがして、これで本当に検証になっているのか」と話した。